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2024年12月の読書メーターまとめ

つっきーよ
読んだ本
15
読んだページ
4529ページ
感想・レビュー
15
ナイス
68ナイス

2024年12月に読んだ本
15

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

つっきーよ
志賀直哉の短編集。志賀直哉は初めて読んだ。夏目漱石や芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫を読んだ時は一種の感動を味わえたけど、志賀直哉は不思議とそこまでの感動は無かった。解説によると志賀直哉はありのままに感じた事を表現するのが得意で、裏を返せば、読者への配慮や物語の都合を計算に入れるのが苦手。それが、志賀直哉のとっきつきにくさになっているらしい。けれど、主人公の繊細な感情の表現や生々しい死を予感させる表現は面白いと思った。善人にも暴君にもなれず、始終自身の内面で逡巡し続ける描写が良かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
15

つっきーよ
19世紀末のカナダ。アンは11才まで物心つく頃からみなしごで孤児院にいた。カスバート兄妹は60才近くになっても、独身で二人暮らしをしていた。そろそろ男の働き手が欲しいと考え、男の子を養子に迎え入れようと考えていた。けれど、手違いで女の子のアンがやって来た。最初の段階で、大きな問題が起きたが、周囲の人間はアンの魅力に少しずつ気づき受け入れていくようになる。けれど、アンは好奇心旺盛で天真爛漫な性格だが、それ故に毎回のように大きなトラブルを起こしていく。アンが少女から大人になるまでの物語。素晴らしかった。
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つっきーよ
6つの叙述トリックの短編集。全体としては悪く無かったけれど、肝心のトリック自体は酷かった。叙述トリック自体ではなく状況を複雑にする事で分かりにくくしている。それ故、ネタバラシをされた後でも感動は無かった。特に酷かったのは、夢オチに近いネタがあり、それが許されるならなんでもありではないかと思った。ラストはちゃんとした叙述トリックだったけれど、むしろ、それに限ってある程度予想できてしまった。文体は軽快で読みやすく、それでいて不可思議な雰囲気が面白かったが、叙述トリック自体は弱かった。
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つっきーよ
ソクラテスからSNSまでの言論の自由について書かれた本。印刷技術やインターネットの発明などにより言論の自由が広まる。けれど、一方で中身の無い誹謗中傷も広まり、それを制限をしようと法律が制定される。しかし、誹謗中傷の明確な定義が無いため、為政者がその法律を自由に解釈し独裁的になっていく。けれど、制限が続くと却ってその思想は助長され、ナチスはそのおかげで政権をとる事に成功した。そして、権力を握った側は逆に自由を制限する側になる。現在のインターネットも似たような状況になっており、言論の自由が脅かされている。
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つっきーよ
人の思考は言語思考、物体視覚、空間視覚の3つに分けられる。言語思考は言語で思考をし、段取りを組んだり、計画を遂行したりするのがうまい。物体視覚思考は物体をありのままに捉えるのがうまくデザイナーや技術者に多い。空間視覚思考は、物事を抽象的に捉えるのがうまく、科学者やプログラマーが多い。物体視覚思考は、学業ではうまくいかない事が多く劣等生として見なされやすい。けれど、彼ら彼女らは技術者としての才能があり、冷遇する事は技術者が育たなくなる事を意味する。実際、アメリカでは技術者が育たなくなっている。
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つっきーよ
20世紀初頭アメリカ。J・アボットは孤児院の17才の女の子。優秀ゆえ高校まで行かせてもらえているが、高校では白眼視され孤児院ではこき使われていた。不遇な日々を過ごしていたアボットだったが、ある日顔も名前も知らない謎の男から才能を評価され大学に行くよう援助を受ける。学費、生活費はもちろん交遊費まで援助され、唯一の条件が定期的に手紙を男に書く事。プロローグを除けば、全てはアボットから男への手紙の内容。そのため、自分自身が少女の支援者になったような気分になった。アボットの天真爛漫さが自分自身への励みになった。
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つっきーよ
キャンプによる防災術。私の場合は自宅が倒壊する可能性も高いし、そうでなくても避難所に入れない可能性もある。そのため、一番理想的な方法がここに書かれているキャンプによる生活にはなる。けれど、当たり前だけれども、キャンプをやった事がない人間にとってはどれもハードルが高く難しい。また、どこでキャンプをするのかという問題もある。避難所の校庭などが妥当ではあるけれど、実際、できるかどうかは難しい所である。ただ、簡単なキャンプをやってみる事はどの方向性に行くにしろ大事だと思った。
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つっきーよ
72時間という目安はあくまで救助の時間の目安。その後も断水や停電は続き、生活できるようにしなければならない。また、避難所は入れる人数に限りがあり避難できるとは限らない。また、避難できたとしても知らない人どうしでの生活になるためどうしてもトラブルやストレスはつきものになる。自分の認識の甘さに絶望し、考える事が多くどうして良いか分からなくなりそうだった。とりあえず、台所の整理とローリングストックは実践しようと思った。できる事から少しずつ実践しようと思う。防災の準備が来年の目標になりそう。
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つっきーよ
避難所に行かないで自宅で避難する方法。避難所での生活は当然厳しく、避難中と言えど、快適さが意外と重要になる。筆者は、実際に台風による被災を経験した。DIYや家庭菜園、発電機の使用する事で自宅で避難生活をする事ができた。書かれている内容は文句無しに素晴らしい。けれど、厄介な事が、自分が住んでいる家が古いアパートの一室なので、ほとんど実践できない事に気づいた。そもそも家自体が倒壊する危険性が高いので大前提が崩れる。だとしたら、その場合、自分はどうすればいいのか。本の直接の内容とは別の意味で考えさせられた。
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つっきーよ
志賀直哉の短編集。志賀直哉は初めて読んだ。夏目漱石や芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫を読んだ時は一種の感動を味わえたけど、志賀直哉は不思議とそこまでの感動は無かった。解説によると志賀直哉はありのままに感じた事を表現するのが得意で、裏を返せば、読者への配慮や物語の都合を計算に入れるのが苦手。それが、志賀直哉のとっきつきにくさになっているらしい。けれど、主人公の繊細な感情の表現や生々しい死を予感させる表現は面白いと思った。善人にも暴君にもなれず、始終自身の内面で逡巡し続ける描写が良かった。
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つっきーよ
「この世は舞台、男も女も人はみな役者に過ぎない」「愛は万人に、信頼は少数に」「神は我々を人間にするために欠点を与える」シェイクスピアの言葉は重くて深い。特に人生を舞台に例えた世界劇場的な考え方と「実在する物は、存在しない物だけ」とする認識論は非常に面白く興味深かった。ルネサンス、ストア学派などの影響があるという解説がされていたが、おそらくシェイクスピア自体の苦労して来た人生経験から生まれて来たのも多かったのではないかと思った。これ程深い言葉は知識でなく経験でないと出て来ないような気がする。
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つっきーよ
実物とシーケンス制御の比較が多く載っているのが良かった。シーケンス制御の事がなんとなく分かっても実際にどうやって配線するかは分からなかったので、イメージしやすく理解する事ができた。特に電磁開閉器の補助接点やスイッチ、表示灯の繋がりが分かりやすくて良い。シーケンス制御の流れは、既に理解していた物のが多かったので、読み飛ばした。同じ作者で同じシリーズで実務編があるようなので、そっちも読んでみたい。
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つっきーよ
マニアックな事例が多く難しく、初級者ではなく、中級者向け以上の内容。中級者向けに書かれているから、私のような初級者では、理解できなくて当然だが、『銘板が違った』というような日本全国規模でもそうそうないような事例を載せるのはいかがなものかと思った。マニアックな事例よりは比較的良くある事例から載せて欲しかった。それでも、電気回路の勉強にはなったから良かった。それが無ければ曲がりなりにも読み切る事は無かったと思う。
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つっきーよ
20世紀初頭ロンドン。乞食の仮装をする事で、金持ちの同情心を刺激し、お金をせびっている人々がいた。ピーチャムは彼らの元締めで彼らからマージンをもらっていた。一方でロンドンで一番の大悪党メッキースは、ピーチャムの娘を手籠めにしていた。それにより、ピーチャムの怒りを買い、事態はメッキースにとって最悪の方向に動いていく。乞食ビジネスというだけでも、現代でも通用する程の社会風刺だけれども、ラストでは、全く予想だにしないあり得ない展開が起き、驚いた。このラストだけでも読んで良かったと思えた。
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つっきーよ
第一次世界大戦が終わった頃、ストリックランドの絵は死後評価されていた。今まで見向きもされなかった絵が今では高値で売れている。過去に多少なりとも交流のあった主人公は作家という職業柄、彼について本を書こうと考える。読者は名前も知らない主人公の視点からストリックランドの人生を見ていく。ストリックランドが何を考えているかは分からず、あくまで、主人公の解釈と読者の想像を巡らせて考えていくしかない。それ故、様々な解釈ができて面白かった。個人的には魂の望む生き方というのが一つ大きなテーマになっているような気がした。
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つっきーよ
自分のようにシーケンス図を読めるようになりたいという人にはちょうど良い本だった。余計な事は書いておらず、内容の8割はシーケンス図を見て、その解説になっている。一見分厚くて難しそうだが、シーケンス図を見て分かる部分は飛ばす事ができるので、思った程、読む事に対する負担は少なかった。それでも、全くの初心者が読めば辛い可能性があるけれども、自分のように、2、3冊目の本としてはちょうど良いレベルだった。電磁接触器やドズルスイッチなどの実物の写真が載っているのもポイントが高かった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/03(2656日経過)
記録初日
2017/10/01(2658日経過)
読んだ本
838冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
219388ページ(1日平均82ページ)
感想・レビュー
390件(投稿率46.5%)
本棚
3棚
性別
血液型
A型
自己紹介

読書は好きで、一時期は毎日一冊のペースで読んでいました。
アウトプットが苦手で、苦手を克服するために利用しています。
ジャンルはスピリチュアルから科学、ライトノベルから純文学までなんでも好きです。

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