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日本書紀に残される猿田彦大神は天界と地上を照らす神。その姿は背も高く鼻は異常に長い。一方、天岩戸で踊りアマテラスを引き出したアマノウズメは、サルタヒコを伊勢まで送り神婚したという。しかしサルタヒコは伊勢の海で比良夫貝に手を挟まれそのまま溺れ死んでしまう。アマノウズメにより天と地を照らすサルタヒコは海に沈み、アマテラスは岩陰から朝日の如く姿を現す。つまり新旧の太陽神をすり替える重要な役割を果たしたのではと解釈している。サルタヒコは天狗、アマノウズメ(=サルメ)はお多福として伊勢に浸透していったという。深い。
粗利で判断する企業、限界利益で判断する方がいい企業に分かれる。「粗利のみに絞る経営」は社員にとっても分かりやすいだけではなく、薄利多売や赤字を出しながらの売上拡張を回避することにも繋がり、必要経費をどう上回るかという視点に転換させることができる。数か月前の売上実績を資料でを基に「何故、販売が伸びないのか」と何故を繰り返す会議に意味はないとも。
著者の視点、書き始めた物語がもつ緻密な下調べ?膨大な専門知識?平伏してしまうよう、素晴らしい逸材。ポージングの技を極め、背中の筋肉まで鍛え上げるプロセス、人工の笑顔とまで主人公が表現する表情筋への意識。BB大会が近づくにつれ、読み手の自分まで緊張が高まっていく。鍛え上げた身体を見せる、12センチのハイヒールや日焼け、歌舞伎役者かのようなメイク、そこには羞恥心との闘いがあった主人公の葛藤。
後半の惨殺のシーンで「命あるものが迎えている断末魔は、すさまじいい迫力だ。古代より人々は、悶え苦しむ贄(にえ)の姿に、神をみたという。まさに今、私はその瞬間を実感している。」この言葉の主語は曖昧にぼかされている。そのせいか、一度目と二度目に読んだときは受け取る「主語」が違った。不思議な感じ。
あのバケモノ視聴率を維持してきた月曜夜のバラエティ番組で「”生放送”でメンバーが解散報道に対して冒頭にコメントする」と決めた後、「放送1時間前に、強烈な指示、いや、指令が下りてきたのだ。この一文を入れることでどうなるのかは、簡単に想像出来た。(中略しその指令は絶対だった)」のシーンは読みながら悔しくて仕方がなかった。双方に異なる正義があった、とあるが、全てを飲み込んでそのコメントを引き取った「ツヨシ」の存在に、言葉をなくす。
日本生産性本部理事長の前田和敬氏のコメント。幅広い関係者の利害が絡む中、合意形成を図るには「自分のためにやらない」、それは虚栄心や功名心は改革の害悪にしかならいから。また改革を成し遂げるには「捨て石となる覚悟」で臨むこと。一番基礎となるのは「私個人を信頼してもらうこと」にあると。理解が追い付かないのは、時間をかけてネットワークとインテリジェンスと企画力を築き、適切に組み合わせていく「編集力」が必要だったという下り。
集団でワイワイ過ごすよりも、独りで街を歩いて周りをみたり、美容院や入浴でおもいっきりリラックスすることが、自分に必要な時間なんだなと、最近切に感じています。
悩み事は、これ以上積読本を増やしてどうするのかと自問自答。
それでも書店に寄ってしまい、呼ばれている本を購入してしまうことの繰り返し。
1冊が終わってから次の書籍を手に取るというより、様々なジャンルを並行しながら読んでいます。入浴の友、眠る前用、移動の際のサクッと読める用、ビジネス・心理学関連の好きな分野などなど。
小学生のときはギリシャ神話や空想の物語(ナルニア国等)にどっぷりはまりました。本なしの人生は、たぶん自分には想像できないと思っています。
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実写化、続編の発行等、この書籍はまだまだ発展していきそう。読んで良かった作品。