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2026年8月の読書メーターまとめ

shikada
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2026年8月に読んだ本
13

2026年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

shikada
映画「開戦前夜」が良かったので読んだ。日米戦を「必敗」と予想した総力戦研究所をめぐるノンフィクション。映画よりもはるかに広く、周辺の政治家や米国の動きがまとまっている。特に東條英機の人物像が緻密に書かれていて、彼は非戦を望む天皇への忠誠と、軍部からの突き上げの板挟みになった総理兼陸軍大臣という立場が見えてくる。極東裁判で、天皇の戦争責任について問われるくだりに迫力がある。軍部は開戦と継戦が目的化しやすく、文民統制の意義がわかる。米国の石油禁輸によって開戦させられた日本、このあたりはもう少しくわしく知りたい
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2026年8月にナイスが最も多かったつぶやき

shikada

2026年7月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3019ページ ナイス数:206ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/796595/summary/monthly/2026/7

が「ナイス!」と言っています。

2026年8月の感想・レビュー一覧
12

shikada
義足エンジニアによる、義足にまつわる話。陸上競技で速く走るための義足はチーターの足を模して作られ、軽く、地面に踏み込んで戻る力で走れるようにできている。義足の形態は脚の切断面によるので個々人ごとに調整がいる。義足選手がパラではなくオリンピックに出れるか問題(義足が通常より長い、足首の力を使う必要がないなど健足より有利な面がないか)、パラはリハビリの応援という趣旨から、別スポーツの魅力を伝える方向へ変化してきたこともはじめて知った。トップ選手だけでなく、安価に多くの人が義足を使える社会を著者は目指す。
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shikada
映画「開戦前夜」が良かったので読んだ。日米戦を「必敗」と予想した総力戦研究所をめぐるノンフィクション。映画よりもはるかに広く、周辺の政治家や米国の動きがまとまっている。特に東條英機の人物像が緻密に書かれていて、彼は非戦を望む天皇への忠誠と、軍部からの突き上げの板挟みになった総理兼陸軍大臣という立場が見えてくる。極東裁判で、天皇の戦争責任について問われるくだりに迫力がある。軍部は開戦と継戦が目的化しやすく、文民統制の意義がわかる。米国の石油禁輸によって開戦させられた日本、このあたりはもう少しくわしく知りたい
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shikada
「辞める理由」は退職時に必ず聞かれる。しかし「辞めない理由」はあまりヒアリングされていない。待遇を上げる転職が昔よりしやすくなった今「辞めない理由」を知ることが大事なのではないか、と分析・解説する1冊。管理職向けの内容だけど、若手の目線でも「そう言われると、なぜ自分は辞めていないんだろう」と考え直すきっかけになった。色々な統計が載っていて、特に「勤務時間の自由度の高さ」は、年収が1.7倍になるのと同程度の効果がある」との数字にはびっくり。「3年後に辞める」前提でお互いどんな価値提供できるか話すのは大事そう
shikada
2026/08/23 13:12

eNPS(Employee Net Prometer Score:自分の会社で働くことを身近な他者におすすめできる度合いを10点満点で評価したスコア)の高低と、「辞めない理由」を会社に伝えているかどうかで分ける「在職の4分類」は興味深い。eNPSが高くて、伝えているのは「見える定着」(12%)。伝えていないのは「静かな定着」(35%)。eNPSが低く、かつ辞めない理由を伝えていないのは「静かな退職リスク」(49%)。「静かな定着」の若手の辞めない理由を引き出して定着に導くのが効果が高いと説く。

shikada
2026/08/23 13:14

P146:職場での指導にはパワハラのリスクが伴うため、指導をするのは指導の見返りがありそうな将来が期待でき、組織としても育てたいと思っている若手だけになっている可能性がある。逆に「厳しく指導された過去があって、その経験があるから成長できた」と感じる場合も。いずれにしても、現代の職場は「できない若手を厳しく指導する」ことはなく「できる若手だからシビアに指導する」。

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shikada
夏が暑すぎるので読んだ。結論としては40℃でも人間は(空調など環境を工夫して)生きていけるが、熱中症リスクがあがるという真っ当なもの。人間は気温の変化に対して、肉体的にはさほど進化していないが、衣服や建物、空調などで適応している。酷暑の砂漠や北極近くでも暮らせているのがその証左。この本では人間の体温調節のメカニズムをもっぱら説明している。人間の体温が許容できる上下幅は狭い。人間は毛皮がなく、皮膚血管と汗によって体温を下げる。皮膚温度と、内臓などのコア温度は異なり、コア温度を上げないことが重要。
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shikada
恋愛や性的関係を使って標的に近づき、不利益をもたらすいわゆるハニートラップの事例をまとめた一冊。具体的には政治家、軍人、企業要人が機密を盗まれたり、スキャンダルの材料に使われる情報を取られたりする。派遣先の環境を再現したスパイ育成施設でガチガチに教育するロシア(旧ソ連)、人海戦術で網を張って国際結婚した人を事後的にスパイにする中国など、国によってやり方が違うそう。通訳の事例なんかは、スパイにも高度な知性が必要だということがわかる。こうしたスパイが女性ばかりなのは、男性が権力を握ってきたことの裏返しだろう
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shikada
広島の原爆ドームのような遺構は、なぜ長崎に残らなかったのか?を追う一冊。本書では長崎のキリスト教信者の拠点で、被爆した教会・浦上天主堂に注目する。戦後、浦上天主堂の廃墟は原爆資料として保存されるべきという声が根強かった。当時の長崎市長も当初は保存に前向きだったが、長崎-セントポールの姉妹都市提携をきっかけにした渡米をきっかけに、取り壊しへと心変わりする。渡米は長期にわたり、米国の国務省レベルで計画されていてその時に「懐柔」されたのではないか、という論。また天主堂の司教も、米国で天主堂再建の募金を募っていた
shikada
2026/08/13 20:55

投下先が長崎に決まった経緯(前日の八幡製鉄所への空襲の影響で、小倉が煙に覆われていた)とか、戦後のGHQの情報統制(原爆投下は神の摂理とする出版を促したなど)の部分も読み応えがある。

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shikada
70年代、トヨタの自動車工場の期間工として働いた記録。ノンフィクション系の複数の書籍でおすすめされていて、なるほど名著だった。「生産台数を上げろ」「人は増やさない」「でも不良品は出すな」という無茶なオーダーで、今より安全管理がずさんで腕や指が飛ぶのは珍しくない。急かされ続けながら、コンベアで流れてくる大量の部品を組み立て続ける環境はあまりに過酷。色んな人間が機械の都合に適応せざるを得ない仕事環境で、チャップリン「モダンタイムス」を連想した。
shikada
2026/08/11 16:26

トヨタ工場の外を「シャバ」、仕事を「刑罰」って読んだりするあたり、期間工の自認は奴隷や囚人に近かったっぽい

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shikada
資本主義の功罪を平易に解説する一冊。資本主義は他者のニーズをもとに価値を生み出すことを推奨するけれど、その考えに染まりきってしまうと、他者のニーズに応えられない(仕事で稼げない)人には価値がないという考えに陥ってしまう。だから、内発的で数値化できない自己ニーズにも目を向けよう、と説く。資本主義の産物で生活が便利になっていることは否定せず、でも資本主義の一本足打法だと自分の内なるニーズが狭まるから「半分」捨てようというバランス感覚のある1冊だった。
shikada
2026/08/11 16:16

この記事を思い出した 多様性のある社会で、お金の価値がやけに高くなる理由  https://note.com/fladdict/n/n36aad9ab9670

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shikada
台湾のさまざまな書店を切り口に点から線につないで、台湾の歴史をひもとく一冊。日本語の書籍がおもに流通していた日本統治時代、赤黄黒(共産系、エロ、闇情報)が禁書として強く検閲・規制された戒厳令時代、そして民主化の時代には書店が社会運動の場所として存在感を持っていく。検閲がないのって当たり前のことじゃないんだな…という新鮮な感覚。また書店の歴史は、政治に対する時代ごとの人々のスタンスをそのまま反映していると感じる。日本の、ふだん使いしている書店の成り立ちも知りたくなった
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shikada
純文学が何なのか、単一の結論は自分にはわからないけどヒントが散りばめられた一冊。砂川文次さんの「自意識の脱臭」って話が印象的で、自分は文章を書くときにわりと臭いを消そうとしてる人間なのだと思った。版元がお膳立てした対談ならおよそ出ないであろう、酔いに背中を押されたパンチラインが良い。「いま流行のテーマとかでしか小説を読まない奴らが多すぎるんだよ!」「身体性身体性うるせえんだよ!」とか「言い方悪いけどお客じゃないってことです。純文学は万人に開かれていいるものじゃない」とか。
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shikada
公共空間で個人が私的に自由に過ごせる状況を生み出すアプローチ「PUBLIC HACK」のアイデアを示す一冊。グレーな勧誘ではなくて、道路占用など規制の実態の解説もされているので安心感がある。ただ法律を守っていても、人間関係に気を遣わないと通報されることがあるので、周囲に迷惑をかけない気遣いが必要になる。公園や路上の規制は増える一方で、施設やお店でお金を使わないと何もできない無菌状態の街がつまらないのには共感する。屋台がたくさんあって公園で太極拳?やってる人がたくさんいる台湾を思い出した。
shikada
2026/08/09 08:41

通報されてやってきた警察に、道路法とかを守っている説明をして問題ないはずだと伝えたのに「法律は関係ない、世知辛い世の中だから常識的にやってはいけない」って指導されるのはおかしい(法治じゃない)。こうした警察のロジックは、通報されるような人は治安を乱しているから、止めさせることを前提に話をしないといけない(逆らってくる人がおかしい)というものになってしまうらしい。

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shikada
食肉処理場で鶏の解体をした記録。著者の自宅の庭先での小さな養鶏鶏とはまったく違う現場。逆さ吊りにされて流れてくる大量の鶏に対してひたすら首を切り、内蔵を取り、鶏の血と体液にまみれる立ちっぱなしの仕事。時おり差し込まれる写真で、現場の情景を想像しやすい。鶏を解体する現場では、高齢者や障害者、外国人労働者といった立場の弱い人々が最低賃金で働いている。別の本の「牛を屠る」で、屠殺の仕事をしていると被差別部落とすぐ結びつけられたことを連想した。安い鶏肉と卵はどこから来ているのか?を考える。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/08(3251日経過)
記録初日
2017/10/08(3251日経過)
読んだ本
1005冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
279812ページ(1日平均86ページ)
感想・レビュー
998件(投稿率99.3%)
本棚
6棚
血液型
A型
職業
IT関係
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/genmaitea
自己紹介

同じ本でも、読む人のバックグラウンドによって感想がまったく違うのが面白くて読書メーターを利用しています。北村薫の「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います」という言葉におおいに共感して読書をつづけています。読書会へ参加する楽しさを覚えたこの頃。

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