話題になっていることと可愛らしい表紙のイメージしか事前知識がなく、どんな物語かわかっていなかったから想像してたのと違って悲しい話だった。 知識は良いことだけを知ることができるわけではない、知識があっても全て正解の選択をできるわけではない。チャーリーが知的障害を持っている故に周りの人に好かれていて自分がみんなのことを好きだったことも、知能が上がって研究ができたことも、それが幸せか不幸せかなんて他人も本人も決められない。どっちの選択でも正解の答えはなくて、自分を知るために動いたチャーリーには敬意を感じた。

2014年出版でいつの時代も女性が迎えるライフステージが影響してくる関係性とか変わらないんだなぁと思う。きっと女性はこれまでもこれからも、友人関係において同じような苦悩にあうんだろうな。 友達との環境の違いにもやもやしている今、読んでててとても共感が多かった。友達の幸せは嬉しいのに素直に喜べない。自分の環境のせいなのに、友達に素直な思いになれなくなったり。でもそのもやもやを晴らしてくれるのも友達で。友達でいてくれる人たちが必要な存在。大事にするべき存在だと改めて思った。

いかにも現代文学といった感じ。SNS好きの私からすると、ネットスラングが色々出てきたのが面白かった。主人公の生活が異常だからこそ、何か大きな事件が起こるわけでもなく異常な日常を過ごす主人公の全SNSを覗いている気持ち。 これはセクシュアリティの話とかではない。今をなんとか生きようとする夜の街に生息する人の話。こんな日常は過ごしていなくとも、似た気持ちを持っている人が絶対いる。 おとこの娘コンカフェは行ったことないが、少し行ったことがある歌舞伎町の夜のお店の雰囲気が思い出されて、アルコールを感じた。

話題になっていることと可愛らしい表紙のイメージしか事前知識がなく、どんな物語かわかっていなかったから想像してたのと違って悲しい話だった。 知識は良いことだけを知ることができるわけではない、知識があっても全て正解の選択をできるわけではない。チャーリーが知的障害を持っている故に周りの人に好かれていて自分がみんなのことを好きだったことも、知能が上がって研究ができたことも、それが幸せか不幸せかなんて他人も本人も決められない。どっちの選択でも正解の答えはなくて、自分を知るために動いたチャーリーには敬意を感じた。