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2026年6月の読書メーターまとめ

鳩羽
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2026年6月に読んだ本
15

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2026年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鳩羽
新聞部の堂島から「小山内を紹介してほしい」と頼まれた小鳩。その理由は、美術準備室から見つかった、世界的な美術の賞を取った卒業生の残した作品が、他のアーティストの作品に似ているからだった。展覧会に出したこの作品は盗作なのか。小鳩と小山内は小市民的に調査を行うが…。二人の通う高校を中心に、生活圏で起こる日常の謎短編集。きれいに割り切れる話よりも、どこか不確定なものが残る方が心に残るので、ザッハトルテが好きかな。完全な善人も、悪人もいないし、一つ一つはそこまで責められるほどのことでもない。その積み重ねが謎になる
が「ナイス!」と言っています。

2026年6月の感想・レビュー一覧
15

鳩羽
先祖が追放されたせいで西方の田舎を治める一族の娘・朱麗は、絵を描くとその願いが叶ってしまう不思議な力を持っていた。そのことで両親に疎まれ、能力を隠したまま一生を終えると思っていたが、ある日、襲われた皇帝の船が漂着して…。皇帝・圭鳳に誘われるまま、後宮に絵師として赴く朱麗の話だが、話の盛り上がりが、行く前なのか行った後なのか、バランスが悪いような感じがする。というのも、行った後に主人公の朱麗が精彩を欠いてしまうので…。恋愛の執着でもないし、後宮のどろどろでもないし、いまいちどこを楽しんで読めばよいのか迷う。
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鳩羽
新宿にあるシェア本棚「フレール」を訪れた美容師の聡子は、看板猫のいるその店を訪れて気になる本を見つける。その棚主の青年と話し、久しぶりに本読むことで生活に新しい視点を感じられるようになった。ところが、その青年はうまくいかない就職活動に悩んでおり…。前の話に出てきた登場人物からバトンを渡されるように、次から次へと、棚主やお客たちの人生の一場面が描かれる。働くこと、執着してきたこと、劇的な感情は少ないが、そこには平等に流れる人生の時間のようなものが感じられて、しみじみとする。良い出来事のそばにいつも本がある。
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鳩羽
美凰の身体に入り、支配するようになった凶后。魂魄だけになって逃げ出した美凰は、猫や宦官の身体に入り込み、何とか天凱に伝えようとするが、凶后の罠のせいで誰にも真実を伝えることができない。一方、美凰の身体を使って天凱をたらし込もうとする凶后にはある目的があって…。急に色々な説明と設定が続き、急展開で多少無理やり感もあり、なんとか終わらせたといった感じ。壮大な歴史に絡む恨みも情念も、これだけの頁数だとなんだか設定の説明をされたなという感想になってしまうので残念。皇帝の能力のランク付けとかは面白かった。
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鳩羽
新聞部の堂島から「小山内を紹介してほしい」と頼まれた小鳩。その理由は、美術準備室から見つかった、世界的な美術の賞を取った卒業生の残した作品が、他のアーティストの作品に似ているからだった。展覧会に出したこの作品は盗作なのか。小鳩と小山内は小市民的に調査を行うが…。二人の通う高校を中心に、生活圏で起こる日常の謎短編集。きれいに割り切れる話よりも、どこか不確定なものが残る方が心に残るので、ザッハトルテが好きかな。完全な善人も、悪人もいないし、一つ一つはそこまで責められるほどのことでもない。その積み重ねが謎になる
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
中学校に入り、アキは好きだったバレエをやめて野球を始めた。女の子っぽい容姿やバレエをしていることを揶揄われることが嫌になり、男らしい男を目指すと決めたのだった。そんなアキを励ましてくれる親友眉村と甲子園を目指すつもりでいたアキだが、クラスのいじめを見過ごせなかったり、揶揄われることも我慢ができず、暴力を振るってしまう。…いろんな問題や自分とは何かという問いが出てくるが、誰もが狭量な部分を持ち、エゴがあるということから真っ向から向き合った話だった。ただ、好意を寄せられて気持ち悪いと思うのも自由のはず…
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鳩羽
芥川賞作家の津村記久子と夏葉社の編集者による、対談。タイトルからすると小説を書くためのノウハウのようにも思えるが、むしろそういうことは全然書いてなくて、作者の若い頃にハマった音楽や映画、文学、それらを愛好する意志みたいなもの、それを支えるための生活、という感じの骨太な内容で、面白く読んだ。アイドルの捉え方、10年代以降の分断の経済的な意味、サブカル論などは、本当に論者の立ち位置によって全然違い、興味深い。小説という作業への取り組み方も、改めて小説とはなんなのだと考えさせられてよかった。
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鳩羽
ミステリ作家養成講座の生徒だった男女六人が、かつての講師の呼びかけで山奥の豪華な屋敷に呼び出される。すでに名のある賞を受賞して順風満帆な者もいれば、鳴かず飛ばずの者、デビューできていない者など、それぞれの思惑が錯綜する中、主催の講師は現れず、やがてマーダーゲームの幕が上がる。団結して危機を乗り越えようとする面々だが、処刑人はすぐ側に現れて…。ミステリ作家というか、作家の裏話談義の方で盛り上がり、クローズドサークル状態になっても謎解きモードにはならないのが、らしくないなぁと思いながら読むとソレがアレだった。
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鳩羽
なぜか鎌倉時代にタイムスリップしたヒロは、転がり込んだ寺で僧として暮らしている。あるとき、一遍率いる時宗の踊り念仏のライブに参加し、ものすごい衝撃を受けたヒロは、一遍達に付き従うようになった。鎌倉時代の仏教の概観を眺めつつ、一遍が信じ、体現してきた教えを、ヒロもまた追い続けることになるのだった。…踊り念仏をライブのように、一遍をカリスマアーティストのように、ヒロや地の文は音楽雑誌のインタビューのように書いた異色の小説。読んでみると意外と面白くて、なおかつ歴史の勉強にもなりそう。余計なドラマがないのがよい。
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鳩羽
幼い頃にかかった病のせいで、徐々に視力を失っていく辰之助。献身的な母や、見守ってくれる父、物覚えの良い辰之助を、盲なのたすごいと褒めてくれる村の人々や遊び仲間達。そういった周囲の人に支えられて、学問に邁進できた保己一の話のようでいて、保己一の成し遂げたことのせいで苦しんだり不遇を囲ったりした人物もいて、目が見えないこととはどういうことなのか、生々しい感情でぶつけてくる連作集。人によって認識している事実は異なり、それはどうやら目が見える見えないとは関係がないらしいところ、啖呵をきるラストの叫びが忘れられない
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鳩羽
19世紀ロンドン、看護婦のアイリーンは運び込まれ亡くなったはずの男に襲われ、噛みつかれる。その後、体調不良と吸血衝動に悩まされ、とうとう同僚を襲ってしまった。匿ってくれたのは、シリルという外科医で、アイリーンのような怪物となってしまった人間の治療の研究をしていると告げ…。帯の文句から、もっと人間と吸血鬼の恋愛ものみたいなのを想像していたので、ドレスの裾を捌いて戦う吸血鬼で看護婦という絵面に、ちょっとびっくり。起こった事件を、丁寧に解決したという感じ。人物を掘り下げて、続刊に繋げる余地もありそう。
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鳩羽
タイプライターを習い始めたシュウコは、曲芸的な速さでタイプライターを打つことができる中国人教師に、敵対心をどうしようもなく刺激される。しかし、敵うことはなく、シュウコよりも出来の悪い生徒を気にかけているようなのも気に入らず…(「ベルを鳴らして」)安易な友情ではくくれない、女二人の関係を取り上げつつ、ミステリのような風刺のような、ちょっと変わった短編群の本になっている。分かりやすさなんてクソ食らえとでも言いたげな、つまりはどういうこと?という分からなさが妙に心に残る。剥き出しの生をさらけ出す潔さ。
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鳩羽
スーの村には、代々魔女が魔法を受け継いでいて、戦争や飢餓から村を守っていた。魔女になるのは、フクロウと呼ばれる賢くて善良な人たちが多く、ひねくれ者で批判ばかりするスーのようなイタチは、周囲から嫌われていた。ところが12番目の魔女が次に選んだのはスー。スーは過去に送られ、これまでの魔女達の話を聞く旅に出る。…複雑な設定に、何が起こっているか分かりにくい話だが、謎が魅力的。いくつもの過去に戻ることで、未知、既知の情報の違いが出てくるのが、タイムトラベルものの醍醐味だろう。ただ最後までよく分からない感は残った。
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鳩羽
生徒会長選で距離を縮めた馬剃に告白され、気まずいような嬉しいような日々を浮かれ過ごす温水と、文芸部メンバーの日常短篇集。初期負けヒロインのなかでも、どこか遠いキャラだった焼塩が、ぐいぐい突っ込んでくる傾向が強かった。フラれパターンが多い負けヒロイン達だが、何かに負けている分、何かに勝ってもいるような。ちゃんと時間が進んでいくならば、人源関係にも変化が訪れるのもまた当然かと。
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鳩羽
6年生のかふうは、母親の愛海と2人暮らし。仲良く友達のように助け合って暮らしてきたが、最近ちょっと愛海の言動が恥ずかしくもある。あるとき、若い母親支援団体の新聞記事を目にしたかふうは、支援を受けて、運転免許を取ることを提案するが、愛海は受けようとせず…。裕福ではなく、家事も担わなければならないが、それを受け入れ優しい子に育っているかふうに、親視点で読むと泣けてしまう。それでも、2人が抱える問題を、2人と同じ場所から見つめて、実現可能な目標に向けて頑張るところからは確かなポジティブさが伝わってきて良かった。
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鳩羽
デビュー作以降、2作目を書き上げることができずにいたつばめは、ろう者である祖父母、コーダである父親のことを書こうと考える。そのために手話の教室に通い、デフキャンプの団体と関わりを得るが、仲良く家族と交流をしてきたわけではないつばめは、その都度覚悟を試されることになり…。身内のこと、障害者のことをなんのために書くのか、それを絶えず試されるのが主軸なのか、複雑なファミリーヒストリーがメインストーリーなのか、少しまとまらない感じ。不仲だったお父さんが出てこなくなるところとか。阿波踊りの場面が心に残る。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/10/29(6456日経過)
記録初日
2008/10/27(6458日経過)
読んだ本
4587冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
1241840ページ(1日平均192ページ)
感想・レビュー
4300件(投稿率93.7%)
本棚
5棚
性別
血液型
B型
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/yasi_omou/
自己紹介

欲のまま、割となんでも読みます。
長めの感想はblogにて。
アイコンは友人に書いてもらったものです。

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