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2026年1月の読書メーターまとめ

鳩羽
読んだ本
12
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感想・レビュー
12
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2026年1月に読んだ本
12

2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

鳩羽
上野の繁華街から外れた通りにあるのが、カフェー西行。流行っているわけではないが、常連客や近所の人たちの憩いの場となっていた。長年連れ去った夫がそのカフェーの女給を、愛人として囲っているのではと疑った稲子は、初めてカフェーに足を踏み入れ、その女給を探すが…。カフェ文化が花開き、女性たちが働き始める風潮が広がったのは、同時に女性たちの生き方も広がったということでもある。腰掛けのように女給を勤めた彼女たちの、それぞれの人生の一場面を生き生きと切り取った爽やかでありながら力強い短編集だった。
が「ナイス!」と言っています。

2026年1月の感想・レビュー一覧
12

鳩羽
コロナ後遺症から引きこもりになったパートナーと暮らす祐美は、ろくに情報もない曽祖母が亡くなり遺産の確認をするために岡山へと向かう。そこには、同じく亡くなった人物のひ孫にあたる芽衣がおり、弁護士事務所で働く山川、尾崎らと共に人里離れた山奥の村がどういう存在だったのか、語り尽くされる。…この著者にしては珍しい気がするが、短い章で文章が切れず、ノーカットの映画を見るようにだらだらと続いていく。世間を捉えるための論理が、人物の口から語られるのだが、話自体はよく分からなかった。視点が切れた、断絶したからこその、怖さ
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
病気は天命であるとされ、蓬莱では医療行為がすべて取り締まられていた。最後の薬師の生き残りであることを隠していた蓮珠は、道端で苦しむ病人を助けた罪で死罪となる。陰陽師の晴藍は蓮珠を流すが、蓮珠は流行り病の蔓延る西へと向かってしまい…。設定と伏線が多く、情報量で溺れそうになるわりに、それを受け止める器であるキャラの魅力がそんなでもないので、共感や愛着からくる続きが気になるという気持ちにあまりなれなかった。蓮珠のとぼけた強かさと、晴藍のツッコミの掛け合いは面白く読めた。
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
上野の繁華街から外れた通りにあるのが、カフェー西行。流行っているわけではないが、常連客や近所の人たちの憩いの場となっていた。長年連れ去った夫がそのカフェーの女給を、愛人として囲っているのではと疑った稲子は、初めてカフェーに足を踏み入れ、その女給を探すが…。カフェ文化が花開き、女性たちが働き始める風潮が広がったのは、同時に女性たちの生き方も広がったということでもある。腰掛けのように女給を勤めた彼女たちの、それぞれの人生の一場面を生き生きと切り取った爽やかでありながら力強い短編集だった。
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
児童養護施設七海学園の保育士・春菜は、大怪我による昏睡から目覚め、療養をしているところだった。かつて世話をしていた子供達も大きくなり、それぞれの人間関係に飛び込んでいき、そして奇妙な事件に遭遇する。新しく入園してきた子供達も加わり、春菜は事件の謎を解き明かしていく。…シリーズの粗筋を思い出しながらの読書。信頼できない語り手の変化球であり、短編集であり長編、傷ついた子どもたちがどう強く立ち上がっていくかの、この作者らしいポリシーが揺らがない作品だった。分かりにくさは諦めてる。伏線の回収が素晴らしい。
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鳩羽
『spring』の登場人物達のスピンアウト短編集。長編の『spring』が、登場人物達のラフな会話や感情から物語を構築するような、小説としてゆるい書き方だったと思うが、その雰囲気をそのまま短編にした感じ。HALというダンサーのチャーミングさや、アーティストとしてのシビアさ、恋人としての可愛らしさなどが存分に伝わってくるし、架空のバレエ作品を登場人物たちが作り上げようとするのを読みながら、我々もまた想像するのを楽しむことができる。フランツみたいなキャラを書かせると、ほんと上手い作家だと思う。
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鳩羽
ミルクベースでないクラムチャウダーを求めて、ロードアイランド州を訪れた恵理加は風変わりなウェイターに出会う。ルークというそのウェイターは、boozeという野生動物、日本からかつて移住してきたカッパだと説明されるが…。当たり前に暮らしている生活描写、ときに群像劇的な視点が多用されるなかで、ひっそりと野生動物と空想動物の混じり合った様子で佇む不思議な生き物たちが、なるようになる的な祝祭ムードとともに一葉の物語に収められている。どんなものを書いてもどこか品が良くて、そんなことがあってもいいと思わされる。
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鳩羽
京都コンサートホール30周年を記念して編まれた、コンサートホールのあり方、未来のこと、奏でられる音について、音楽家だけでなく随筆家や批評家、学者などが文章を寄せた一冊。音とは、旋律とは、交響とはと無邪気な問いに溢れているのに、小難しく突き詰めた文章はそんなになくて、純粋に音楽ってなんだろう、ホールで聴くという体験はどういうものなのだろうと、愉しく読めた。音楽とは、なんというか居場所と無縁ではないというか、場所とすごく結びついているものなのだなと感じた。
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鳩羽
叔玉公主が西方に和番公主として下ることになり、その責任者として一行を率いていくことになった十六皇子の澳飛。彼の悩みは、とある事件のため都を追放された少年が、家出して一行に潜り込んできたことにあった。家に返すか、連れて行くかを保留したまま、盗賊に襲われ、星天賜は公主と間違えて誘拐される。…父親世代とは逆で、頭も良くて割となんでも小器用にこなす天賜に対しての、陶阿燁の捻くれた感じが、なかなか是正されなくてヤキモキする。役割や仕事、発散できること、などなど、成長が物語に上手く絡んでいき満足感があった。
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鳩羽
高校時代の修学旅行を再現した旅行で、かつて校則の厳しかった学校に復讐するため、教師を殺すミステリを書こうとしたことを告白した久我。その久我が、宿の風呂で殺害されているのが見つかる。奇しくも、嵐によって孤立した島で、宿に出入りした人物の形跡はない。クローズドサークルの中で起こった事件に、参加メンバーの過去と現在が浮き上がってくる。…少し昔の、とてもリーダビリティの高いエピソードを読むのが普通に愉しく、本格ミステリなのかということはあまり気にならなかった。陰キャと陽キャの時代を超えた相克図みたいでもある。
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鳩羽
カウンセリングや子育てに関する講演などを行う著者による、子育ての迷いや不安を解消し、親自身が強くなることを優しく促してくれる本。子供が家でリラックスできるよう、小言を言わない、規則的な生活を無理に身につけさせようとしないとか、当たり前のレールに乗せたいのは親の考えであって、子は別の人間だと尊重するとか、問題意識は親側にあるとする系の子育て本で、実践するのはなかなか難しいけど、行き詰まった時に思い出したい。見守るということは、一緒に苦しんだり悲しんだりはするけど、助けてはやらない修羅の道なのだなと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
九つの国を束ねる巫女姫は、九つの国の大巫女の中から選ばれる。現巫女姫の崩御により、白の国の大巫女である雪玲も護衛官を定め、宗主国に向かうことになったが、雪玲には本物の大巫女では無いという秘密があった。雪玲はとある目的のため、護衛官となった志強を怒らせようと、悪女めいた振る舞いを続けるが…。白の国での出来事、道中の事件、巫女姫選定の儀式とよくこれだけの枚数に収めたなという感じ。話運びに無理はないけど、人物がやはり薄いので、役職呼びの方々が敵となっても味方となっても驚きも感動も薄いかも。雪玲が可哀想になる。
が「ナイス!」と言っています。
鳩羽
編集者の真理は、元夫の文献学者の編集者でもあり、仲良しで至れり尽くせりもてなしてくれる義母の妙の可愛い娘分でもあり、気になる文献を見つけたり仕事が修羅場になったりすると、彼らの別荘に転がり込む。美味しい食事と酒、猫、そして微妙な関係のままの元夫と、様々な謎について語り合う。…張り直した襖のなかに使われていた文献や、古本屋に出ていた辞書から、分かる言葉のこと、分かる文献にまつわる様々なことを語りながら、実はいちゃいちゃしてる元夫婦の突っ込み漫才みたいな感じもあって、なんか笑いながら知的好奇心も満たされた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/10/29(6324日経過)
記録初日
2008/10/27(6326日経過)
読んだ本
4525冊(1日平均0.72冊)
読んだページ
1222918ページ(1日平均193ページ)
感想・レビュー
4238件(投稿率93.7%)
本棚
5棚
性別
血液型
B型
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/yasi_omou/
自己紹介

欲のまま、割となんでも読みます。
長めの感想はblogにて。
アイコンは友人に書いてもらったものです。

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