2005年。「意味ってなに?」の答えは、真理条件意味論であるということになる。一昔前に意味論の自然化と言えば、生成言語学と連携した形式意味論であった訳で、本書はその路線のど真ん中を行っていた本である。原著はFundamentals of Linguisticsシリーズの一つなので、哲学というよりも言語学の本。
Peter Singerが共著に入っている功利主義の入門書。Nozickの経験機械に対して選好功利主義が反論となるという論証と、その論証に対する反論があった。私自身は経験機械でもよいのではないかと思うのだが、そうではないらしい。選好功利主義にしても、けっきょくは義務論的な要素を入れたいということなのだろう。
Philosophy of the Social Sciencesの入門書。接続詞が無かったりと文章が読みにくいように感じる。内容的には、集合的志向性に関する行為の哲学と交差する部分があると思う。存在/方法論的個別/集団主義でヘーゲルやユングを四象限に区分するAgassiの _Institutional Individualism_ という論文は面白そうだと思った。ポパーやヴェーバーは客観性をソクラテス的批判可能性から与えられているものと考えており、これは本当は哲学にこそ必要な態度であると思う。