科学と伴走しなければならないので、自然主義に属する理論の流行り廃りも早いのかもしれない。個人的には、各哲学者が何を消去しようとしているのかを知ることができたコラム③の消去主義が一番良かった。〈概念〉の消去は大規模言語モデルに還元すれば消去も夢ではないだろう。
また論では退けられることにはなるが、フッサールの〈意味〉を可能世界を用いて捉える仕方も、面白いと思った。記述は一貫して丁寧で、非常に読みやすい。新書ほどの労力で読める。
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