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2023年2月の読書メーターまとめ

たこい☆きよし
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感想・レビュー
17
ナイス
68ナイス

2023年2月に読んだ本
17

2023年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこい☆きよし
2021年に58歳で亡くなられた山本文緒さんの最後の日々を綴った日記。今、自分が58歳で読むといろいろ思うところあり。いろいろありつつも、たぶん自分も、余命が明らかになったら(なっても?)、誰に読ませるでもなくても、毎日何かしらの文章は書いて過ごしていきそうな予感はある。
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2023年2月にナイスが最も多かったつぶやき

たこい☆きよし

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2023年2月の感想・レビュー一覧
17

たこい☆きよし
2021年に58歳で亡くなられた山本文緒さんの最後の日々を綴った日記。今、自分が58歳で読むといろいろ思うところあり。いろいろありつつも、たぶん自分も、余命が明らかになったら(なっても?)、誰に読ませるでもなくても、毎日何かしらの文章は書いて過ごしていきそうな予感はある。
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たこい☆きよし
執筆時期からするとだいぶ間は空いているものの、あの当時のロックの能力、ニア、ランの設定だけでなく、キャラクターのニュアンスも絵のタッチも違和感なく読める。まだ一行がニアの出身地、ラフノールに行く前のインターミッション……にしては話が大事だが(笑)。ともあれ、連邦軍側、敵味方含め、キャラクターとそれぞれの関係性がなんとも味わいがある。モブが埋没しないのが聖悠紀の作風と言えるかもしれない、と改めて実感。
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たこい☆きよし
実質商業第一作『新世界戦隊』の直接の続編! ツアー事件後、ニアとランとまだ行動を共にしていたロック。そこに、たまたま「エレナ」のバックアップを見つけたアウトローの男女二人組がいたことから、再起動?したエレナが計画の再実行を始める…。
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たこい☆きよし
かのスコットとも同行した経験のある探検家が本来の南極横断のための上陸に失敗し、凍結した海上に閉じ込められたところから、氷の圧迫で船を失い、氷上を移動しながら氷盤ごと流されて大移動、ついにはボートに分譲して漂流の末、南極辺縁の島に上陸、そこから一隻だけが救助を求めて出発地の島の港へ。吹雪、荒れ狂う海、未到の山脈越えまでしてついには全員が生還するまでの冒険小説さながらの本当にあった話。ル=グィンのハイニッシュ・ユニヴァースの各作品が寒い辺境の惑星をひたすら彷徨する話が多いけど、それをリアルにやってる!?
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たこい☆きよし
このあたりは周囲に雑誌のりぼんが転がっていなかった時期で古本で買って初読だった。今なら軽度の知的障害にあたるだろう母親を疎ましく思い始める思春期のヒロインを描く表題作、年子の弟と同い年の幼馴染を異性として意識し始める「5月のゆううつ」はこれまでの作風の深化。もう一編の「お二階は診察室」は昭和30年ごろに母子家庭となって助産婦として3人の子どもを養育する母親とその長女の奮戦記。今なら『トトロ』や『マイマイ新子』と合わせると当時の風俗や生活が複層的に浮かんでくる。
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たこい☆きよし
田舎にいとこたちが集まるシチュエーション、それが年を経て変わっていくところも含め共感度の高い連作「いちじくの恋」「七夕」、今読むとこの実家は母子家庭で兼業で過労になるお母さんが描かれる「七夕」の問題意識は今読むと深い。「雨のぬくもり」は自身も病弱なヒロインが近隣の児童施設から通う同級生に徐々に心を開いていく展開とラストが切ない。新任教師と女子生徒のやりとりがリアルな「先生と2年E組」も表題作同様雑誌で何度も読み返した。いずれのテーマも普遍的でスタイリッシュな絵柄は今でも通用しそう。もっと読まれてほしい。
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たこい☆きよし
北村薫の金沢古本屋めぐりを読んで、その昔金沢の古本屋で買ったのを懐かしく思い出した。1987年当時でも新刊では手に入りにくかったところ、3冊並んでいたのでそそくさと購入。表題作「蕗子の春」は高校入学、「12歳の春」は中学入学をきっかけに幼なじみやまわりの人たちとの関係が変化していく思春期をみずみずしく描く。高野文子編の傑作選の表題作にもなった「ちひろのお城」は生きにくさを抱える少女の心のひだを描いてテーマ的には今読んだ方がいいかもしれない傑作。今回読んで水野英子の影響をけっこう強く感じた。
蕗子の春
たこい☆きよし
2023/02/20 07:04

データなかったので初めてオリジナル登録してみた。思ったより簡単。

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たこい☆きよし
もはや謎解き私小説ですらない、北村薫の日常の行動や思考に流れをするすると書き綴る随想? 本人もさることながら、関わる人々の同類ぶりは「スタンド使いは引かれ合う」の感のあるいずれ劣らぬ文学モンスターの群れ…。最後が金沢紀行で古本屋巡りをしているけど、自分は1987年に初めての学会発表で行った(学会会場は当時金沢城内にあった金沢大学)。その自由行動時間の終わりあたりにふと通りがかった古本屋で千明初美のコミックスが3冊揃いであったのをかい求めたのが懐かしい。なお、千明初美の最新作は『たけくらべ』である。
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たこい☆きよし
4巻までまとめ買いして1巻読んだ後、これは流し読みはできない、とちょっと時間を置いた。親子、同期、同級生、先輩後輩など、3世代におよぶ複雑な相関劇がわずかな会話のカットバックで徐々に語られていく。同様の人間関係や背景設定は『かげきしょうじょ!!』なら番外編でさらっと触れられているが、あちらの世界でもスポットのあたっていないモブのキャラクターの中にはこういう要素がありそうに思えてくる。とはいえ、作中の某家での『エリザベート』無限リピートには共感した(笑)。宝塚初演版は何回観てるかわからないよ(笑)。
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たこい☆きよし
ということで、『久遠の瞳』との照合。こちらはESP波に反応して毒性を発揮するウイルス、という設定だが、一度毒性を発揮すると死滅する分、『久遠の瞳』のナノサイズ対消滅爆弾の方がだいぶ物騒だ。敵方は名前の音をちょっといじってあるけど、キャラ設定は比較的近いか。ヤマトとジュナにはどちらでも幸せになってほしいが、この版でのあの有名な「兄弟たちを」の余韻は捨て難い。あと、これが描かれたのが1969年ということを考えると、日本人の発想したSFという点でもだいぶとんがったアイデアとビジョンだったんじゃなかろうか。
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たこい☆きよし
今回のラスボス、フレア・マイダスの行動原理がやや浅はかな印象だけど、最終的には自分が原因で破滅するのと、ロック本人より、非エスパーも含めたキャラクターたちの行動で事件が収束していくあたりは『オメガ』にも近い印象。時系列ではこの前に『カデット』『星辰の門』『風の抱擁』の過去部分があって、本作後、さらに永くロックとミラは添い遂げた、ということになる。ミラ提督の回顧録には、その間を埋めるいろいろなエピソードが書かれてるんだろうし、本作から『風の抱擁』のラストまでも同様だが、そこを埋める物語は想像するしかない。
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たこい☆きよし
なるほど、ここまでに第三波動の設定を固め直したため、その能力者のジュナの描き方はだいぶ変わらざるを得なかった、という要素もありそうだ。ともあれ、ESPを使えない状態は非常に危機的。その状況をクリアするジュナの能力がまたすごいわけなんだけど、中盤以降に赤面展開が全部持ってってる感じ(笑)?
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たこい☆きよし
浅倉久志先生が偏愛したという訳書。原題のテクニカラーには登録商標のRマーク(公認)入り。表紙イラストの通り、タイムマシンで本物のヴァイキングを使ったヴァイキング映画を撮影しに行った先で起こるドタバタ劇がとにかく楽しい。ふんだんに挿入されるモンキー・パンチのイラストの軽妙洒脱さが翻訳とベストマッチ。このイラストとセットで読めるのは幸せなことだ。
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たこい☆きよし
初期作品の『ジュナンの子』のリスタート版だが、『オメガ』のキャラクターたちが現役引退して隠遁してる設定で、だいぶ時間経過がある。エスパーだけが謎の死を遂げるシチュエーションは共通だけど、そのための道具の設定は旧連邦時代のアレの進化版!? ロックが危機に陥って寒い惑星で半冬眠状態になるところは共通要素。単分子のモノワイヤーでなんでも切断する非エスパーの敵とかしれっと出てくるけど、これまたちょっと『三体』っぽい。そういうSF要素の新しさを盛り込み続けたところがこのシリーズの長命の理由でもあったのかもしれない。
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たこい☆きよし
こちらも再読。初読でも「エネセスの仮面」要素を指摘した覚えがあるけど、あれも「新世界戦隊」同様、初期作品からの描き直しを経た作品であることを考えると、作者の思い入れは深いのではないか。そうすると、本作のこの要素はリスタート版「エネセスの仮面」でやっぱりいいのかもしれない。それにしても、冒頭のなんちゃってファンタジーVRゲームが微笑ましい…(笑)。「光の剣」使ったら大惨事(笑)。
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たこい☆きよし
今年はヴァンスを読み進めようと古本で入手。星間文明の崩壊したらしい一惑星で人類の末裔と周期的に襲ってくる爬虫類型知的生命体が、お互い捕獲した相手の種族をペットのように品種改良して奴隷兵士として使う両面性、この惑星でも、改良種の竜を操る集団同士での血生臭い争い、そこに久しぶりの敵襲、そしてシニカルなラスト。ファンタジーのような要素が前面にでつつ、人類進化のビジョンもさらっと示されるが、それは本題じゃない(笑)。出版当時に読んでいたら、このシニカルさに気づかず、なんだか古い感じのSFと思っちゃったかも…。
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たこい☆きよし
改めて再読。なるほど、旧作と照合すると、この冒頭ですっかりご老人のアイザックが新任者を場違いなところに連れてくる展開が『この宇宙に愛を』のラストシーンに対応するわけだ。肉筆回覧誌時代と違ってマトリクスコピーは当たり前でもあり、ここでは歌姫姿ではなく麦の研究者として品種改良、という普通の仕事をしれっとしている。とはいえ、麦を育てるロックは旧連邦時代のヤマキ長官の後年あたりとも通じる設定なので、いいところの設定を引っ張ってきたなあ、とも思う。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/09(2392日経過)
記録初日
2015/01/01(3465日経過)
読んだ本
1615冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
296055ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1615件(投稿率100.0%)
本棚
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