ナメられキャラの一発逆転の一手（細井ノート）で大どんでん返しの勧善懲悪カタルシスといかないのは、膨大な取材を経て、事実を基に再構築された作品だから仕方ない。JALも今となっては悪いイメージが薄れているが、悲惨な事故を起こしたことと経営体質や癒着がその原因にあったことを忘れてはならない。人事は組織の価値観を写す鏡。「利権構造と、人間の物欲は、真実と正義を埋もれさせてしまうのではないだろうか。」THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD

ナメられキャラの一発逆転の一手（細井ノート）で大どんでん返しの勧善懲悪カタルシスといかないのは、膨大な取材を経て、事実を基に再構築された作品だから仕方ない。JALも今となっては悪いイメージが薄れているが、悲惨な事故を起こしたことと経営体質や癒着がその原因にあったことを忘れてはならない。人事は組織の価値観を写す鏡。「利権構造と、人間の物欲は、真実と正義を埋もれさせてしまうのではないだろうか。」THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD

まだ2024年なのに「こんなことあったなー」とすっかり過去のことになっているのが怖い。それだけ世間はコロナ前を取り戻しているということだが。当時の市井の人の声や思いを形に残すことは今後時が経つほど意味や価値が出てくると思うので著者はよい仕事をされたと敬服いたします。コロナもオリパラも今後時を経て世間でどのように振り返られるかわからないが、個人的にはどちらも仕事として真正面からガッツリ対峙し、取り組んだので一生忘れられない。