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2024年4月の読書メーターまとめ

Don2
読んだ本
5
読んだページ
1687ページ
感想・レビュー
5
ナイス
83ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • bay99
  • Tasholla

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Don2
”人の話を聞く”がテーマ。会話は情報交換だけじゃないという当たり前と、でも情報交換じゃない会話の仕方は意外と知らないという気づきがあり、少し恐ろしい気分になる。例えば、人は他人の話を聞きながらも次自分が何を言うかに意識が行ってしまうものらしい。実際、自己診断してみたら確かにそうなっている。そこで、例えば聞くことは瞑想と思えと言われるのだが、これが意識の逃げる現象と対処法をうまく捉えていて印象的。あとは沈黙を恐れるな、という主張。私も会話の中で数秒黙ってみようかな。人の話を聞くことへの理解が数段深まる良書。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
5

Don2
仕事の喜びには何種かある。中でも原始的なのが一個一個のタスクの完了の喜びだ。メールを送った、部屋を片付けた、等々。問題はこのタスクをまとめた“To Doリスト”にある。人間は見積もりがへただから、24時間には収まらないリストを作ってしまう。すると、タスクがいくつ終われど“まだやれていないことリスト”が残る。どんどん心が死んでいく(私はこのくだりで、わかる…と嘆息した)。なのでそこに実績測定を持ち込んで幸せに仕事しよう、というのが本書の要点。まさか自分の仕事観を揺さぶられる体験をするとは思わなかった。良書。
Don2
2024/04/18 23:50

本書の中にはいくつか事例が紹介されているが、その中に、"妻と子供が外出している日、初めてやることリストを完全に消化できた。計画通りに理想的な1日を過ごせたはずなのに、全く嬉しくなかった"というのが載っていた。To Doリストがいかに人を幸せにしないか、ストンと腹落ちして理解できた…というか、できてしまった。日常的に、理想の姿・今の姿・ギャップ、とか、分析してる身なのでショックだった。瞑想とかでよく言う、"いまここ"に集中するってそういうことか…と。これからしばらく折に触れて考えることになりそうなテーマ。

が「ナイス!」と言っています。
Don2
著名な哲学者による著。人間は技術を作るのではなく技術が人間を飲み込んでいくのだ、という世界観の紹介。ほかの方も言及されているが、技術の自己運動を扱う意味でテクニウムと問題意識は共通。サピエンス全史の議論の一部とも共通するかも。技術が人間を呑む結果、技術は制御不能となり、自己崩壊を起こすべく運命づけられている。その一つの帰結が原発問題とされる。より現代的な問題としてはAI自律兵器や個別マーケがあるのだろう。LLM出現を背景にAI規制の議論が過熱するにつけ、考え方自体は意外と現代では一般的なものと言えるかも。
Don2
2024/04/13 22:03

技術の自律性はLLMの出現を機に(少なくとも比喩的には)理解されているように思う。なので、現代・社会全体としては、じゃあどうする、という方針まで踏み込んだ議論が必要になっているのだろうと思う。逆に、(若林恵さんが書かれていたが)ハンズオンで研究に携わっている研究者コミュニティには科学技術の自律性への危機意識は恐らくほとんどなく、ただ"ロマン"を追求しているという気分だと思う。本丸はそこなんだけど、彼らにはどうだろう、本書の危機感は響くだろうか。

が「ナイス!」と言っています。
Don2
WIREDの元編集長によるエッセイ・論考集。テクノロジー主体のメディアにあって、テクノロジーの社会・文化への価値を疑う視点が通底している。なので、テクノロジーの話を切り口としながら、語られる内容は例えばお金や政府、あるいは音楽といったものがテクノロジーにより解体されて残る核の形であったりする。面白い。結局、デジタルによって手続きの形や支払いの形が変わっても、核は“いいものを作る”なのだ。良いものなら売れる。売れないのは客のせいだと思う前に、コンテンツを磨くという苦しい作業に立ち戻ることが必要なのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
Don2
“市場の防御に必要な最小限度の特許技術と件数に対する合理的予測こそが特許エンジニアリングの究極の役目である”との認識の元、特許戦略のあるべき姿を議論する。例えば、市場競争の焦点は性能と信頼性→便宜性・個別性→低価格の追求へと移行し、従って重要な特許も同様に推移する。これを念頭に必要な要素技術を洗い出し、時系列に重要性を整理すると研究開発戦略が見えてくる。特許は1社が技術的隘路を抑えると強いが、必須技術が複数社に分散すると弱く参入障壁の低い市場を創る、等。一つずつ定義と実証を積み上げる文体で読みやすい。良書
Don2
2024/04/12 02:21

ところで本書の著者は韓国の弁理士の方のようなのだが、本書には訳者の名前が載っていない。まさか直接日本語で書かれたのだろうか…。キレイな堅い日本語で非常に読みやすかったので、だとすれば驚き。

が「ナイス!」と言っています。
Don2
”人の話を聞く”がテーマ。会話は情報交換だけじゃないという当たり前と、でも情報交換じゃない会話の仕方は意外と知らないという気づきがあり、少し恐ろしい気分になる。例えば、人は他人の話を聞きながらも次自分が何を言うかに意識が行ってしまうものらしい。実際、自己診断してみたら確かにそうなっている。そこで、例えば聞くことは瞑想と思えと言われるのだが、これが意識の逃げる現象と対処法をうまく捉えていて印象的。あとは沈黙を恐れるな、という主張。私も会話の中で数秒黙ってみようかな。人の話を聞くことへの理解が数段深まる良書。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/06(2320日経過)
記録初日
2018/01/06(2320日経過)
読んだ本
327冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
96925ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
266件(投稿率81.3%)
本棚
0棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

アラサーの男性。
まだ見ぬ面白い話を求めて肥大してゆく積ん読の山に溺れています。
皆様から勉強させて頂きつつ、ぼちぼち投稿を続けたいと思います。よろしくお願いします。

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