本書の中にはいくつか事例が紹介されているが、その中に、"妻と子供が外出している日、初めてやることリストを完全に消化できた。計画通りに理想的な1日を過ごせたはずなのに、全く嬉しくなかった"というのが載っていた。To Doリストがいかに人を幸せにしないか、ストンと腹落ちして理解できた…というか、できてしまった。日常的に、理想の姿・今の姿・ギャップ、とか、分析してる身なのでショックだった。瞑想とかでよく言う、"いまここ"に集中するってそういうことか…と。これからしばらく折に触れて考えることになりそうなテーマ。
技術の自律性はLLMの出現を機に(少なくとも比喩的には)理解されているように思う。なので、現代・社会全体としては、じゃあどうする、という方針まで踏み込んだ議論が必要になっているのだろうと思う。逆に、(若林恵さんが書かれていたが)ハンズオンで研究に携わっている研究者コミュニティには科学技術の自律性への危機意識は恐らくほとんどなく、ただ"ロマン"を追求しているという気分だと思う。本丸はそこなんだけど、彼らにはどうだろう、本書の危機感は響くだろうか。
ところで本書の著者は韓国の弁理士の方のようなのだが、本書には訳者の名前が載っていない。まさか直接日本語で書かれたのだろうか…。キレイな堅い日本語で非常に読みやすかったので、だとすれば驚き。
アラサーの男性。
まだ見ぬ面白い話を求めて肥大してゆく積ん読の山に溺れています。
皆様から勉強させて頂きつつ、ぼちぼち投稿を続けたいと思います。よろしくお願いします。
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