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2024年10月の読書メーターまとめ

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読んだ本
4
読んだページ
1468ページ
感想・レビュー
4
ナイス
76ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ねむ
戦前の日本統治下の台湾を舞台にした、日本人作家と台湾人通訳(ほぼ秘書)という女性二人の台湾鉄旅・食べ歩き漫遊記。かと思いきや、二人の関係性の変化から社会状況まで踏み込んだ意外に骨太な内容でした。色んなおいしいものや名所、民俗風俗など、雑誌を読んでいるみたいにすらすら楽しく読めてしまうなかで、近くなったり遠くなったりする人間関係にハラハラし、支配者と被支配者という構造的な問題にまで目を向けさせる、よい意味で驚きの詰まった本でした。メタ構造と台湾での出版時の事情説明も興味深く、あとがきまで楽しめる一冊。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

ねむ
戦前の日本統治下の台湾を舞台にした、日本人作家と台湾人通訳(ほぼ秘書)という女性二人の台湾鉄旅・食べ歩き漫遊記。かと思いきや、二人の関係性の変化から社会状況まで踏み込んだ意外に骨太な内容でした。色んなおいしいものや名所、民俗風俗など、雑誌を読んでいるみたいにすらすら楽しく読めてしまうなかで、近くなったり遠くなったりする人間関係にハラハラし、支配者と被支配者という構造的な問題にまで目を向けさせる、よい意味で驚きの詰まった本でした。メタ構造と台湾での出版時の事情説明も興味深く、あとがきまで楽しめる一冊。
が「ナイス!」と言っています。
ねむ
現代を舞台にした地に足の着いたファンタジーというと変ですが、魔法はあるもののかなり現実味の強い世界観。魔術が金で売り買いされる世界でただ一人自分の血を搾り取って呪文を書き続けるニコラスと、魔術を感じとれる数少ない人間の一人ジョアンナ、ジョアンナの姉エスタ―の三人をめぐる物語。誰を信じていいのか、誰が裏切るのか、家族や友人などこじれた人間関係がテーマの一つかな。それにしても早川は最近校正に手を抜いている気が…。修飾語の順番とか内容の重なりとか、読みにくい箇所がちらほらあって物語に没入しきれず、残念でした。
が「ナイス!」と言っています。
ねむ
西アフリカの神話を元にしたYA作品、と読後に知ったが、読んでいる間は勝手にアラブの話だと思っていた。魔法世界の砂漠国ズィーラーンを継ぐことになった王女と、姉妹と共に命からがらこの国にたどり着いた難民の少年の物語。結構派手に人が死んでいくなあ、というのと、少年が不遇すぎるのと、王女が傲慢なのが気になった。少年のほうが魔法の力を使えていて、王女はまだ魔法の存在そのものに気がついたばかりという設定は、なんというか力関係として目新しい気がした。話が盛り上がったところで2巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
ねむ
8人の翻訳者たちが作家の家に集まり最新作の翻訳を開始。かと思うと、作家が突飛な言動を取って姿を消し、一同困惑。作家の帰りを待ちながら翻訳することひと月半の間にあれよあれよと色んな人たちの秘密や嘘が暴かれ、窃盗・襲撃・復活・決闘と事件てんこ盛り。そんな日々を回想して翻訳者のひとりが書いた本を別の翻訳者が訳し、ここは勘違いだとかアタシこんなこと言ってないとか好き放題に注釈をつける。愛しさ余って憎さ百倍、または憎さ余って愛しさ百倍、人の心はかくも複雑なのだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/08(2514日経過)
記録初日
2017/12/21(2532日経過)
読んだ本
603冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
169755ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
448件(投稿率74.3%)
本棚
0棚
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