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2021年10月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
20
ナイス
49ナイス

2021年10月に読んだ本
20

2021年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

paxomnibus
1人の男性ごとにきちんと章立てしてるわけではなく、徒然なるままに著者の思いをぶちまけたような本。男性論といいつつ自分の来し方行く末にも随所で触れている。散漫なのではなく、著者の中では全てが一つにまとまって大きな柱となっているものの表層を所々めくってみたという感じ。その柱=教養なので、素養の深さ、広さが分かるというもの。しかし読んでいてここで言及される日本の現状は若干古いなと感じた。調べたら出版年は2013年。そこから現在までの間に日本はますます多様性を失い硬直化し、内向きになった。変化の速さに驚かされる。
が「ナイス!」と言っています。

2021年10月の感想・レビュー一覧
20

paxomnibus
1人の男性ごとにきちんと章立てしてるわけではなく、徒然なるままに著者の思いをぶちまけたような本。男性論といいつつ自分の来し方行く末にも随所で触れている。散漫なのではなく、著者の中では全てが一つにまとまって大きな柱となっているものの表層を所々めくってみたという感じ。その柱=教養なので、素養の深さ、広さが分かるというもの。しかし読んでいてここで言及される日本の現状は若干古いなと感じた。調べたら出版年は2013年。そこから現在までの間に日本はますます多様性を失い硬直化し、内向きになった。変化の速さに驚かされる。
が「ナイス!」と言っています。
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少女マンガでも「少年を主人公にすると自由度が格段に増す」そうだが、対談では女性相手の方がずっと奔放だ。それは少年同士の愛を描くのは二人の関係が対等になるからだという話にも通じる。結局の所(日本の)男性は女性を性的対象としてしか見ないから対等な関係にはなれない。(日本の)女性は創作上でも「かくあるべき」という女性像に縛られてしまいがちになる。等々マンガ中心でありながら現代の問題点を鋭くついてくるのが面白い。「美少年のくせに幸せになろうなんて甘い」というお言葉に笑いつつ、これぞ萩尾マンガの本質だわと超納得。
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映画『カウラは忘れない』を見た感想をツイッターに書いた際に教えて頂いた本。映画の中でご遺族共々紹介されてる方がいてちょっと不思議だったのだが、その人こそが本書の中心人物だった。本書の結末はほぼ映画で見たままなのだが、そこに辿り着くまでの著者の起伏が面白い。南忠夫という人物の調査に始まり、彼が乗っていた飛行機を探しあて、そこから身元も割り出し、それまでに得た情報を元に彼こそが事件の中心人物であったという物語を紡ぎ出そうとする。だが様々な証言を聞く内に実情とは違う事に気づき悶々とし、最後は真実に近づくのだ。
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英国のアフタヌーンティーの習慣は、第一次フードレジーム(植民地や新世界で生産した小麦や砂糖などの商品作物を輸入し、欧州諸国において産業革命を支える労働者たちの安い食料として、資本主義の発展を推し進める)の精華だと分かった。たっぷり砂糖を入れた紅茶は労働者にとっての高カロリー飲料。英国人は紅茶が好きというのはお洒落な習慣じゃなくて飯代わりだったのか。小麦は工場で真っ白に製粉され、パンも大量に工場生産されるようになった。賃金が安いため一日中働かねば食っていけず、調理をする暇もないので労働者は外食頼みだったのだ
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知らない単語が次々に出てきて目を白黒。アフタヌーンティーでまず食べる「セイヴォリー」って何?サンドイッチと違うの?ってんで調べると”(英国で)食後に出る甘くない食べ物”だそうだが、前菜に出るクラッカー的なもの(カナッペだと思ってたよ)もセイヴォリーと呼ばれるそうで、どうやら”甘くない”(←ここ大事)軽食の総称のようだ。つまりここではキュウリのサンドイッチなんかの事ね、はいはい。そいでサイズじゃなくて指でつまんで食べるからフィンガーフードと。綺麗な写真と丁寧な言葉で書かれてますが、これは一種の教科書でした
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韓ドラで「ラーメン」といえばインスタントの袋麺なのは、韓国ではそれがラーメンの始まりだったからか!映画『ミッドナイト・ランナー』でトッポギ屋ばかりが並んでいるのは新堂洞なのか!中華といえばジャージャー麺だが何故か真っ黒なのは甜麺醤にカラメルを加えた春醤が使われているからか!『エクストリーム・ジョブ』に出てきた「水原カルビ」って、ここで最初にカルビが売り出されて有名になったのか!済州島では三国時代からみかん栽培してたのか!コーヒーは1890年前後に伝来、高宗が露公使館で飲み、後に喫茶店が大学生のたまり場に!
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「朝鮮王朝にまつわる豆知識」がコンパクトにまとまっていて歴史をたどりやすい。成均館等ドラマのロケ地の紹介もある。『九尾狐伝~不滅の愛~』に出てきた民俗村を早速本書で調べる。韓服の貸衣装があったからロッテワールドのものがそうかな?分からん。仁寺洞は『イ・サン』の図画署に近かったそうだ。20年前に行った時は知らなかったよ、残念!水原華城が「イ・サン」の理想都市として紹介されていて嬉しい。切手コーナーに「仙女と木こり」という童話が紹介されていたが、これは『ケリョン仙女伝』の元ネタではないか!細かく勉強になった。
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韓国ドラマや映画でソウルの地名や名所旧跡がたくさん出てくるのだがサッパリ分からないので手助けになればと思った 。『ポンダンポンダン 王様の恋』で世宗の時代、扁額に「集賢殿」とある建物が出てきたので早速調べたら世宗のハングル創制を支えた官庁とのことだった。本によるともとの建物は文禄・慶長の役で焼失したそうなのでドラマとはちょっと違うようだが……。その他、朝鮮王朝の五大王宮MAPが分かりやすい。「6 ソウルの近代史を見つめる旅」は『風と雲と雨」が記憶に新しいので面白かった。ロシアとの関係の深さが分かった。
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ネタバレ現在日本でも放映されてるドラマで男盛りの魅力を発散している俳優達の12年前の姿が拝める。当時から変わらぬ人気だったり再ブレイクしたり様々だが、苦労を人間的魅力に変えて成長した人が今も残っているのだろう。「イカ・ゲーム」のイ・ジョンジェが12年前は大スターだったとは知らなかった。「トッケビ」のイ・ドンウクは若い時は今よりさらにぼーっとして見える。ヒョンビン、ソン・スンホン、チソン、イ・ジュンギ、チャン・グンソク、ユ・アインまで出ているが、女優は代替わりが進んでいるのか知ってる人が少ない。私に興味がないだけか
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韓ドラ「リセット」の原作だがドラマの方がずっと面白かった。理由は明かで、主人公の青年が鼻持ちならないからだ。状況説明が彼の一人称で本の半分ぐらい使って進むのだが、キャラの性格設定なのか作者の考え方がそうなのか、考えられる限りの仮説をたてては悉く反証を示すのがくどくて長い。やっとこ話が進んだと思ったら主人公の糞野郎ぶりにゲンナリ。こんなにも主人公の死を強く願った本はこれが初めてだ。それでも読む手が止まらず最後に「あっ」となったのは作者の力量だろう。しかし面白さよりも不愉快な気分が先に立つため読後感はうんざり
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タイトルに違和感があったが、はじめに”わたし自身は現実世界で使われるブサイクという言葉を蔑称だと考えている。他人に向かって言うことはあってはならない(中略)しかし、単に使用を禁じて終わりでは、ただの思考停止ではないか(中略)フィクションであれば(中略)「ブサイクだな」と言ったところで(中略)非実在である以上傷つけてしまう心配もない”とあったので安心して読めた。紹介されているマンガは多様性に満ちていてどれも素晴らしい。昭和女子の観点も紹介されていてニヤニヤしつつ、現代の状況との違いも実感できた。勉強になる。
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これも別の本で紹介されていて読みたくなったもの。カバーからもう懐かしくて号泣もの。サブタイトルの「別マから華ゆめ、LaLaへ」とはまさしく私の少女雑誌遍歴そのもの。これらの雑誌を私が面白いと思っていた時期が丸々著者である小長井氏が編集長を努めていた時期だった。懐かしいマンガ家さんの名前がたくさん出てくるが、出版から10年たっても古参の方々が未だに現役なのは素晴らしい。そして『ガラスの仮面』は今もって完結していない。萩尾望都は名前ぐらいしか出てこないが、あの潮流とは違う「おもしろい」少女漫画はここにあるのだ
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別の本で紹介されていたので内容は特に気にせず借りてみたら、本当に手芸のビーズが紹介されていたのでちょっとビックリ。萩尾望都先生がビーズ製作を趣味にするまでや日本や海外でビーズを買いまくる話等がエッセイマンガになっていて、合間にビーズ作品が紹介されていた。いや、分かりますよ、私もビーズは好きだ。いつか作ろうと思って買い込んだのが手つかずのままひっそりと眠っているし、子どもの頃に集めた物さえ捨てられずにいる。色とりどりで光り輝くビーズは少女にとっては宝物。その気持ちを持ち続けているから萩尾漫画は瑞々しいのかも
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どうやっても結局韓流スターの名前を覚えられないので最後の手段として買ったが、ネットフリックスで全世界1位をとった韓国ドラマ「イカゲーム」で名を挙げたイ・ジョンジェ、パク・ヘスもしっかり載っていたので間違ってなかったと自画自賛。俳優達の顔写真が本人と認識しやすいものばかりなのが助かる。情報もコンパクトにまとまっていてとっかかりは充分。男優女優別でアイウエオ順なので検索しやすいのが一番ありがたい。ページによっては美形の天国♪
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今日本のTVで見られるドラマが分かるかなと思って購入したが、さすがに全部とはいかないようだ。ドラマが日本に来るのが早いのか。写真が大きく分かりやすく、男女別の索引もついていて便利。紹介されているドラマには放映時に見送った作品も多く、こんなに面白そうなら見ておけばよかったと後悔することしきり。「ここにはまる15のポイント」に「記憶喪失や交通事故が起こりがち」とあって爆笑。また「屋根部屋」が貧乏人向けの住居である事がハッキリした。見晴らしが良かったりして絵になるだけじゃなく、住む人の財政状況も語ってるのね。
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3冊読んできた関連本で紹介されていた萩尾マンガのページがより大きく、かつカラーで見直すことができて嬉しい。作画の上手さのひみつだけでなく影響を受けた絵画も分かる。少女漫画ならではの描写が詳細に解説されているのに膝を打つ。かつて「BSマンガ夜話」で少女漫画に「理解を示す」男達によって「こ~ゆ~の独特な謎」と完全に笑い物にされた数々の技法こそが実は少女マンガの美であると言い直されていて胸がスッとした。今日、TVで「イグアナの娘」の再放送が始まったのを見た。25年前の番組だ。ポーといい、萩尾作品の命は長いのだ。
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浅学にして「女子美」という大学を知らなかったのだが、巻末に「120年の歴史を刻む 女性美術大学の歩み」という賞があり、「芸術による女性の自立を目指し1900年に創立」「女性が美術学校で学ぶことができなかった明治の時代に(中略)熱い思いが結実」と紹介されていたのを読んで、ようやく本書で取り上げられている内容に納得がいった。男社会にあって自分の道を切り開いてきた女性達の、いわば心の拠り所のような学舎だったのだろう。それも「実学」ではなく「芸術」による、心を養う場として。その精神が受け継がれこの講義となったのだ
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様々な媒体に掲載された文章、書評、マンガ評を集めた物。読み応えがあるのはやはりマンガ関連で、マンガ家の和田慎二や聖悠紀との出会いが書かれているのが懐かしい。圧巻は手塚治虫の作品に対する思い入れと解説で、そんなに深いところまで読み込めるものなのかとびっくりした。演劇とのかかわりや旅行記も含まれ、種々雑多なのが少々読んでてツライ。そして全てにおいて立ち現れるのが両親との不和が影を落としていること。最終的にはそれさえも「ネタの提供元」と納得させられてしまうが。萩尾望都という少女マンガ家の内訳に甘い部分はないのだ
が「ナイス!」と言っています。
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萩尾望都さんの語る少女漫画史は私の知っている作品とシンクロしてとても分かりやすかった。ジョルジュ・アミトラーノ氏の考察がとても優れていて納得してしまった。特に「イノセンスとエクスペリエンスが混じり合っている。イノセンスはいつも何かに脅かされ、やがてその無垢の状態は経験に堕落させられてしまう。(中略)主人公達は絶望の洗礼を受ける。そして、息ができない深海でもがき苦しみ、やがて再浮上を果たし生き返る」が萩尾作品の本質を見事に表現しいると思った。自分で言葉にできなかった部分を言い当てて貰った様で感動してしまった
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
映画「リズム・セクション」、ヒロインが気に入らなくて途中で見るのをやめたのだが物語の展開は気になったので原作である本書を読んだ。驚いた事に原書は1999年の出版。02年の訳書に「映画化権が売れた」と書いてあるのに映画公開は20年。その間911があったとはいえ随分時間がかかったものだ。きっとヒロインの性格に魅力がないため脚本に難航したのだろう。原作でも全然共感がもてない人物を女優がその通りに演じていただけと分かって読んだ甲斐があった。再度映画を見たら前半は原作通りなのに後半はエライ勢いでぶったぎってて唖然。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2532日経過)
記録初日
2018/01/05(2548日経過)
読んだ本
619冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
191438ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率98.7%)
本棚
77棚
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