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2025年2月の読書メーターまとめ

paxomnibus
読んだ本
10
読んだページ
2367ページ
感想・レビュー
10
ナイス
31ナイス

2025年2月に読んだ本
10

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレさらっと書いてあるようでいて無類に面白い。キングってどうしてこんなに面白いのか。文中に『パーソン・オブ・インタレスト』や『ビッグ・バン・セオリー』等自分も見ていたTVドラマの名前が出てきて、それがもう10年以上前の事というのが一番の驚きだったかも。キングが凄いのは齢70半ばにして未だ瑞々しい子どもの感性を忘れていない事だ。それは大人になって思い出す子ども時代のあれこれとして読者の心に突き刺さってくる。主人公の彼が触れないようにしつつ、だが読者も含めて通奏低音のようにあった謎。最後にそれが解決されるのが圧巻
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
10

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本書の訳者は映画『トワイライト・ウォリアーズ』のパンフに寄稿もされてる倉田明子氏。映画に関係するのは「15 暗黒時代の九龍城寨」「16 九龍城寨の道の名前の由来」ぐらいだが、「九龍」の名の由来にまで遡って歴史が語られるのは面白い。ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』に出てきた海賊は実在していた。海賊行為をやめさせるためには逮捕ではなく好条件を出して投降させてたそう。九龍城砦のビル群は山に沿って建てられたので、下から見ると10階でも坂の上では5階ぐらいだとか。『九龍の眼』では確かに斜面をなだれ落ちていたわ
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paxomnibus
いろんな映画やドラマで見た事のあるお城や教会の外観や内装が出てくる。「かわいい」かどうかはともかく、一読して損はない。
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paxomnibus
ネタバレさらっと書いてあるようでいて無類に面白い。キングってどうしてこんなに面白いのか。文中に『パーソン・オブ・インタレスト』や『ビッグ・バン・セオリー』等自分も見ていたTVドラマの名前が出てきて、それがもう10年以上前の事というのが一番の驚きだったかも。キングが凄いのは齢70半ばにして未だ瑞々しい子どもの感性を忘れていない事だ。それは大人になって思い出す子ども時代のあれこれとして読者の心に突き刺さってくる。主人公の彼が触れないようにしつつ、だが読者も含めて通奏低音のようにあった謎。最後にそれが解決されるのが圧巻
が「ナイス!」と言っています。
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香港の中に取り残された「清朝」の城砦をコアに上へ上へと増殖した建物群。いつしか通路で結びついて一つのビルとなった。無法地帯故に税金を払わなくても治外法権の一角。香港では使えない中国の医師・歯科医師免許でも九龍城砦内でなら開業できるため診療所が林立する。住民グループが共同で井戸を掘り水を分配するシステムが幾つも自然にできあがる等、生活のために協力し合うのが普通だったそうだ。内部にはほとんど光も射さず、暗くて暑くて臭いため、観光客は数時間で這々の体で逃げ出し道一本隔てた喫茶店で涼を取る。そこはもう別世界なのだ
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レシピ本ではあるのだが、写真も美しいし添えられた文章もウィーンの季節ごとの風物を綴っていて楽しい。見た事も聞いたこともないケーキがたくさんあって目を瞠る。しかしウィーンといえば……の「ザッハートルテ」は諸事情あって(「はじめに」の部分に書かれている)ここには載っていないのだった。ガーン。2月のケーキは「玉ねぎのタルト」だって。へえええええ。いや、美味しそうだが。チョコレートケーキは9月の「レーリュッケン(鹿の背)」というのが簡単かつ美味しそうである。12月にはちゃんとシュトレンも載ってた♪
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paxomnibus
良書。チョーラ朝と周辺諸国の興亡が地図と共に端的に書かれていて歴史をざっと俯瞰できる。寺院の建築に関する用語説明も、配置されている彫刻の場所も、神像が取っているポーズの名称及び由来の解説も明確。彫刻の芸術性への言及は観察眼鋭く、退屈な物と生命力あふれる像の違いに触れる。映画でよく見るココナツを割る儀式は、何か始める際に物事が障害なく進むようガネーシャ神に祈ることの替わりだそうだ。割る前の堅いココナツは障害と見立てられるが、真っ白な中身や豊かな水分は「浄化」として作用するそう。ココナツがインドで重要な理由。
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paxomnibus
タイトルだけで判断して、インドの伝統的な一枚布のサリーやドーティやルンギの巻き付け方等が載っているのかと期待したのだが違った。アジア各国で仕入れた布や服を日本で着られるように仕立て直すのが趣旨だった。半分以上は写真の服の丁寧な仕立て解説。型紙付き。残念なのは「日本で着られる」がコンセプトなせいか選んだ布地の色が地味。現地の陽光を受けてきらめく色彩のものはほとんどなく、良く言えばシック、悪く言えば無難なものばかり。仕立てられた服も着やすさ、手持ちとの合わせやすさ重視で目を引くようなデザインはない。少々残念。
paxomnibus
思いかげない犯人という点でこれ以上の作品はないのではないか? 最後まで読み終わってから上巻の冒頭を改めて読み直すとちゃんと該当の記述があるのでミステリのルールにものっとってるのが凄い。犯人像もちょっと珍しい。直接な恨みというより心の中でも面子を保ち続けるための殺人って有害すぎる。リーチャーの兄の話題が繰り返されるので『キリング・フロアー』をもう一度読まねばならないかも……。シークットサービスが財務省の管轄と知って、映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』の主人公が財務省で書類仕事してた理由が分かって瓢箪から駒
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paxomnibus
「消えた戦友」に出てきたニーグリーが最初に登場したのが本書とのこと。そして亡き兄の話題も出る。それが読んだはずなのに全く覚えてなくて、これはもう一回読むしかないかも?! リーチャーのシリーズは「シリーズ」と呼べないほどに毎回趣向が違うのだが、本作は特に群を抜いていると思う。読んでも読んでもこの先どういう展開になるのか想像がつかないのだ。ほとんど退屈スレスレで、リー・チャイルドという作家に対する読者の絶大な信頼とリーチャーという主人公への深い愛が必要。それが分かった上で書いているのだろう。後半はどうなる?
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
先に「消えた戦友」を読んでしまったので展開が少々単調だしリーチャーの読みは外れてばかりだと思っていたが、本領発揮は英国に渡ってからだった。米国の官憲を気にしなくていいせいかいつもに増してリーチャー容赦ない。相手が非道なヤツなので良心の呵責は一切感じないと彼自身が言い切っていたし、それが本シリーズの特色でもあるのだが。それはさておき英国人である著者が英国を語る時の自虐なんだか皮肉なんだか諧謔なんだか事実なんだか分からない描写が傑作で大いに受けた。特に英国の歯医者事情。米国の映画やでさんざん笑われてるせいか
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2599日経過)
記録初日
2018/01/05(2615日経過)
読んだ本
641冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
198143ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
629件(投稿率98.1%)
本棚
77棚
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