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2022年4月の読書メーターまとめ

paxomnibus
読んだ本
9
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2069ページ
感想・レビュー
9
ナイス
49ナイス

2022年4月に読んだ本
9

2022年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

paxomnibus
「ポーの一族」のコミックスが出た時の事を覚えている。それで萩尾のファンになった中学生達がさらに夢中になったのが「11月のギムナジウム」と「トーマの心臓」だった。彼女達がその後待ってましたとばかりに「風と木の詩」に飛びついたかというと、実はそうでもない。「精霊狩り」等ですでに萩尾作品に馴染んでいた者達は「11人いる!」が出た時にこれぞ傑作SFと狂喜乱舞してそちら側の作品ファンになり、少年愛にはそこまで深くはまらない者が多かったのだ。萩尾と竹宮のファン層は重なりつつも実は微妙に違う。お二人がそうであるように
が「ナイス!」と言っています。

2022年4月の感想・レビュー一覧
9

paxomnibus
誰がこんな○○つまんない本を図書館に入れたんだ?いやタイトルにのみ惹かれてついフラフラと貸し出しカウンターに持っていった私が悪い。雨降りの憂鬱な午後は如何にもゾンビにふさわしく、閉館直前でそれ以上考える暇がなかったとはいえ、こんな駄本を借りるとは!紙質が悪くて写真はハッキリしないし同じ物が何度も何度も出てくる。それはもう見たっちゅーの!取り上げてるのはB級映画とゲームがメイン。ロメロ作品や「28日後…」は紹介されてるが「アイ・アム・レジェンド」や「ワールド・ウォーZ」「ゾンビランド」がないんじゃ屑同然だろ
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
「ポーの一族」のコミックスが出た時の事を覚えている。それで萩尾のファンになった中学生達がさらに夢中になったのが「11月のギムナジウム」と「トーマの心臓」だった。彼女達がその後待ってましたとばかりに「風と木の詩」に飛びついたかというと、実はそうでもない。「精霊狩り」等ですでに萩尾作品に馴染んでいた者達は「11人いる!」が出た時にこれぞ傑作SFと狂喜乱舞してそちら側の作品ファンになり、少年愛にはそこまで深くはまらない者が多かったのだ。萩尾と竹宮のファン層は重なりつつも実は微妙に違う。お二人がそうであるように
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
昔話や言い伝えから落語や能に歌舞伎と広いジャンルから過去の日本でさんざんな目にあった「女の子」を選び出し、現代の視点から読み解いたり、或いは今風に書き換えたり、第二弾はさらに弁舌さわやかになっていた。筆者の特徴だが、怪談話のヒロインであっても怨嗟の念を表に出さないのだ。物語の要約の部分には怒りも恨みもつらみもあるが、彼女らの行動の理由やその後を筆者が語る時には明るく前向きで元気一杯なのである。だから読んでいてとても心が軽くなる。重い感情から解き放たれて、本書に登場する女の子達も皆清々しく、喜んでいるようだ
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paxomnibus
古典の登場人物で有名な女性達の心の内を現代に解き明かす試み。といっても原文を解釈し現代口語で訳すのではなく、彼女達が現代に生きていたらこんな風に感じたんじゃないかとふわりとした語り口で表現するもの(脅す時だけ関西弁)。フェミニズムの視点から男尊女卑時代におしつけられた女性のあり方に反旗を翻す文脈がメイン。岡田育、ジェーン・スーに続きこの作者も長く女子校で過ごしたそう。思春期に日常的に女子だけで過ごしていると、社会に出た時初めて男から見下される事に気づいて驚くのだろうか。差別には女子校出身者の方が敏感みたい
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paxomnibus
内容は概ね同タイトルの第一章に集約されている。本書は直前に読んだ、奇しくも同年に出版の「嫁に行くつもりじゃなかった」著者が言及していたので読んだのだが、働く女性にとって男主導社会がどれだけ居心地が悪く不都合・不自然なものであるかをつぶさに語っていて面白く、共感した。が、最終的に鼻についたのは私が20代で結婚した、いわば彼女達の「仮想敵」であったからだろう。その手の女を彼女達はあまりにも「別世界の住人」と規定して、少なくとも著書の中では同じ人間として扱っていない気がするのだ。同性同士でもこんな所で分断がある
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
最初は面白いと思っていた刺激的な文章も延々続くと飽きてくる。著者の結婚にまつわる内容については「そうですか」としか言えないが、話題として取り上げてるのは今の日本社会のいびつな部分なのだと思う。2014年に書かれたものなのでその夏の東京都議会ヤジ問題(「早く結婚しろ」「自分が産んでから」)や、遡って2007年に阿呆がほざいた「産む機会」発言についても書かれていたが、その章のラストにある”どうかこれ以上、「しない」権利が脅かされませんように”という願いはかなわないまま現在に至っているのが悲しい。
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
コロナ禍の中で行われたリモート対談。コロナ対策を通じ世界各国の疫病の歴史や物の見方等がうかがえて面白い。なんと以前読んだ「蘇民将来」の話が出てきた。お札を貼ることで疫病が家に寄りつかないよう避けるという風習は日本独特のものらしい。本書は2020年初版だが、疫病が蔓延して庶民が疲弊した所に大声で勇ましい演説をする者が現れるとコロっとついていっちゃうという話がヒトラーやムッソリーニを例にすでに出ていた。今年になってプーチンがウクライナに侵攻したが、まるで見抜いていたようだ。日本がその轍を踏まない事を切に祈る。
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
子供の頃、連載時に読んでいた「仮面ライダ-」や「キカイダー」は構図は凄いと思うものの話が「009」に比べて面白いとは思わなかった。だが違うのだ。石ノ森章太郎のマンガはコミックスでまとめて読んでこそ真価が分かるのだ。コマ一つで見ると絵だけど全体をとらえると壮大な物語が広がっている(広がりっぱなしな場合も多いけれど)。そんな事を思い出しながら読んでいた。もう長いこと離れていたけれど、すっかり大人になった今こそ読み直す時なのかもしれない。特に「さるとびエッちゃん」と「ドンキッコ」はよく知らないままだったから是非
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
前に読んだ「男性論 ECCE HOMO」と重なる部分も多いが、イタリアのルネサンスがますます好きになる本。人物の切り取り方が独特で面白い。以前見た「レオナルド ~知られざる天才の肖像~」というテレビドラマを思い出し、なるほどと思う部分も多々。確かにレオナルドもその師匠も絵だけじゃなく建築も手がけていたわ。ミケランジェロと出会うシーンもあったような……と一人ニヤニヤ。こういう分かりやすいルネサンス論や美術史、もっと書いて欲しい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2532日経過)
記録初日
2018/01/05(2548日経過)
読んだ本
619冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
191438ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率98.7%)
本棚
77棚
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