毎日テレビや新聞で見掛けるようなありきたりなニュースに隠れた真相を取り上げた短編５作品。これを読んでは、読み過ごしてしまう三面記事も知られぬ物語が隠れているかもしれないと考えるようになりそうだ。

皆に慕われ死後に｢偲ぶ会｣が開かれるとはなかなか無い。亡き父が生徒指導で素行不良生徒を平手で失跡した際に、｢これで教師を辞める｣覚悟をしたが、親が納得してくれた、と昔話を何度か聞かされた。昔の教師は威厳があり、怖い存在だったが、今はPTAの顔色をうかがい、品行方正で言葉遣いが丁寧で、ビクビクした教師ばかりと感じる。現代は広汎性発達障害や、あるいは複雑な環境に起因した情緒障害児など難しい配慮を要する子どもや親に気を遣い、授業以外に苦労していることを理解しているつもりだ。教員の働き方改革は出来るのだろうか。

店頭で妙に気になり購入した初読みの作家作品だが、面白かったので他の作品も読んでみたい。虫好きの青年が謎を解いていく短編集。将来は昆虫食が浸透していくと言われているが、あまり考えたくはないなあ。

元刑事とちょっぴりエスパーの姉妹が謎を解いていく短編集。多い登場人物に内容が混乱してきたため、読み返さなければならない。姉妹の才能がもう少し発揮された方がよかったと思う。

店頭で好きな作家の意外な作品を見つけたが、なかなか面白かった。現代に暗躍する忍者という設定作品は多いが、これほどの忍者が覇権を争い、近代機器を使った戦いは映像で見たいものだ。

シリーズ第４弾の短編集。今回のテーマは絶縁で、女医が人間関係に積極的に関わったが、中でも善人と思っていた夫と義父母から逃げ出すシーンはハラハラさせられた。

毎日テレビや新聞で見掛けるようなありきたりなニュースに隠れた真相を取り上げた短編５作品。これを読んでは、読み過ごしてしまう三面記事も知られぬ物語が隠れているかもしれないと考えるようになりそうだ。

地図とは言えない奇妙な絵の謎を解いていくと、大事件に発展する。奇怪なホラー世界に入り込んでいき、どんなあやかしたちが登場するのかこわごわ読み進めていく。あとがきで、現実の体験と場所があると考えると恐ろしくもある。

コロナ禍、災害や五輪など最近の出来事をなぞるように、影武者総理が対処していく。現在の政治家は選挙を意識しながら、気概に欠けるように感じられ、素人総理の方が信念を抱いているように思われる。どれ程立派な政治家であっても、｢きれいな水も時間の経過で腐ってしまう｣のたとえのように、若い世代につながれなければいけない。いくら人気があっても、政局を混乱させないようにきれいに退いて欲しいが、次回作はどのように展開するのだろうか。