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2024年10月の読書メーターまとめ

越部社長
読んだ本
6
読んだページ
1792ページ
感想・レビュー
6
ナイス
23ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

越部社長
なんとも言えない密度と湿度とを伴う肉感的でグロテスクな世界が次々と現れ、その先には破滅しか待っていないと分かっていながら先に進むことを止められない作中人物と同じように、ページをめくる手を止められない。一編読むごとに頭が疲れて体が重たく感じるような禍々しい短編集だが、最後の「裸婦と裸夫」のラストは予想外に清々しさも感じられ、また時間をおいて頭から読み返したくなった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

越部社長
図書館で目についたので、創作のヒントになればと借りた本。文例やイラストは子供だましだったけれど、怪異にまつわる知らなかった蘊蓄などもあったので、スキマ時間の暇つぶしには良かった。
越部社長
女性国際戦犯法廷から最近のジャニーズ問題やインターネット活用業務をめぐる不祥事までの、NHKをめぐる放送のあり方の問題について、長くNHKで活躍した後に、内部告発をして退局した長井暁氏が、実体験と関係者への取材をもとに赤裸々に記した告発本。公共放送がいかに政治権力に屈してきたかを知るために、全ての人が読むべき一級の資料。長井氏の言うように、いくら良い番組を放送していても、政治権力からの自主自律を堅持できないなら、公共放送を名乗る資格はない。それは「公共放送」を「報道機関」と言い換えても同じことだと思う。
越部社長
失われた30年の間に、日本の「一流企業」の株価は安値で安定し、従業員の給料は据え置かれ、日本は先進国のなかで最も貧しい国になってしまった。その原因は、企業が成長よりも安定を目的化してきたこと。その現状を打開し、日本経済が再び活力を取り戻すために必要な「CFO思考」を、三菱東京UFJとニコンの二社でCFOを務めてきた著者が丁寧に解説している。「日本の経営者にはアニマルスピリットがないのか」という外国系投資家の問いかけが重たい。
越部社長
子供に格闘技をさせる時に、年齢に応じて、もしくは人に応じてやるべきことと、やらない方が良いことがある。その当然のことを熱心さのあまり忘れてしまい、子供の怪我や苦手意識などを誘発してしまう親や指導者は多い。医学的見地から書かれた本書を読むことで、思い込みのトレーニングの無意味さを改めて認識できたのは、子供のためにも自分のためにも良かった。
越部社長
戦後、沖縄がアメリカ支配を経て、1972年に日本に返還されるまでの苦難の歩みを、政治家・瀬永亀次郎、詩人・山之口貘、そして沖縄資料センターで働く無名の女性の3人の視点を織り交ぜて描いた歴史小説。民主主義の盟主のような顔をしているアメリカの沖縄での非人道的な振る舞いや「国益」の名のもとに沖縄を切り捨て裏切り続けた日本政府(自民党)の醜さが、小説であるからこそリアルに描かれている。間もなく戦後80年を迎える今も米軍基地を多数抱える沖縄では、戦争は過去の話では全然なく、現在進行形の問題なのだと改めて思い知った。
が「ナイス!」と言っています。
越部社長
なんとも言えない密度と湿度とを伴う肉感的でグロテスクな世界が次々と現れ、その先には破滅しか待っていないと分かっていながら先に進むことを止められない作中人物と同じように、ページをめくる手を止められない。一編読むごとに頭が疲れて体が重たく感じるような禍々しい短編集だが、最後の「裸婦と裸夫」のラストは予想外に清々しさも感じられ、また時間をおいて頭から読み返したくなった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/12/18(5095日経過)
記録初日
2010/04/12(5345日経過)
読んだ本
1130冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
339130ページ(1日平均63ページ)
感想・レビュー
396件(投稿率35.0%)
本棚
4棚
性別
血液型
A型
職業
サービス業
現住所
東京都
自己紹介

テレビ局勤務。
本は通勤途中と出張時の夜中に読むくらいなので、ペースは早くありませんが、その時に興味を持ったものをジャンルを問わずに乱読します。

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