ネタバレカクヨム版、単行本版と合わせ3度目の読了。モキュメンタリーホラーブームの火付け役のような作品であり、自分も本作品からハマった口である。怪異の存在が雑誌のスクラップやネット記事から引用された文章で徐々に組み立てられ、徐々に正体が浮き出てくる所は各版で共通である。本版の特徴は、他版で大いなる存在として示唆される怪異が、登場人物及び終盤の展開の加筆により明確に人から産まれたモノとして示されている点にある。小説としては纏まっていて好ましいが、ホラーの観点では余りに明快であると恐怖が薄れるところもあり難しい。

ネタバレカクヨム版、単行本版と合わせ3度目の読了。モキュメンタリーホラーブームの火付け役のような作品であり、自分も本作品からハマった口である。怪異の存在が雑誌のスクラップやネット記事から引用された文章で徐々に組み立てられ、徐々に正体が浮き出てくる所は各版で共通である。本版の特徴は、他版で大いなる存在として示唆される怪異が、登場人物及び終盤の展開の加筆により明確に人から産まれたモノとして示されている点にある。小説としては纏まっていて好ましいが、ホラーの観点では余りに明快であると恐怖が薄れるところもあり難しい。

ネタバレ2ちゃんねるスレ風の小説(？)。内容はオカ板の実況スレそのもの、あらすじとしては悪魔情報という名の妙に怪現象に詳しいコテハンがスレ内の住民と怪異を何とかするというもの。ホラーであることに加え実況という臨場感あふれる形式の為怖そうだが、スレ住民が終始ふざけている為、全然怖くはない。人は死ぬが、死に様はコミカルに実況され誰もまともに悲しまない。このように終始ふざけまくっている為、恐怖を求めて読むべきではないと思う。一方で、インターネットが好きな人は独特のノリを疑似体験できる為ハマるのではないだろうか。