トピックス詰め込みすぎで落ち着かないストーリー展開だった。主人公の澪は心に屈託を抱えつつも生来の正義感を持つ魅力的な造形になっているので、天才外科医やカルト教団などの派手なキャラクターを持ってこなくても良質な小説になってと思う。結局、主題はなんだったのかよくわからず。

小説としては脈絡がなくて、社会に必要不可欠なのにリスペクトされず収入も低い仕事での出来事が羅列されている。あとがきによると、そうしたエッセンシャルジョブに光が当たる時代を待ち望んで書いた作品のようだ。

トピックス詰め込みすぎで落ち着かないストーリー展開だった。主人公の澪は心に屈託を抱えつつも生来の正義感を持つ魅力的な造形になっているので、天才外科医やカルト教団などの派手なキャラクターを持ってこなくても良質な小説になってと思う。結局、主題はなんだったのかよくわからず。

縞長さんの造形が渋い。警察小説だけど硬質なばかりでなくストーリーに遊びがあるのが作者のいいところ。もっと遊んで事件が解決しない作品も読んでみたい。

著者の、野球に関する報道と記事への知識量に感嘆。 でも直接取材は叶わなかったのかな

淡々としながらクスリと笑える物語を期待したけど、ギラギラ感強すぎて胸焼け

いのちとは何か、人それぞれに考え方は違うだろうな。とにかく、自分の納得できる方向で、ベストを尽くしていくことなんだろう。

苦労を共にしてきた姉妹であっても、求める幸せの形は違うものに変わってしまったりしたが、最後には「さいわい住む」場所に2人で辿り着けたのかな。桐子の心情が本人の想いでなく、百合子や他の登場人物との会話や彼らからの印象で描かれる事で彼女の孤高さが一層際立っていた。それと他の方も述べられていましたが私も百合子さんのいなり寿司が食べたいと思いました。余韻が残る良い読書だった。

全く入り込めず。「俺」の視点でのナレーションが8割、感情が読み取れない会話が2割という感じで、興味を持てる部分が極端に少なくて何のために読んでいるのかわからなくなった。降参です。

表題作、情景描写が一切なくて会話だけで物語を読者に伝える表現力に圧倒され、幾重にも層になっていてどこが本心かわからない主人公の心模様の複雑さに惹かれた。他の2作はかなり荒削りな印象。作者の感性の鋭さは伝わってくるが、同じ事を言い方を変えてぐるぐる回っているような感触。

主人公は自身と母親の人生がすごく幸運に恵まれていたと感じていたんだな。彼が逡巡の末に取った行動は、彼にとってはささやかな勇気になるんだろうか。彼と家族に禍いがふりかからないように祈りたくなる作品だった。

年末年始の雑事でまとまった時間が取れず途切れ途切れに読んだせいか、最後まで物語に入り込めず読了。