せっかくの企画なので、公式戦の棋譜並べではできないような、指し手の脳内試行錯誤ももう少し読みたい

せっかくの企画なので、公式戦の棋譜並べではできないような、指し手の脳内試行錯誤ももう少し読みたい

全巻一気読みしたのでまとめてコメント。主人公が徹頭徹尾化け物のまま終わる分、周囲の登場人物たちの、作中の言葉を借りれば『安いプライド』の矜持が光る。化け物と比べれば大したことはないかもしれないが、これが俺だ、という心は誰もが人生を生きるうえで芯となりうるメッセージだと思う

歌としての世界を極めようとしている時期と、時代の情勢や価値観の表出を深めようとしている時期の揺れが見えるようにも思った。/ 欲を言えば、序文にあるような、その歌が詠まれた背景を知ることでその歌をより面白くなる、という姿勢にもっと踏み込んで欲しかった。この本に書かれたような歴史背景を、ただ解釈を可能とするためでなく、歌を真に面白く感じる手がかりとするには

通説というか俗説というか"一般常識"を外さないように抑えている感じで安定感はある

目を楽しませる構成が良い。欲を言えばもっと戦国時代前半にも重点が欲しい

☆ とても良い問題集。"はじめての"とは言え、有段でも時々手が止まるくらいには楽しめる。/ 将棋の終盤って、とにかく詰めろをかけないと負け確定、詰めろになる手だけを何手も続けながら局面を打開しなければいけない、みたいな状況に物凄く頻繁になるので、逃れられるとか気にせず詰めろの手だけを反射で読める筋力が必須なんですよね

無難にまとまっている。もう少し現在どうなっているかとの繋がりとかあると訪れてみるような興味も湧きやすいかとも思いました。映画の「のぼうの城」のエンドロール好きなんですよ