ファンタジーにＳＦと推し活を取り入れた新しいジャンルのラノベ。超強くて有能な美少女騎士ヒロインが過去に飛ばされて推し（未来で英雄になる主人公）に出会って限界オタク化するのが面白い。コミカルな日常パートとシリアスなバトルパートのバランスが良い。ヒロインのシャーロットは超強くて有能なのに残念美少女で可愛いですし、もう一人の表紙にいるアイというキャラも良い性格をしていて好きです。表紙にはいませんが作中に登場するオフィーリアというキャラも魅力的ですので是非とも続刊して欲しいです！

平野耕太先生が『ファミ通PS』で連載していた漫画。ゲーム雑誌で連載していた漫画なので、高校の電脳研究部（ようするにゲーム部）のお話。基本的には雑誌の内容に沿ったプレイステーション（初代の頃）の新しいゲームの話などを描いているがとにかく自由過ぎる。自由過ぎて過激な発言やプレステ以外のゲームの話を描いたりして単行本化が遅れたらしい。昔のゲーム雑誌のノリ（というかヒラコーの完全なる悪ふざけ）が激しく現代人にはちときつい内容だが相変わらずゲームに対する（偏った）熱意はすごいので興味がある人は一読してみては。

ダイヤモンドプリンセス号の除菌に関わった人が監修するウィルス対策と掃除についての本。大判で写真が多くページ数も少ないので手軽な１冊。掃除についての本は多いが、本書はウィルスや感染症の対策に主眼を置いた内容。除菌に有効な洗剤などが掲載されておりちゃんと典拠も載せていて好印象。有益な本ですが２０２０年の本ですので最新の情報を自分で調べる必要はあるでしょう。

２冊目となる本書は１冊目で掲載されなかったドラマ版season1~3に登場する実在のお店の紹介と、season4に登場するお店、更に原作コミックスでモデルとなったお店をドンと増やして紹介。１冊目は少し歯抜けな印象でしたが、本書はドラマ版のファンも原作版のファンも満足できる内容でしょう。しかも巻末に作者の故・谷口ジロー氏のインタビューも掲載されている。

ドラマ版『孤独のグルメ』のseason1~3に登場する実在のお店を紹介する聖地巡礼ガイド本。一部は原作でモデルとなった実在のお店も紹介しており、原作ファンにとっても有益。他、原作者の久住昌之氏のインタビューや、主演の松重豊氏のインタビューも掲載。惜しむらくはこの本で紹介されているお店の多くは既に閉店していることだろう。巡礼の際は予約なども含めて事前調査が欠かせない。この本が出版されている頃にちょうどドラマ版season4が放送していたはず。

合成洗剤を使わない掃除の仕方をまとめた本。アトピー持ちの主婦の方が著者。先に言うと無闇に「自然由来の成分が１番！」などと謳う本ではない。そもそもの「家庭で出る汚れにはどんな種類があるのか？」という疑問から、「それらの汚れにはどんな洗剤が有効なのか？」、「どういう理由でその洗剤が有効なのか」までしっかり解説してくれるしっかりした本です。具体的な掃除の仕方まで書いてありますが少し理屈っぽすぎるきらいがあります。けど前述のように「どうしてそうするのがいいのか？」というお掃除の疑問に本書はきっちり答えてくれます。

ＰＳ３、Ｘｂｏｘ３６０などの時代。もしも政府が協力に文化振興政策を進めてｅスポーツが大衆化したらという世界観。読書が趣味の主人公は肩身の狭い思いをして青春時代を過ごしていた。そんな折、主人公は高校三年生になって突然男子生徒が数えるほどしかいないお嬢様学校に転入することに。設定がかなり無理矢理なのですが、作中の説明が巧みで違和感なく没入できます。正直、現実がこうだったらいいのになという気持ちに何度もさせられます。まだまだ導入で登場人物も少ないですので、次巻以降が楽しみです。

東方project公式コミカライズ４シリーズ目(2013年3月発行)。東方は幻想郷という異界における妖怪や神様と、それらを退治する巫女や魔法使いなどの物語。本作はそんなシリーズに珍しく幻想郷に存在する人間の里に焦点を当てられたとても興味深い作品。主人公は人間の里にある貸本屋の店主である本居子鈴。この主人公がなかなか良い性格をしているので肝を冷やしながらも楽しめます。時系列としては出版年と同じく『東方輝針城』『東方心綺楼』の頃であるためそれらに関連した人物（妖怪）や事件が登場する。因みに全７巻で完結。

『ヘルシング』『ドリフターズ』の作家の平野耕太さんのダラダラギャグ漫画。『ドリフターズ』などの巻末や表紙裏にいつも描いてあるようなグダグダしててどこかシュールな面白さのある漫画を１冊の単行本にしたような内容。登場人物や世界観の設定こそあれ、特にこれといって物語が進行するわけでもない。ただゲームショップでオタク達が管を巻いているだけ。それが好きな人にとってはたまらないだろう。２００９年初版であり、内容はゲームハードでいうとＰＳ３やＸｂｏｘ３６０の頃。個人的にはツボりました。

名古屋を中心に愛知県内のレトロスポットを紹介する本。主に建物ですが有形文化財だけでなく洋食店など個人店舗も掲載。一部は地図も載っているのでこの本を片手にレトロスポット巡りも可能かと。ただ少し前の本なので掲載されいるお店や建物が今も残っているかどうか事前に調べる必要はあるだろう。著者は「points de tricot(ﾎﾟｱﾝ ﾄﾞｩ ﾄﾘｺ)」というユニット。出版社はリベラル社2009年7月17日初版発行。他にもシリーズのように本を出版しているようだがいまいち検索が難しい。

NPO法人日本ハウスクリーニング協会という団体が出版した家庭の掃除についての本。外回り、リビング、キッチンなど場所別にまとめてくれているので転読に最適。前書きで掃除についての心構えや必要な道具について簡潔に教えてくれるのも有りがたい。「重曹」「クエン酸」「酸素系漂白剤」の3つの洗剤さえあれば家のすべてを掃除できるとし、図解説明には必ず3つのうちどれを使うか書いてあって親切。2017年に出版された本の新版。

ファンタジーにＳＦと推し活を取り入れた新しいジャンルのラノベ。超強くて有能な美少女騎士ヒロインが過去に飛ばされて推し（未来で英雄になる主人公）に出会って限界オタク化するのが面白い。コミカルな日常パートとシリアスなバトルパートのバランスが良い。ヒロインのシャーロットは超強くて有能なのに残念美少女で可愛いですし、もう一人の表紙にいるアイというキャラも良い性格をしていて好きです。表紙にはいませんが作中に登場するオフィーリアというキャラも魅力的ですので是非とも続刊して欲しいです！

コミックルポ『二度と散らからない部屋になりました』シリーズ１冊目。世に部屋整理について書かれた本は多かれど、誰しもがそれを実践できるわけでもなし。この本は「部屋整理の方法でもっとも大切なのは『自分の性格や生活スタイルに合っているか』ということ」を教えてくれます。物が多すぎて散らかった友人の部屋を片付けるという著者の経験を元にコミックルポなので手軽に実践形式で片付け法を学べます。私は特に「物を持つということはそれを自分が管理するということ」という言葉に惚れました。管理できない物は所有すべきではないのですね。

東方projectのコミカライズシリーズ、『東方三月精』、『東方儚月抄』に続く３作目。主人公は仙人の茨華仙（本名、茨木華仙）。お節介役の謎の仙人が加わった博霊神社のドタバタコメディ＋ほんのりシリアスな物語が楽しめます。発行当時、幻想郷において「仙人」という役柄は設定こそ知られていたがまだ原作ゲームなどに登場せず、未知の存在だったため注目された。コミックス１巻発行と時をほぼ同じくして『東方神霊廟』（仙人が出てくる）が頒布されタイミングを合わせたのでしょう。全１０巻で完結したそうです。

漫画家、谷口ジロー氏が亡くなられた後に発売された新装版。『犬を飼うと１２の短編』という本から一部抜粋しエッセイを加えたもの。短編作品なので読みたければ他の短編集や文庫版を読んでも事が済むが、この本は『犬を飼う』と続編にあたる『そして……猫を飼う』が収録されている他、著者の実際に犬と猫を飼ったエッセイが読めるのが魅力。この本が出た後に「谷口ジローコレクション」シリーズが発売された。

商業版２巻目。噂に寄れば３巻以降の刊行予定は無いらしいので続きが読みたければ同人誌版の総集編２と３を入手する必要がある。相変わらず書き下ろしとコラムが少しあるが基本的には同人誌版の方が入手できるならそちらを読んだ方がいいでしょう。完結まで出版してくれるなら商業版にもそれなりの価値があったのかもしれませんがエターなってしまうならもうどうしようもないですね。

美少女ゲームブランドの『Leaf』で有名な会社『アクアプラス』を題材にした作品。元は会社関係者が作った同人誌であり、それが商業化したもの。「美少女ゲーム業界コラム」など同人誌版にはなかったページが加筆されている。しかし、商業誌なので随所が修正されており、中には丸々差し替えになったネタなどもあり、基本的には同人誌版の劣化版。許可が取れなかった登録商標は伏せ字やモザイクになっているし、「ピ○チは○姦マニアのくそ○○○」などの同人誌ならではの過激なネタが消されていて悲しい。アニメ化したがそちらとは内容が違う。

Pixivのオリジナル漫画の商業版。世間一般から「彼氏彼女」と呼ばれる男女関係に疲れ、恋人と別れた男女がお互いの好きなことを好きにやる新しい形の関係になる話。既存の肩書きに縛られない、互いの同意さえあれば恋人でなくてもやることもやる、まさに現代人にとって「こういうのがいい」作品です。オリジナルはもう削除されて読めないが、そちらの方がエロシーンが濃厚で大変素晴らしかった。でも商業版はエロよりも日常の方の描写を強化していてこれはこれでエロあり日常系みたいに楽しめる。今後の展開が気になります。

百合ホラーSF作品『裏世界ピクニック』のジュニア版。原作が５巻まで刊行され、アニメ化された後に出版された本書は表紙の通りアニメの絵を挿絵として多用されている。挿絵が多くて原作よりも読みやすくたしかにジュニア向けですね。ティーンズの間で都市伝説やネットロアが流行っているそうなのでそういった層にウケる気がします。ただ、2024年時点でまだ1巻しか出版されていないので続刊しないのかもしれませんね。

ジョジョ初のスピンオフ漫画らしいです。第3部と第4部の間を描く物語であり、なんと表紙の通り杖助とホルホースが主人公！　もうこの時点で勝ちは確定ですが更に舞台は杜王町！　人気のキャラと人気の舞台を組み合わせて超絶面白いスピンオフ漫画となっている。内容については今語った設定だけで面白さは十二分に伝わるので省きます。個人的には第3部で死亡せず生き残っていたキャラにスポットライトが当てられているのがとても嬉しいです。ジョジョファンには是非読んでもらいたいですね。続きが楽しみです。

諸事情あって映画を視聴せずに小説版を先に読みました。アグネスタキオンとマンハッタンカフェ推しなのでその二人が出るだけで嬉しいのですが、ジャングルポケットの圧倒的な主人公感にやられましたね。映画版とは少し構成が違うとのことですが、どの部分が違うのかをブルーレイ版が発売されたら確認しようと思います。