ネタバレダブり買いかと恐る恐る購入したら未読だった。その安心感で読み進めて、クライマックス。絵になるとすごい。最後は自発的行動ではない描き方。原作がどうだったか覚えていない。

ネタバレ古書で購入。この著者の長編小説の終盤にありがちだが、主人公が実権を扱えるようになってからの物語が平坦で、それは平穏な治世に近付いたことを示唆するものなのだろうが、味わいの深さに繋がらないこともある。その点で小説としての「子産」は「晏子」に届かない。著者の人物への心酔の差なのかも知れない。印象に残った語は「知ろうとしている者がいう、知らぬ、と、知ろうとしていない者がいう、知らぬ、とはちがう」「正義や廉白を国民におしつけると、奇妙なことに、政治がゆきづまることを子産は知っている」

ネタバレダブり買いかと恐る恐る購入したら未読だった。その安心感で読み進めて、クライマックス。絵になるとすごい。最後は自発的行動ではない描き方。原作がどうだったか覚えていない。

ネタバレ古書で購入。だらだらしながら読了。子産が活動する以前の話が中心で、鄭の国の立ち位置を把握したり、子産の父・子国の活動を見守るような時間になった。子国の運命は別の小説で知っているので、ハラハラしながら読んでいる。章のタイトルが予告みたいになっているが、その場面そのものは、章の終わりに少し触れられる程度の描写。焦らされているような気持ちになる。下巻を注文した。

ネタバレそうあって欲しいと願いはしたけど、大陸での夥しい死の量を思うと、複雑に受けとめてしまう。

ネタバレ再読に２年があいている。今回は国佐の運命に悲しみを見てしまった。晏弱の見た「権力のある者は悲しいな。無実でも、その者の存在が、すでに罪であるということはある」という側面を、現代の為政者たちは深く受けとめるべきだと思う。