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2025年1月の読書メーターまとめ

Shihomin
読んだ本
4
読んだページ
1669ページ
感想・レビュー
4
ナイス
76ナイス

2025年1月に読んだ本
4

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shihomin
結婚を前に、女性が突然消えた。何故、そしてどこへ?残された男性は手がかりを求めて彼女の地元へ。話はなかなか進まない。書かれているのは、男女の、親娘の、友達同士の、世間との、様々な心の模様。同じ場面での心情を異なった角度から、これでもかというぐらい細やかに紐解いてゆく。分かったからもういい、というぐらい心の底の見たくない部分を見せつけてくる。そんなに綺麗に終わらないだろう…とも思うけど、それでもやはりああいう終わらせ方をしなければ、いたたまれないやるせなさしか残らなかったかもしれない
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
4

Shihomin
手紙・文書形式のみで綴られる、短編集。手紙形式という事で、錦繍の様な往復書簡の感動ものかと思いきや、全然違う。一編一編、それぞれ仕掛けがあり、最後にそう来たか!と思わされる面白さ。途中から、オチはこうではないかなどと邪推しながら読み進めた。そして最後のエピローグで再度驚かされる。形式と言い、仕掛けと言い、多分に趣向をこらした、井上氏らしい作品。
が「ナイス!」と言っています。
Shihomin
ネタバレ江戸時代、アリューシャン列島へ漂流した大黒屋太夫とその一行の苦難の歴史が題材。その時代の厳寒のシベリアはさぞかし過酷な環境だっただろう。仲間を1人、また1人と亡くし、それでも故国の土を踏むまで10年決して諦めなかった意志の強さ、リーダーシップ、言葉も通じない異国で生き抜く賢さ。1人でも多く帰れますようにと読み進めたのに、やっとの思いで帰った日本の融通の利かなさ、官僚主義に落胆する。多くのものを見聞きし、経験を積んだ人が、思い続けたかつての心の故郷にはもう戻れないという事は、実は今も多くあるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
Shihomin
「ボケた義父」を抱え「使えなすぎる夫」にイライラしながら孤軍奮闘する昭子。時代は昭和で今とは世の中がだいぶ違うが、結局は女性が現実問題として何とか対処しなければならない構図は今も全く変わっていない。役に立たず、どこか他人事な夫に「あなたの親でしょ」と昭子と一緒にイライラを募らせながら読み進めた前半。そして次第に自分の老いや将来を考え身につまされ、手のかかる義父が何とはなしに愛おしくさえ思えてくる後半。老いること、介護すること、されること、呆けること、人を看取ること。
Shihomin
2025/01/15 23:19

永遠のテーマだけど、私はこんな風に両親や義父母を介護出来るだろうか。そして将来誰かがこんな風に私を介護する事になるんだろうか。色々と考えさせられる一冊でした。

が「ナイス!」と言っています。
Shihomin
結婚を前に、女性が突然消えた。何故、そしてどこへ?残された男性は手がかりを求めて彼女の地元へ。話はなかなか進まない。書かれているのは、男女の、親娘の、友達同士の、世間との、様々な心の模様。同じ場面での心情を異なった角度から、これでもかというぐらい細やかに紐解いてゆく。分かったからもういい、というぐらい心の底の見たくない部分を見せつけてくる。そんなに綺麗に終わらないだろう…とも思うけど、それでもやはりああいう終わらせ方をしなければ、いたたまれないやるせなさしか残らなかったかもしれない
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/01/08(5156日経過)
記録初日
2011/01/11(5153日経過)
読んだ本
585冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
184163ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
91件(投稿率15.6%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
自己紹介

ビジネス書と文学を中心に、年間50冊から70冊くらいのペースで読んでいます。
何を読んだかすぐに忘れちゃうので読書メーターをメモがわりに利用。飽きっぽい割に長く続いてます。

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