ある事件によって開園せず廃墟となってしまった遊園地。その廃遊園地を買った酔狂な廃墟好きの富豪に招待を受け集まった、廃墟マニアな主人公等と遊園地の元関係者達。そら事件が起こらない理由ないじゃないですか。もうそれだけでワクワクが止まらなかったので、第1殺人までちょっと長かったけど乗り切れた。その後は、期待を裏切らないスリルとミステリーが押し寄せかなり面白い。ただ、廃墟好きの富豪は良いとしても主人公自身が胡散臭すぎてその辺りはノリきれなかったが、“廃墟探偵”シリーズとして続くようなのでこの先に期待。

これまた“探偵役”の主人公が胡散臭く感じられたが、最近の流行りなのか？とある目的で訪れた山奥にある新興宗教の修行場で、起きるはずのない事件が起きる。多少の読みづらさと、登場人物の魅力の無さがマイナスに感じたが、見取り図やALL密室トリックでの勝負、そこはかとなく漂うホラー感は良かった。ロジックも、次から次へと出しては潰して、思ってたより本格で結構面白かった。これがデビュー作のようなのでこの先楽しみ。

ある事件によって開園せず廃墟となってしまった遊園地。その廃遊園地を買った酔狂な廃墟好きの富豪に招待を受け集まった、廃墟マニアな主人公等と遊園地の元関係者達。そら事件が起こらない理由ないじゃないですか。もうそれだけでワクワクが止まらなかったので、第1殺人までちょっと長かったけど乗り切れた。その後は、期待を裏切らないスリルとミステリーが押し寄せかなり面白い。ただ、廃墟好きの富豪は良いとしても主人公自身が胡散臭すぎてその辺りはノリきれなかったが、“廃墟探偵”シリーズとして続くようなのでこの先に期待。

天久鷹央シリーズ長編。鷹央の“元”恋人（既婚で女性）に呼ばれた山奥の家で、起こるべくして起きた事件に巻き込まれる３人。ということは、このシリーズでは珍しくクローズド・サークル！そして、名探偵（？）が「さて」と言い始まる真相解明。ミステリー好きにはたまらないシチュエーションがありつつも、シリーズならではのバッキバキな医療ミステリーで、今作もめちゃ面白かった。作中でも『医療関係者じゃないとわからない』と言ってるだけに、ロジックもトリックも何もかもわからないのでもう考えること放棄して楽しめました。

著者初読み。都内で起きた“無差別連続殺人事件”の謎が気になって手にとったが、思ってたよりホラーより。序盤から派手な演出で惹き込まれるも、語り手がコロコロ変わり飽きさせないようなってるも、いかんせん不幸な話ばかりで少々ダレた。終盤のスリリングな展開とラストの“あれ”は良かった。出てくる人物にあまり魅力を感じなかったし、そうきたか感も強かったが、地味に怖さがあってそこそこ面白かった。

S&Mシリー4作目。全体的に地味だし、トリックは割と早い段階で解明するし。だけど、森先生の文章に読み慣れてきたからか、謎が解けたかと思った矢先にまた謎が現れるからか、なぜか面白くてページをめくる手早は止まらない。萌絵がいつも以上に暴走気味だが、犀川との関係や進路やそれこそ事件のことで苦悩しつつも、自分で答えを探す姿に、いつもより好感が持てた。やっぱり犯人も動機もしてやられた感じで面白かった。