「ここが好き？これが好き？だったらもう、ここはあなたの居場所。」優しいイラストと言葉に癒される

理芽ちの曲の小説化ということで買ったけれど、短編集だとは思わなかったからびっくり。　ライトな文章で読みやすい。私の曲のイメージはGLだったからイメージ通りのお話が入っていて、嬉しかった。 「朝日」って単語にドキッとしたり、作中作が出てきてわくわくしたり。　ただ、歌詞以外のポエムは余計かなと思ってしまった。

好きだった順に。① 住野よる「コンピレーション」　不思議な世界観！どう展開していくのか全く分からなくてドキドキした。私は人と友達になる過程が苦手だから、"説明せずとも自分のことをわかってくれている"というのは気楽でいいなあと思った。　②渡辺優「ピンポンツリースポンジ」めっちゃSF！！ロボットが「行きたくない」と言うのかわいい！！！優しい世界に癒される。③小嶋陽太郎の「シャイセ」　"あなたがとくべつ弱いわけじゃないと思う"って、友達が悩んでる時にかけてあげたい言葉だなあ。

「自分を愛さなくても、自分をケアしていい」って良い言葉だなあ。おすすめの化粧品を知れるのも嬉しい

どこかのくにのえらいしりとり？(笑) なぞなぞは微妙

石犬、濡れたら小さくなるのかわいい(笑) 私も考えてみた。「案犬」企業からYouTuberにもらわれる。なにかを売る仕事をする犬。

土地名や人物名を覚えるのに苦労したけれど、だんだん面白くなってきた。ひとりひとりが愛する人を守り抜こうとする姿がかっこよくて、読み応えがある。　でも、最後はそれで終わり？と拍子抜けしてしまった。あくまでレーエンデ国の"歴史"の物語なんだろう。時代とともに不確かになっていくのが歴史だから、明かされないのかな。子供がどうなったか気になるけど、続編に登場するのかしら。

ヨウムってそんな賢いんだ！　「重そうに見えるけど、何人かで持つと全然重くなかったね、と律が言っていたことが、理佐はなぜか長い間忘れられなかった。」　p179より。　この文章に、この物語の全てが詰まってると思った。後半はちょっぴり退屈。 同じく今年の本屋大賞にノミネートされた「黄色い家」も毒親家庭から逃げた先のお話だけど、逆の展開で面白かった。