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2024年11月の読書メーターまとめ

ヤマコ
読んだ本
3
読んだページ
1152ページ
感想・レビュー
3
ナイス
54ナイス

2024年11月に読んだ本
3

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ヤマコ
「読書」の視点から、自身の働き方・生き方を俯瞰できる一冊。最後の著者の提案には全面的に賛同する。現代の労働は常に全力投球が求められる。本にある通り、歴史を辿れば読書は教養をもたらし、啓発した。他方で、自己で制御できない「ノイズ」を除去することが優先されはじめ、ついには本を読むことが働くことのノイズとなる。読書が、ノイズ……。合理性、競争原理、自己実現が蔓延る現代で、それはやむを得ないのだろうか。でも私は娯楽として本を読み、未知の世界や文脈に出会いたい。この気持ちが失われない程度に生きたいと感じている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
3

ヤマコ
史実としてあまりに有名な山岳遭難事件。あらましを知っているとはいえ、いざ読んでみるとあまりに無謀な雪中行軍に肝が冷えた。異常な大寒波の中、指揮系統の乱れや事前準備の怠りで壊滅した第五聯隊は、極限状態の人間の姿を映し出す。他方で八甲田山を歩き通した第三十一聯隊に栄光はない。時代背景があるとはいえ、軍人の振る舞いや言動で、多くの兵や村人が苦しんだ。本書から学ぶべきはリーダー論ではなく大自然の脅威だろう。タイトルを見ただけで氷となって彷徨う兵たちが頭に浮かぶ。
が「ナイス!」と言っています。
ヤマコ
「読書」の視点から、自身の働き方・生き方を俯瞰できる一冊。最後の著者の提案には全面的に賛同する。現代の労働は常に全力投球が求められる。本にある通り、歴史を辿れば読書は教養をもたらし、啓発した。他方で、自己で制御できない「ノイズ」を除去することが優先されはじめ、ついには本を読むことが働くことのノイズとなる。読書が、ノイズ……。合理性、競争原理、自己実現が蔓延る現代で、それはやむを得ないのだろうか。でも私は娯楽として本を読み、未知の世界や文脈に出会いたい。この気持ちが失われない程度に生きたいと感じている。
が「ナイス!」と言っています。
ヤマコ
米澤穂信による歴史×ミステリーの傑作。当時の言葉遣いや思考が相当に反映されており、本格的な歴史小説である。加えて米澤作品ならではの謎解き要素も盛り込まれ、まさに唯一無二の一冊だ。織田信長に反旗を翻した荒木村重と、捕捉された黒田官兵衛。城内で起こる四つの難事件をめぐり、二人の推理が展開される。作り込まれた事件と解決には読む方も唸るしかない。一番の読みどころは事件を経て変化する城内の空気感。当時の価値観や宗教観、人心の移ろいが丁寧に描かれている。戦いの先に待ち受ける展開は何か。抜群の読み応え。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/06/10(2371日経過)
記録初日
2018/06/12(2369日経過)
読んだ本
626冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
237979ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
313件(投稿率50.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
32歳
職業
事務系
現住所
東京都
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