ネタバレ怪異は｢在る｣ものとする一方で、起こった事件は人為的なものとして論理的に解決する、そのバランスが絶妙。それまでの語り口が淡々としていて怖さをほとんど感じなかっただけに、ラストがやや唐突に感じた。でも一番不気味で怖かったのは｢弟が死んだのは残念だ｣と叫子があっさり感慨を述べたところかもしれない。

ネタバレ今回は大人にはちょっと物足りないかなという印象。謎が地味で、展開もイマイチ盛り上がりに欠ける。動機が平和で誰も傷つかないし子供向けにはいいと思うけどね。

ネタバレ映画のように二転三転する展開で、ハラハラドキドキ。多少の粗は気にしないことにしてあっという間にラストへ。タフで破滅的なマルティンを演じるならやっぱりジェイソン・ステイサムかなあと思いながら読んだ。あまりに酷い真実に胸が痛くなるが、最後は救いがあってよかった。「十一＋三」って「ナオミ」じゃないの？！と見当違いの推理をしてしまったのは秘密。