これはすごい本だな。多様性とかインクルージョンとかいうけど、最前線にいる人は綺麗事を言わないというか。著者もその息子も、壁にぶつかって、悩んで、自分なりの哲学を手に入れているように思う。 こんなかっこいいかあちゃんになりたいけど、道は険しい。

NHK PRの中の人こと、浅生鴨さん。「中の人などいない」は面白かったけど、こちらはやや期待外れだったかも。

不思議な短編集だった。 あとがきで作者自身が「こういう短編集珍しいですね、とよく言われる。こういう、とは、女と女の、という意味」と書いていた。不思議だなと思った理由はそこか。確かに作品の中では、男性はおまけ程度にしか出てこない。 不思議で、「すごく好き」という作風ではなかったけど、引き込まれた。意外と相性がいいのかもしれない。

これはすごい本だな。多様性とかインクルージョンとかいうけど、最前線にいる人は綺麗事を言わないというか。著者もその息子も、壁にぶつかって、悩んで、自分なりの哲学を手に入れているように思う。 こんなかっこいいかあちゃんになりたいけど、道は険しい。