ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ3作目。4作目『ナイフをひねれば』を先に読んでしまっても違和感ないので、『ナイフをひねれば』を再読すれば新たな発見があるのかも？ 今まで殺人事件が発生した事がない平和な島で、ミステリー作家の文芸フェスに参加した探偵ホーソーンと助手で作家のホロヴィッツ。そこで島初めての殺人事件が発生したのだが、死体の右手のみが自由という不可解な点が。何を意味するのか？シリーズを重ねる事でホーソーンの私生活も含めた謎も少しずつ明らかになるのも作品の醍醐味です。

ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ3作目。4作目『ナイフをひねれば』を先に読んでしまっても違和感ないので、『ナイフをひねれば』を再読すれば新たな発見があるのかも？ 今まで殺人事件が発生した事がない平和な島で、ミステリー作家の文芸フェスに参加した探偵ホーソーンと助手で作家のホロヴィッツ。そこで島初めての殺人事件が発生したのだが、死体の右手のみが自由という不可解な点が。何を意味するのか？シリーズを重ねる事でホーソーンの私生活も含めた謎も少しずつ明らかになるのも作品の醍醐味です。

八咫烏シリーズ2巻。1巻『烏に単は似合わない』と同時系列で、自由気ままで遊び呆けうつけと呼ばれる若宮と彼に遣える事となるボンクラ次男と呼ばれる雪哉を中心に世継ぎの為の后選びから権力争いが起こり、命を狙われるレベルの騒動に巻き込まれるストーリー。難しそうな本と思っていたけど、アニメ化となり読者も烏になったかのような軽快な物語にクスッと笑えるセリフに終わりまでニヤニヤしてました。最後は若宮と雪哉の本性が知れて、ニヤニヤがホッコリとなり、この先の2人の変化が楽しみになりました。

八咫烏が人として統べる世界。東西南北に春夏秋冬の4つ貴族の女性が桜花宮に集まり、金烏(日本史でいえば天皇や将軍)の后に誰が選ばれるかという人数が少ない大奥(私は未修で仕組を知る程度)を見ているようでした。肝心の金烏である若君は遊び呆けて残念なイケメン。しかしただ遊んでいた訳ではないのは読み進めて分かると作品の良さが最大限に引き出され、良い本だったと読後の余韻の心地良さを感じました。シリーズになって良かったです。