幸せと不幸せの境目って何だろう。ネグレクトや貧困を背負う女性たちの人生を描いているという点では、川上未映子さんの「黄色い家」と同じなのに、その主人公たちの行く末はあまりに異なる。両作で異なるのは設定が田舎か都会かということ。暮らしのゆとりが他者のための行動を促し、良心の連鎖をはぐくむのかもしれない。いろんな生き方がある。幸せはお金のあるなしではない、人とのつながりや誰かから必要とされ、それに応えることにあると気づかされる一冊。世の中もっとゆとりや余白が必要。そしたらもう少しは生きやすい世の中になれるはず。

絵も文も説明しすぎないから、何度か読み返して話の筋を理解する。分かりにくいから、分かろうとするのかな。そんな印象を受けた。

あなたの知らない、もっと広い世界があるよと教えてくれる。地方で暮らす女の子への、最高のエール。

幸せと不幸せの境目って何だろう。ネグレクトや貧困を背負う女性たちの人生を描いているという点では、川上未映子さんの「黄色い家」と同じなのに、その主人公たちの行く末はあまりに異なる。両作で異なるのは設定が田舎か都会かということ。暮らしのゆとりが他者のための行動を促し、良心の連鎖をはぐくむのかもしれない。いろんな生き方がある。幸せはお金のあるなしではない、人とのつながりや誰かから必要とされ、それに応えることにあると気づかされる一冊。世の中もっとゆとりや余白が必要。そしたらもう少しは生きやすい世の中になれるはず。

ずっとふわふわとした夢の中にいる感じ。無数の雪片が音もなく森に降りしきる様子など、光景が目に浮かぶような繊細な描写が圧倒的だった。これを日本語で表す訳者もすごいと思う。韓国の歴史の暗部を知ることができたのは良かったし、そこに切り込む作家の意志がすごいと思う。とはいえ、なかなかの長編で読みきるのは大変だった。