この本に出てくる男性は、愛していた女性の不貞行為により深く傷つき、結果、その女性を失い、その原因を探し求めている。しかし、「男と女が関わり合うというのは、もっと全体的な問題で、もっと曖昧で、もっと身勝手で、もっと切ないこと」であって、たぶんそこにあまり意味はない。自分で考えて、腹落ちさせて生きて行くしかないのだ。 とはいえ、好きな人のことを思うのは幸福なこと。だから、たとえ失ったとしても、出会いに感謝しなくてはならない。出会いの時期、時刻と場所は合っている、でも、日にちが違う。それもまた人生。

この本に出てくる男性は、愛していた女性の不貞行為により深く傷つき、結果、その女性を失い、その原因を探し求めている。しかし、「男と女が関わり合うというのは、もっと全体的な問題で、もっと曖昧で、もっと身勝手で、もっと切ないこと」であって、たぶんそこにあまり意味はない。自分で考えて、腹落ちさせて生きて行くしかないのだ。 とはいえ、好きな人のことを思うのは幸福なこと。だから、たとえ失ったとしても、出会いに感謝しなくてはならない。出会いの時期、時刻と場所は合っている、でも、日にちが違う。それもまた人生。

クライマックスへ向けて、緊迫したシーンの連続で息をつかせない。伏線が回収され、印象的なラストシーンへ。 この漫画がさまざまな国の言葉で翻訳され読まれている事実が理解できる。もっと日本で読まれたい作品だ。

物語が動き出す。ネパールのお国事情なども盛り込まれていて、重層的な構成が読み応えあった。

日本よりも外国で読まれている山岳漫画。 史実や実在の人物をモデルとしながら、巧みに物語を構成していて、その世界にすっかり没入してしまいました。