ネタバレ狩猟して山で暮らす熊爪。そばにいるのは犬だけで、たまに白糠の町へ獲った物を売りに行く。「角矢商店」の主人良輔は熊爪の話を楽しみにしている。誰とも関わらずに生きる熊爪だが、熊に襲われ怪我をしてしまう…って話。「邂逅の森」と比較しながら読んでしまったけど、こっちはもっと暗くてポエムっぽい。みんな根底にうっすら絶望感がある。それでも本能で、生きる選択をするしかないのが辛い。登場人物全員に嫌悪感がある。犬の存在に救われるわ。スルスル読みやすくて面白かったけど！

ネタバレ狩猟して山で暮らす熊爪。そばにいるのは犬だけで、たまに白糠の町へ獲った物を売りに行く。「角矢商店」の主人良輔は熊爪の話を楽しみにしている。誰とも関わらずに生きる熊爪だが、熊に襲われ怪我をしてしまう…って話。「邂逅の森」と比較しながら読んでしまったけど、こっちはもっと暗くてポエムっぽい。みんな根底にうっすら絶望感がある。それでも本能で、生きる選択をするしかないのが辛い。登場人物全員に嫌悪感がある。犬の存在に救われるわ。スルスル読みやすくて面白かったけど！

ネタバレ「3人の妹が殺される」という戦友の遺言。金田一耕助は、罪人と海賊の子孫の島・獄門島に向かう…って話。3人の美人姉妹、その父は座敷牢に入れられている狂人。島の権力者である和尚…怪しい人たちがたくさん出てきて、ワクワクするしかない。松明掲げた山狩りシーンってぞくぞくしますね。八つ墓村に感激してこれ読んだけど、いやー面白かった！令和でも読める。すごい。 情景が美しいのも印象的。島の様子とか、犯人に抱えられた、華やかな振袖の娘とか。島の閉鎖的な風景もたまらん。もう一度映画化して！笑

ネタバレ世の中全部に苛立って塞ぎ込むフラニーと、そんな妹を諭すゾーイの話。意味分からなかった…みんなこれをありがたがって読んでるの？ほんとに…？もしそうならフラニーばりにブチギレたい気持ち。翻訳本の独特な言い回しやジョークが全然分からず、文章読み進めるのがつらかったです。グラース家の兄妹は幼少期からラジオに出て、優秀と言われている。理想と現実世界の差を埋められず苦しむフラニーですが、いい年なのにまだその状態です自分。ゾーイの「太ったおばさん（キリスト）」の話を思い出して生きます。分からないので時々考えて生きる。

ネタバレ少年たちが無人島に漂流してしまうって話。リーダーを決め火を起こしたり小屋を立てたり楽しくやってたけど、途中で仲間が離反。謎の獣への恐怖が、段々子供たちをおかしくさせていく。リーダーのラルフ、デブだけど知恵のあるピギー、狩りがしたいジャック。サイモンと豚の頭（蝿の王）のシーンが印象的だった。蝿の王ってそういう事なのか…漂流教室とかドラゴンヘッドが思い浮かんでしまった。翻訳ものって苦手なんだけど夢中で読んだ。自分の中にも彼らと同じものがあると思うので、余計怖いよね…人間の本性。すごい小説だった！

ネタバレ僕は「星の模様のある羊」を探しに、彼女と北海道へ向かう。途中で立ち寄ったいるかホテル、そこで出会う羊博士やその息子。羊の毛皮を纏った羊男。鼠との対話。ファンタジーのようなお話。最後別荘で1人で過ごすシーンとか、なんて表現したらいいか分からないけど、美しくて。「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさや辛さも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや…」この鼠の台詞がいい。ジェイの店の共同経営者になるラストもいい。はあ。ため息が出る。