なんとも虚しいお話でした。真柴が不運過ぎる。真面目で優しい人間なのになぜ幸せになれないのか。真柴の父親ももっと違う選択をすれば良かったのに。優しさゆえに少しずつズレていってしまうのかな。人間優しいだけではダメ。やはり強さも必要だよね。震災の描写は当時を思い出し読むのが辛い。

著者の祖父がモデルとなった、実話に基づいて描いた家族3代の物語。とても良いお話でした。聾唖者がこのような差別を受けていた時代が現実にあったのですよね。「コーダ」という言葉をはじめて知りました。今年デフリンピックが日本ではじめて開催されたこともあり、聴覚障害の人について色々と知ることができました。不自由があっても自分らしく生きられる世の中に、今後さらになることを願います。

『死なれちゃったあとで』の中のお話で雨宮まみさんを知り、もっと雨宮さんを知りたくなったので読んでみた。タイトル通りずいぶんとこじらせていたのですね。読むのがかなりしんどかったです。今までさぞかし生きづらかったでしょう。それでも彼女に勇気付けられた女性はたくさんいたはず。今は心安らかに眠られていることを祈ります。

3話の比嘉姉妹シリーズ中篇集。どの話も面白いが『母と』が好き。姉妹の母の登場に、お母さんはこういう人だったのね〜と。他の話もあの時・あの人の登場に、もう一度シリーズを読み直してみたくなりました。

なんとも虚しいお話でした。真柴が不運過ぎる。真面目で優しい人間なのになぜ幸せになれないのか。真柴の父親ももっと違う選択をすれば良かったのに。優しさゆえに少しずつズレていってしまうのかな。人間優しいだけではダメ。やはり強さも必要だよね。震災の描写は当時を思い出し読むのが辛い。