凱旋パレード中に首相暗殺事件が起こった。犯人は元宅配ドライバーの青柳雅春と"された"。事件を視聴した者、20年後の視点で事件を振り返る者、容疑者の元恋人、そして容疑者の青柳雅春から見る事件と、周囲の視点から描かれたその後。 私は、映画は日韓版ともに未見で、数年前に舞台版だけ見たことがあったが、予想を裏切るスリリングな展開に目が離せなかった。伏線を回収しまくるラストに胸が熱くなるのは伊坂作品ならではで、読了後に思わず涙ぐんでしまった。

図書館本。前作で派遣社員となったあすみは今回も仕事に恋に人間関係に悩みながらも自分で道を切り開いていく。いやー面白かった。リーマンショックやコロナを彷彿とさせるような出来事の中でも何だかんだちゃんとやりくりするあすみが逞しく思えた。メキメキと生活力を身に付いていくあすみは見ていて楽しい。1作目の最初から考えると驚くほど進歩しているし大変そうなのに少し憧れてしまう。

図書館本。シリーズ2作目。前作同様に、各章が完結している短編集ではあるものの、今回は親子(特に母親)のエピソードが多め…というよりもはやテーマとして描かれていた気がする。菜の花食堂も少しずつ変化してきたし、靖子先生の生い立ちも分かってきた。今回もサクッと読みやすい文章と美味しそうな料理に引き込まれた。

図書館本。以前シリーズ本のひとつを読んで面白かったので最初から読むことに。菜の花食堂のオーナーで、月に2回料理教室の先生をしている靖子先生が、料理教室の生徒たちの悩みや謎を解決していくシリーズもの。謎解きがメインではあるものの、料理教室で登場する料理がとても美味しそうでレシピを知りたくなってしまう…。優希さん私にもレシピください～！笑

図書館本。美容皮膚科の雇われ院長の主人公が、14歳年下の男性との別れを語るところから物語は始まる。読む前はドロドロの恋愛劇と予想したものの、意外にあっさりと読めて読了後の後味も想像より爽やかだった。描かれているのは美しいだけではない大人の恋愛だけど、ハタから見れば酷く自己中心的で滑稽にさえ思えてしまう。人生って思うように綺麗には進めないなぁとしみじみ感じた。

図書館本。初読み作家さん。小さな服飾メーカーでデザイナーとして働く水樹は、同級生だった憲吾からの連絡をきっかけに過去を振り返る。かつて同じ団地に住んでいて幼少期から親しくしていた兄弟…。過去の思い出と今が交差しながら進んでいく構成は、二度と戻れない過去の輝きを際立たせていて胸が苦しくなったけれど、ラストは爽やかな後味を残す、希望に満ちたもので心地よく読み終えた。

凱旋パレード中に首相暗殺事件が起こった。犯人は元宅配ドライバーの青柳雅春と"された"。事件を視聴した者、20年後の視点で事件を振り返る者、容疑者の元恋人、そして容疑者の青柳雅春から見る事件と、周囲の視点から描かれたその後。 私は、映画は日韓版ともに未見で、数年前に舞台版だけ見たことがあったが、予想を裏切るスリリングな展開に目が離せなかった。伏線を回収しまくるラストに胸が熱くなるのは伊坂作品ならではで、読了後に思わず涙ぐんでしまった。