ネタバレ冴えない小父さんは他人の関心を引くことはなかっただろう。でも、派手さはなくても小父さんにはささやかな幸せと淡い憧れと誠実さが溢れていた。切ない話だった。さっと読み進める事が出来なかったのは、読みづらいというより一言ひとことを大切に読まなければと思わせるものがあったからなのか？

ネタバレバブル期の栄華と衰退が描かれた作品。浮かれてるけど今よりもエネルギッシュで生き生きして見えた時代。青子も一ノ瀬も時代の波に逆らえなかったけど、希望溢れる未来へ歩きだそうとする結末も爽やかだ。恋愛でも友情でもない、お互いを成長させる存在。またどこかで二人の邂逅する時がきたらいいな。

ネタバレ主人公視点で話が進むから、読み始めはこちらも主人公と一緒にわけがわからなくて戸惑い、どんどん真相に迫りながらハラハラドキドキし続けの読書だった。約束ってとても大切で、軽く扱ったりしてはだめなのだ。約束を結んだ相手を復讐に駆り立て、予想外の不幸に見舞われる事だってある。トリスタとの交流でトリスもどんどん「飛び込んで」自分らしく生きていってほしいなと願う。

ネタバレ色々なきょうだいの形があって、それぞれお互いを思いやれる素敵な関係で心穏やかに読めた。星年齢。今まで過ぎてきた年齢は相応しく過ごせてきたのだろうか。(苦笑)急速に成長しようと思ってないから、私の人生はそれなりの苦痛と平穏な流れ。私にはそれがちょうどいい。

ネタバレ訳者は皮肉とユーモアに溢れた作品と言っていたが、私は薄気味悪い印象しか残っていない。終盤の混沌は文明人の幼稚で悪意のない純粋さが残酷さを引き立てていた。文明が発展するほど人は退化しているのではないか。使わない脳ならいずれAIに乗っ取られる未来も絵空事ではないかもしれない。

ネタバレよほどナルシストでない限り、一番見ないのは自分の顔なんだなぁという不思議。鏡や写真でしか認識できない自分の「顔」に振り回されすぎるのはもったいないと思うけど、人それぞれなのだろう。進化しすぎているAI技術は私にとっては脅威でしかないので、この先どうしよう。(苦笑)

ネタバレ冴えない小父さんは他人の関心を引くことはなかっただろう。でも、派手さはなくても小父さんにはささやかな幸せと淡い憧れと誠実さが溢れていた。切ない話だった。さっと読み進める事が出来なかったのは、読みづらいというより一言ひとことを大切に読まなければと思わせるものがあったからなのか？

ネタバレ悪い意味ではなく、こんなに難解？な本が何故ベストセラーなのだろう？内容の半分もきちんと理解はできていないが、人が言葉を自在に操るまでには無意識の内にこれほどまでの試行錯誤と葛藤があったとは。当たり前に言葉を操っていたわけではない。これも人間の神秘であり奇跡なのだ。大切に言葉を使わなくては。

ネタバレ天人ではなく地人として生きてきた壬氏。環境というより元々の性格か。太陽と月。真逆の名を持つ二人は生き方も真逆。故に大切な存在との有方も真逆。でもこれは猫猫と阿多の育ちと性格の違いもあるか。今後どのように話が流れて畳まれていくのか。これをもって私はこの作品は打ち止めにします。

ネタバレ人の生き死にでも紡ぎ手が変わると印象が全然違う。ただ悼む作品、人生論に発展する作品など様々。文章にも作家さんによって時代の空気感が違うのは驚き。内容だけでなく、赤川次郎は何となく昭和と平成初期の匂いが漂っている。(笑)