ドラマを見ながら随分忘れていると気づく。で、十二年振りの【再読】。今どきの「辞書」はスマホなどでサッサと調べる。だんだん気が短くなってくる気がするけど、私はやっぱり辞書が好き。世に出すだけで、こんなに時間を費やすものなのだと、改めて驚く。それだもの、電子版に負けちゃうよなぁ。ただ電子版と違って紙の辞書は「言葉の入り口」なんだ。用例をみたり文例をみたり、そこからまた派生してゆく、言葉の海への扉なんだと。この本が、辞書を楽しむ人の入り口になるといいなぁ。

悲惨な出だしの後、緩やかに次の行動が始まってしまった感じなのが疑問だ。読み進めてゆくうちに「料理をする」ことが好きな以上に「作った料理を食べてくれる人」がいることが大事なのだと気持ちが変わっていく。自分の料理で食べる人が笑顔になることが、自身の辛い別れを癒してくれるということかな。食べる方も作る方もあまり興味がない私ですが、残さず食べることだけは肝に銘じている。血肉の一滴一欠けらも無駄にせず、いただく全ての命と手仕事に感謝して。美味しい一冊でした。

漱石は学生時代に少し読んだだけ。やっぱり文豪だった。この時代の「東京」を書き込んでいるのも新鮮だ。話としては、一つ屋根の下に若者が住めば、そういうことも無きにしも非ず。昨今の「シェアハウス」では考えられないかも。さらに、数年間も悩み通してついには死を決行するのも、隔世の感がある。それなのにやはり昭和の時代に青春を過ごした私にとっても、まだ「こころの類似点」を見つけることができた。やはり、お札になるべくした文豪だった。

ドラマを見ながら随分忘れていると気づく。で、十二年振りの【再読】。今どきの「辞書」はスマホなどでサッサと調べる。だんだん気が短くなってくる気がするけど、私はやっぱり辞書が好き。世に出すだけで、こんなに時間を費やすものなのだと、改めて驚く。それだもの、電子版に負けちゃうよなぁ。ただ電子版と違って紙の辞書は「言葉の入り口」なんだ。用例をみたり文例をみたり、そこからまた派生してゆく、言葉の海への扉なんだと。この本が、辞書を楽しむ人の入り口になるといいなぁ。

【再読】丁度２年前に読んだ。二年前とDVやネグレクトの状況は大きく変わってはいないのではないだろうか。ただ、声をあげられる状況は少しでてきたかも。LGBTも今ならもっと理解が進んでいるだろう。それでも闇の部分はいつの時代もあるものだ。声を出せない状況下に居る人たちの「声」に耳を傾けたいと思う。