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2024年10月の読書メーターまとめ

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読んだ本
8
読んだページ
2678ページ
感想・レビュー
8
ナイス
87ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレなんとなく話題になっているのを知りつつ文庫化を待ちに待って読了。いやー、もう、凄いものを読んだ。貪るように読んだ心地よい疲労感と、久々に上質な”本格ミステリ”を堪能した満足感と、とてつもない敗北感と、目の前が真っ暗になるような絶望感。既に多くの人が味わった衝撃を周回遅れで今味わっている。これは真っ新な状態で読めてよかった。個人的には生贄探し(もとい犯人探し)が、なんとなく受け身で遅々として進まない点が妙にリアルに感じた。それにしても人間というものは、この登場人物たちも、自分も含め、醜悪な生き物だなあ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

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ネタバレなんとなく話題になっているのを知りつつ文庫化を待ちに待って読了。いやー、もう、凄いものを読んだ。貪るように読んだ心地よい疲労感と、久々に上質な”本格ミステリ”を堪能した満足感と、とてつもない敗北感と、目の前が真っ暗になるような絶望感。既に多くの人が味わった衝撃を周回遅れで今味わっている。これは真っ新な状態で読めてよかった。個人的には生贄探し(もとい犯人探し)が、なんとなく受け身で遅々として進まない点が妙にリアルに感じた。それにしても人間というものは、この登場人物たちも、自分も含め、醜悪な生き物だなあ。
が「ナイス!」と言っています。
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著者の作品を多く読んでいる訳ではないが、見る者を狂わす絶世の美形男性を模った邪悪な人ならざるものが出てくるいつものパターンで、結末もなんだか既視感のあるもので、やはりもう氏の作品はいいかなと思ってしまった。このテンプレをテンプレとして楽しめるかどうかでハマれるかどうか変わってくるのだろうけど、自分は以前読んだ作品で既にお腹いっぱいだったのでまたこのパターンかと辟易してしまった。読後感の悪さは好みだし、物語の展開は惹き込まれる部分もあるので、その分キャラクターや結末に意外性も変わり映えもないのが非常に残念。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ全体の2/3あたりまでなかなか物語が進まず苦労したが、終盤の怒涛の畳みかけが凄かった。序盤から感じる不穏な空気が一気に狂気を孕んだものに転換していき、現れたとんでもないモンスターに慄いた。冷静に考えるとあまりにも非現実的なキャラクター達とやりすぎな展開が若干チープでめちゃくちゃだが力技で押し切られてしまった感がある。嫌な読後感を求めている時に最適。
が「ナイス!」と言っています。
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視点のせいか犯人にそこまで感情移入できないまま読み切ってしまったので、ほんのりヤキモキしつつもやっぱり今作でもそこまで碓氷優佳への嫌悪感やイライラを抱かずに読み終えてしまった。折角の読書で苛立つのは決してよいことではないはずなのに、満足に苛立てなくて謎の物足りなさを感じている。最初の3作品を一気読みして彼女にめちゃくちゃ苛つきたい。絶対スッキリ出来ないのに中毒感のあるあの鬱陶しさが恋しい。作品としては面白く読んだのに物足りなさを覚えてしまうなんて、まさに「碓氷優佳ホリック」以外の何物でもなくて恐ろしい。
が「ナイス!」と言っています。
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帯の「最強&最恐」はやっぱり過大評価だよなあと思いつつ……。ゲームブックというものの存在を知らなかったので「竜狩人に祝福を」の仕掛けが新鮮で面白かった。物語としては「函」がいかにもで好き。「湯の中の顔」は導入部分が面倒くさくて読み進めるのがしんどかったが、後半はまずまず。「あなたを連れてゆく」は自分の好みからは若干外れるが、この作品で終わらせてしまうのが勿体無いクオリティ。シリーズ化して欲しい。とはいえやはり自分は救いのないゾッとするような邪悪な系統の作品が好み。
が「ナイス!」と言っています。
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“最恐”というほどではないがどれも面白かった。澤村伊智「ココノエ南新町店の真実」、一穂ミチ「にえたかどうだか」、小野不由美「風来たりて」あたりが好き。「ココノエ〜」は澤村節炸裂。「にえたかどうだか」はシリーズ展開して欲しい。比嘉姉妹シリーズファンはきっと好き。「風来たりて」は終盤に嬉しいサプライズ。某シリーズ未読だとイマイチピンと来ないかもしれないが、それまでの不穏さを吹き飛ばす絶対の安心感で気持ちよい読後感。末尾に収録されるのに相応しかった。このまま「堕ちる」へ。
が「ナイス!」と言っています。
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記憶力が乏しいので前作から続けて読んだのは僥倖だった。これから読まれる方は4作目に目を通してからの方がベター。犯人との攻防は相変わらずスリリングだが、シリーズ3作目あたりまでのヒリヒリ感が素晴らしかったので少し物足りなくもあった。それにしても、今作も碓氷優佳が思っていたほど嫌な感じではなく……自分の感性が変わったのか、前作に続き今作もマイルドだったのか判断がつかないのでもう一度1作目を読んで確認してみたくなった。ところで彼女のパートナーって1作目の……?
が「ナイス!」と言っています。
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世界一嫌いな探偵”碓氷優佳”シリーズ第4弾。時は遡り彼女の通う女子高が舞台の短編集。倒叙ではないのが却って新鮮。日常ミステリなこともあり大分マイルドで、彼女自身まだ若いためかそこまで嫌な感じでも恐ろしくもない……と思っていたらそうでもなかった。まさにモンスター。ここまでモンスターと形容するに相応しい探偵が未だかつていただろうか。そしてこんなにも嫌いなのに更なるモンスターっぷりを求めてしまうのは何故だろうか。彼女への嫌悪感でいっぱいになりたい欲が半分程度しか満たせなかったのでこのまま次作へ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/23(2137日経過)
記録初日
2019/01/04(2156日経過)
読んだ本
412冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
169712ページ(1日平均78ページ)
感想・レビュー
412件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

ミステリとホラーが主食の猫好きエンジニア
2019年読了本から記録していく所存です

【マイベスト本+α】
我孫子武丸『殺戮にいたる病』
綾辻行人『十角館の殺人』
江戸川乱歩「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」
京極夏彦『厭な小説』
小林泰三『玩具修理者』
島田荘司『占星術殺人事件』
殊能将之『ハサミ男』
三津田信三『首無の如き祟るもの』

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