じごく、踊るリスポーンの献鹿狸太郎の文芸作品二作目。人に言い難い欲望や心の内をあぶり出す。かなり「いま」っぼい感覚。露悪性はよく言えばウェルベック的で、けどもちろんあそこまで現実を捉えられてるわけではなく、例えば主人公は底辺で有ることが地の文で語られるが、その受け答えは、それっぽくなかったり、著者の「底辺」感がなんとなく解像度が低い気にさせられる。ただ注目すべき作家であることは間違いない。
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