人間も形は違えどあのような青年期を経て成人していくんだろうと思った。対岸にいるのは、あの頃の自分。葵は小夜子に過去の自分を見たのだろうか。今と向き合うことを決めた小夜子に、私と同じように寂しさを感じたりしたのだろうか。読み終えてから思ったのは、過去との決別はあの頃の自分を否定する事ではなく、肯定しそれを糧に共に進んでいくことなのかも知れないという事。そう思うと、あの頃の孤独は無駄じゃなかった気がしてきた。今は違う人生を歩んでいて関わりがないとしても、あの頃の幸せや自分たちは否定されないんじゃないかと。今→
がどうであれ、その過去は確実に存在していたし現在の自分に影響を与えているのだから。対岸にいる過去の自分を受け入れ、正面から向き合って初めて、今の自分と正対できるという事を、葵と小夜子とナナコに教えてもらった。
くあれるのかも知れないと思えた。誹謗中傷が絶えない現代こそ、自分の中に1本の軸を通すことが自らを守るためにも大切なんだろう。また、人が1番力を発揮できるのは、誰かのために行動するときであって、つまり傍に居る人の幸せを願い行動することは、巡り巡って自分自身を強くしてくれるということも、松永から学んだ。当時から「人間」という生き物が大きく変わった感じはしないので、そもそも「人間」とはそういう生き物なのかも知れないが、だからと言って諦めるのではなく、より良い未来を信じて動き続けることが、それが例えたった1人の→
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くあれるのかも知れないと思えた。誹謗中傷が絶えない現代こそ、自分の中に1本の軸を通すことが自らを守るためにも大切なんだろう。また、人が1番力を発揮できるのは、誰かのために行動するときであって、つまり傍に居る人の幸せを願い行動することは、巡り巡って自分自身を強くしてくれるということも、松永から学んだ。当時から「人間」という生き物が大きく変わった感じはしないので、そもそも「人間」とはそういう生き物なのかも知れないが、だからと言って諦めるのではなく、より良い未来を信じて動き続けることが、それが例えたった1人の→