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2024年7月の読書メーターまとめ

のざきち
読んだ本
10
読んだページ
3017ページ
感想・レビュー
10
ナイス
400ナイス

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2024年7月に読んだ本
10

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のざきち
ネタバレ第十九回「ミステリーズ!新人賞」を受賞した「ルナティック・レトリーバー」を含む短編集。密室や多重解決などの多彩な内容が楽しめる。青年期の苦みや挫折感の細やかな描写も印象的ですが、特筆すべきはミステリの世界でひっそりと、或いはズケズケと埋伏される伏線は全て回収されるべきものとは限らないというスタンスで探偵が謎を解く姿勢。「すべてが、伏線」と称するミステリもあれば「ぼくらは回収しない」ミステリもある…この世界は本当に興味深い。
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

のざきち

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3853ページ ナイス数:351ナイス 最近また積読本が増えてきました。面白そうだとつい買ってしまいこの有様… ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/976665/summary/monthly/2024/6

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2024年7月の感想・レビュー一覧
10

のざきち
ネタバレ第十九回「ミステリーズ!新人賞」を受賞した「ルナティック・レトリーバー」を含む短編集。密室や多重解決などの多彩な内容が楽しめる。青年期の苦みや挫折感の細やかな描写も印象的ですが、特筆すべきはミステリの世界でひっそりと、或いはズケズケと埋伏される伏線は全て回収されるべきものとは限らないというスタンスで探偵が謎を解く姿勢。「すべてが、伏線」と称するミステリもあれば「ぼくらは回収しない」ミステリもある…この世界は本当に興味深い。
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のざきち
ネタバレ所有者一族の長男が代々首の骨を折って死ぬ、という曰く付きのチャターハム監獄。現当主マーチンの二十五歳の誕生日の夜、タッド・ランポールは「妖女の隠れ家」と呼ばれる監獄のそばの昔の処刑場で首の骨を折られたマーチンの死体を発見する...kindle本。フェル博士シリーズの記念すべき第一作。300頁弱の内容なので程々のロマンスと怪奇趣味ながらも謎解きは簡潔に上手くまとめられており、コアなカー好きには物足りないかもしれませんが入門編としては最適な作品だと思います(実際子供向けの邦訳もあるくらい)。
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のざきち
ネタバレ南カリフォルニアのパサデナの雑木林で土曜日の朝女性の全裸死体が発見され、捜査は個性派警部補フレールの手に委ねられる。同じ頃宇宙科学者ら四人はテニスコートに集まり試合中だった。一人は被害者女性の夫で残り三人も彼女の死に重要な関係があるらしいのだが...帯に「本格派の新しい衝撃!」とある1974年物。率直に言うと本格ミステリと呼ぶには論理性に欠け伏線も乏しいですが、読んでみれば(古い割には)結構面白い。瀬戸川猛資「夜明けの睡魔」にも触れられている通り「本格風の装いを凝らしたサスペンスノヴェル」が言い得て妙。
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のざきち
ネタバレ神戸六甲山の異人館で発見された外国人宝石商の惨殺死体と消失した黒真珠「ブラック・ファンタジー」。住人真隅家とその関係者には鉄壁のアリバイが…映画監督にして名探偵五城秀樹の推理は…実家発掘本で1987年物。「奥秩父狐火殺人事件」に続き五城秀樹と助監督吉田のコンビが登場する作品。登場人物が記号化され本格に特化しているのは梶作品にしては異質。伏線の上手さは勿論のこと、あとがきや本文でも触れられたクリスティーの「あの代表作」さえも騙しに利用するかのようなあざとさを有する作品。個人的には犯行動機にビックリ。
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のざきち
ネタバレ仕事にも女性にも引っ込み思案の内気なランバートと積極的で自信に満ち溢れたチャールズ。対照的な二人の男を結びつけたのは凄まじいまでの女性への憎悪だった。ランバートを愚弄した女性を復讐のため殺害したことをキッカケにチャールズは「死刑執行人」を名乗り犯行を重ねることになるが…1970年物。本書以降同様の仕掛けのサイコサスペンス物が量産されたので「ありきたり」な印象に陥りがちですが、凝った文体での登場人物の多視点化や後半のサスペンスフルな展開、ニーリィならではのどんでん返しなど現代でも面白さが感じられる作品です。
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のざきち
ネタバレ舞台は英国の寒村。ゴルフのプレー中に発見された、陸橋から墜落したと思しき顔のつぶれた死体。警察は自殺を支持していたが、ゴルフ仲間四人は素人探偵よろしく独自の推理を展開する…1925年物。ホームズを真似た素人探偵が数多く輩出されたミステリ黄金期に一石を投じた作品。敢えての数多くの手がかりと頼りない多重解決、ありきたりの真相。作者が当時既にアンチミステリを志向していたのが驚き。更に驚きなのが本書を書いた後に例の「ノックスの十戒」を提唱したこと。おふざけが過ぎた後のお前が言うか(笑)、とツッコミたくなりました。
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のざきち
ネタバレ小さな島の版画館の警備員風見国彦は、決まった時間に訪れる中学生志乃に気づく。彼女は版画『バベルの塔の崩壊』を毎日閉館までぼんやりと眺めていた。その頃島の中学校では教師や事務員などの連続死が起きており、現場には必ず「バベルの塔」の絵が残されていた…kindle本。「殉教カテリナ車輪」に次ぐ第二長編。作品の構成は「殉教…」を踏襲してますが、飛鳥部作品の特徴である「絵画」の必然性が活かされず動機の説得力の乏しさに影響を及ぼしている印象です。ただアンフェアすれすれの仕掛けを一気に回収するのは個人的には驚きでした。
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のざきち
ネタバレ西暦70年に強奪され行方不明だったユダヤ教の聖なる黄金の燭台メノーラの在処を示す古文書がイスラエルで発見された。隣国ヨルダンも独自に発掘に動き事態は緊迫の度を増す中、緊急指令を受けイスラエルへ飛んだ英国の考古学者レングを待ち受けていたのは予想だにしない数々の冒険だった...1966年CWAゴールドダガー賞受賞作でスパイ・サスペンス・宝探し・冒険が全て詰まった英国冒険小説の王道を行く作品。死海や荒野の美しい描写に加え主人公のクズっぷりの描かれ方も冒険小説のヒーローっぽくない人間味が感じられ楽しく読めました。
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のざきち
ネタバレ貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿シリーズの短編集。本格ミステリのロジックやトリックというよりもウイットに富んだ会話や、ピーター卿というキャラクターの魅力を楽しむための短編集。「鏡の映像」や「盗まれた胃袋」あたりが好みです。
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のざきち
ネタバレ昭和の名探偵を代表する一人、歌舞伎の名老優中村雅楽が難事件を解決する短編集。歌舞伎という特殊な業界が舞台なこともあり専門用語が多く物語に馴染みづらい面もありますが、謎解きに関しては作者の意図は十分理解できる通好みの作品集だと思います。どの作品も味わい深いのですが、強いて言うなら表題作と「松王丸変死事件」が個人的には好み。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/02/18(2263日経過)
記録初日
2016/12/11(3062日経過)
読んだ本
1329冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
509569ページ(1日平均166ページ)
感想・レビュー
840件(投稿率63.2%)
本棚
11棚
性別
血液型
A型
自己紹介

2019年2月から利用しているミステリ好きな一般人です。最近は母の終活で貰った時代小説も読み始めました。

【感想】
備忘録も兼ねているので、基本的には「あらすじ」と「感想」を記しています。極力ネタバレを避けた内容を心がけてますが、ネタバレは人により基準もまちまちなので、フィルターは常時オンにしています。

【ナイス】
自分にとっては「感想を読みました」の足跡です。

【お気に入り・お気に入られの皆さま】
いつも貴重な感想・コメントをありがとうございます。2025年も引き続きよろしくお願いします。

【好みのミステリ】
ロジックよりトリック、ホワイダニットよりハウダニット、人間ドラマより冒険活劇、解答(真犯人)より過程(伏線)。

(2025.1.5)

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