なかなかあちらへはすんなり行けないもんですなシリーズ？あの世とこの世の垣根は低いぜシリーズ？あわいを楽しみました。ぶりぶりぎっちょう万城目語じゃなくて本当にあるのね！

『私の身体を生きる』っていいタイトルだなと思って読んだんだけど、思ったのと違った。中にはこれぞというのもあったが、令和の流行はこうなのか。自分には合わなかった。言うまでもなく私の身体は私のものだ。

ワシントン・ポーではない新シリーズ。絶体絶命場面で恐怖を感じるよりも(脳の病気のせいらしいが)、次どーするかを考える男、ベン。次どーするかはほぼ殺しちゃっていますが、不思議と嫌な感じがしない！場面展開が短くスパスパ変わっていくのもアクションに拍車をかけているようで、これまた次が楽しみのシリーズになっていきそう。

なかなかあちらへはすんなり行けないもんですなシリーズ？あの世とこの世の垣根は低いぜシリーズ？あわいを楽しみました。ぶりぶりぎっちょう万城目語じゃなくて本当にあるのね！

ミステリー捕物時代小説、なんだけど生き方指南というか、今の自分に刺さるセリフが多すぎる。読み物を楽しむのを通り越し、しみじみ人生を考えてしまう。流石の木内昇！

「当時、私はだれかと恋人として関係を約束することについてまるで誤解していた。平たくいうと、恋人同士が性的な対象をその相手ひとりに限定するものだと、知らなかった。私はこのデートの数か月前、恋人以外の男性と関係して毛じらみをもらい、その毛じらみを恋人にうつしていた」えっえっ⁈びっくり文章も飛び出るが、なかなかどうしてのエッセイもありやはりおもしろい。

「おそるべき日のすぎゆき」及子。「買い替える嫌さを成長の実感に変換してほしい」息子。「おくれ毛すらも力にかえるから」娘。「たやすいことを『赤子の手をひねるよう』というけれど、道義的にも感情的にもむしろそれはいちばん難しいことなのではないか」息子。この母にしてこの子らありの気づき、名言力。

イタリアで持ち帰り炒飯の店営むスナイパーと定年目前で家庭問題満載の刑事が繰り広げるスパイ小説in台湾。最高だ！筋も人物もユーモアも！何より炒飯がいい！

残念ながらスカッとはしなかったが、やはりタイトルにつきる！