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2024年10月の読書メーターまとめ

沙智
読んだ本
4
読んだページ
1425ページ
感想・レビュー
4
ナイス
106ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月のお気に入り登録
1

  • 一匙

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • 一匙
  • こゆき
  • ku28077

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

沙智
超面白い。まずカルト宗教団体の根城で巻き起こる殺人事件という怪しげな舞台設定からしてワクワクさせられるし、状況が停滞せず雪崩れ込むように話が進むテンポの良さも強い。帯文でも謳われている多重解決推理に関しては拍手を送りたくなるクオリティ。別解潰しのように披露された推理が空砲で終わらずに、全て物語上の意義を持つ作劇に舌を巻いてしまった。信仰の対象が教主と名探偵の両方にかかってくる構図もバチバチに決まってるし、その上であのタイトル回収は鳥肌もの。練りに練られた極上プロットの傑作ミステリ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

沙智
再読。どんなに科学技術の発達した世界であっても、私達は孤独であり自分以外の誰かの手を求める。遥か遠い未来でも異なる存在同士がお互いに手を取り合うことができたなら…という祈りが込められた短編集。生命への慈しみの眼差しが全編に通底しており、SF的ガジェットを使って浮かび上がらせるのはこの宇宙で生きる者達の儚さであり美しさだ。広大な宇宙と深遠な感情。こういうSFをずっと読んでいたい。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
超面白い。まずカルト宗教団体の根城で巻き起こる殺人事件という怪しげな舞台設定からしてワクワクさせられるし、状況が停滞せず雪崩れ込むように話が進むテンポの良さも強い。帯文でも謳われている多重解決推理に関しては拍手を送りたくなるクオリティ。別解潰しのように披露された推理が空砲で終わらずに、全て物語上の意義を持つ作劇に舌を巻いてしまった。信仰の対象が教主と名探偵の両方にかかってくる構図もバチバチに決まってるし、その上であのタイトル回収は鳥肌もの。練りに練られた極上プロットの傑作ミステリ。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
鋭利に研ぎ澄まされた水晶体のような言葉たちによって形作られた幻想世界。ひとつひとつの言葉が淡く美しく、噛み締めるように読んだ。表題作と「人形街」と「卒業の終わり」が特に好き。「卒業の終わり」は楽園のように見えた箱庭が実は…という構造が表題作と重なっていて、幻想の中に苦い現実が混ざり込む短編だった。「いつか明ける夜を」は夜の闇の濃淡や重量感がひしひしと伝わってくる筆致に酔いしれてしまった。覚めない夢のような幻想小説集。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
記憶を失った主人公の達観したような冷たい語り口が、寒々しく乾いた作品全体の空気を作っていて没入感があった。周辺の大人達に関するろくでもない事実が次々と明かされるので読み進めるのが中々しんどかったけど、檜山嬢と遠子がパフェを食べる場面での等身大の会話のやり取りは良かった。押しつぶされそうになる展開が続くなか前を向くラストで救われた…
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/19(2076日経過)
記録初日
2019/02/17(2106日経過)
読んだ本
401冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
111491ページ(1日平均52ページ)
感想・レビュー
386件(投稿率96.3%)
本棚
1棚
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