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2024年4月の読書メーターまとめ

沙智
読んだ本
5
読んだページ
1298ページ
感想・レビュー
5
ナイス
165ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

沙智
初速で一気に掴んでくるというよりは後半から面白さが上がってくるタイプの小説だった。成瀬あかりという人物について、クラスメイトや地元の大人など様々な人の目線を通して語られることで、彼女の魅力がどんどん明らかになっていく。読み終える頃にはすっかり成瀬のことが大好きになってしまったし、滋賀県大津市に対しても地元民のような愛着が湧いていた。地元や学校という場所がここまで肯定的に描かれる青春小説も珍しいというか新鮮に感じる。劇的なドラマが起こるわけでもなく舞台もミニマムだけど痛快で清々しい良作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
5

沙智
不気味な怪異をもてなす風習を持つ明治時代のある一家の話から始まり、結末ではまさかの地点に連れて行かれた。物語に何らかの仕掛けが施されていることは最初の章ですぐ分かったし、読み進むにつれ違和感と疑問が積み重なっていったので、真相そのものへの驚きは薄かったけど、真相が明らかになった後に浮かび上がるテーマには胸を打たれた。ネタバレ厳禁の謳い文句も納得。妖しく艶美な世界観も美しく、何重にも魅力的な小説だった。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
初速で一気に掴んでくるというよりは後半から面白さが上がってくるタイプの小説だった。成瀬あかりという人物について、クラスメイトや地元の大人など様々な人の目線を通して語られることで、彼女の魅力がどんどん明らかになっていく。読み終える頃にはすっかり成瀬のことが大好きになってしまったし、滋賀県大津市に対しても地元民のような愛着が湧いていた。地元や学校という場所がここまで肯定的に描かれる青春小説も珍しいというか新鮮に感じる。劇的なドラマが起こるわけでもなく舞台もミニマムだけど痛快で清々しい良作。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
再読!日常と非日常の境界線の淡さが特徴的。郷愁の匂いが香るこの幻想世界にいつまでも浸っていたくなる…。野球選手と性的な関係を持った友人の存在を自慢する人間が出てきたり、血生臭い殺人事件が起きたり、記憶以上に人間の醜さや嫌さを描く作風だったことに驚く。解説でも触れられているけど、凝ったレトリックがあるわけでもなく平易な言葉しか使っていないのに、ここまで豊かで奥行きのある世界観を構築できるのがすごい。児童文学とか描いても活きそうな技術だなとか思う。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
圧倒的純度の幻想に浸れる「音楽の子供たち」が最高!最初の数編は現代日本が舞台だったけど、「胡乱の山犬」は江戸時代、「日陰の鳥」は15世紀の東南アジアの王国といった具合に、徐々に時間も空間も現実から離れて行き、最後の短編では完全にこの世ならざる異界にたどり着く構成が良かった。それぞれの物語は直接関連することはないものの、同種の怪異を中心に動いている。童話のようなファンタジーのようなホラーのような、唯一無二の味わいのある作品群。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
表題作はSFというよりファンタジーにジャンル分けした方がしっくりくる。物悲しい余韻を残す、親子についての物語。驚いたのはどの短編も民族にまつわる問題が物語内に組み込まれているところであり、裏表紙のあらすじから予想した内容を良い意味で裏切られた。歴史改変ものとして面白い「太平洋横断海底トンネル小史」と、「愛のアルゴリズム」が好き。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/19(1881日経過)
記録初日
2019/02/17(1911日経過)
読んだ本
350冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
97238ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
335件(投稿率95.7%)
本棚
0棚
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