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2024年11月の読書メーターまとめ

古谷任三郎
読んだ本
2
読んだページ
691ページ
感想・レビュー
2
ナイス
29ナイス

2024年11月に読んだ本
2

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

古谷任三郎
近代兵制の父・大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描く巨編。本巻は適塾での青春時代、宇和島時代、長州藩に仕えるまでを描く。その中で、シーボルトの娘・イネとの恋、同じ適塾出身の福沢諭吉との攘夷に対する考えの違いなど人間関係の描写が面白かった。蘭学から英学へ時代が移っていく事を知りながら、故郷・長州藩に尽くし、植民地にならないために、攘夷は必要だ説く大村益次郎の愛国的リアリズムは、まさに長州人だと感じた。
古谷任三郎
2024/11/24 12:24

「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では吉田松陰のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうしない。三番目に登場するのが、技術者である。この技術というのは科学技術であってもいいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような軍事技術であってもいい」(P.292)

古谷任三郎
2024/11/24 12:25

所々に入る司馬遼太郎の文明観、歴史観も見どころの一つ。首を傾げる所もあるが、納得できる所も多い。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
2

古谷任三郎
幕末、現行憲法につながる憲法構想を薩摩藩などに提案し、幕府と薩摩の武力衝突を回避しようと奔走するも薩摩の中村半次郎に暗殺された上田藩士・赤松小三郎の評伝。あの佐久間象山を生んだ信州の地にもう1人偉大な志士がいたのかと驚かされた。読み物としては面白いが、著者の信州に対する思い入れの深さ(上田出身)と反安倍(発刊当時の政権)からなる反長州ぶりには思わず引いてしまう。靖国神社のことを長州神社と揶揄したり、長州の内部紛争をかの連合赤軍に例えたりなど、歴史を取り扱う者としてはあるまじき行為と言える。
古谷任三郎
2024/11/28 04:02

著者は佐幕派推しだと思うが、だったら新撰組の内ゲバはどうなのか?を率直に聞きたい。著者の専門は歴史学ではないせいか、自由な発想かつ読みやすかったので、ある事情に偏見が強かったり、特定の政治信条を入れ込んだりするのは非常に勿体無い。作中の中でも、皇国史観やマルクス史観を批判しているが、そういう著者は反長州史観に凝り固まっていて、批判できる立場なのだろうか?

古谷任三郎
2024/11/28 04:03

ともあれ、赤松小三郎や幕末の信州に関して色々知れたので、自分でも調べてみたいと思った。

が「ナイス!」と言っています。
古谷任三郎
近代兵制の父・大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描く巨編。本巻は適塾での青春時代、宇和島時代、長州藩に仕えるまでを描く。その中で、シーボルトの娘・イネとの恋、同じ適塾出身の福沢諭吉との攘夷に対する考えの違いなど人間関係の描写が面白かった。蘭学から英学へ時代が移っていく事を知りながら、故郷・長州藩に尽くし、植民地にならないために、攘夷は必要だ説く大村益次郎の愛国的リアリズムは、まさに長州人だと感じた。
古谷任三郎
2024/11/24 12:24

「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では吉田松陰のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうしない。三番目に登場するのが、技術者である。この技術というのは科学技術であってもいいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような軍事技術であってもいい」(P.292)

古谷任三郎
2024/11/24 12:25

所々に入る司馬遼太郎の文明観、歴史観も見どころの一つ。首を傾げる所もあるが、納得できる所も多い。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/04/17(2073日経過)
記録初日
2019/04/17(2073日経過)
読んだ本
127冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
29343ページ(1日平均14ページ)
感想・レビュー
124件(投稿率97.6%)
本棚
0棚
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