著者は佐幕派推しだと思うが、だったら新撰組の内ゲバはどうなのか?を率直に聞きたい。著者の専門は歴史学ではないせいか、自由な発想かつ読みやすかったので、ある事情に偏見が強かったり、特定の政治信条を入れ込んだりするのは非常に勿体無い。作中の中でも、皇国史観やマルクス史観を批判しているが、そういう著者は反長州史観に凝り固まっていて、批判できる立場なのだろうか?
「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では吉田松陰のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうしない。三番目に登場するのが、技術者である。この技術というのは科学技術であってもいいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような軍事技術であってもいい」(P.292)
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「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では吉田松陰のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうしない。三番目に登場するのが、技術者である。この技術というのは科学技術であってもいいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような軍事技術であってもいい」(P.292)