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生物と無生物のあいだ

感想・レビュー
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よっしー
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文系には少し難しく読むのに時間がかかってしまった。後半は唸る感じ。 1年ほど会わずにいれば分子のレベルでは我々はすっかり入れ替わっていてお変わりありまくりなのである。 1年ほど会っていない分子レベルの他人に会いたくなった
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ササクレ
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すごく面白かった! DNAの二重螺旋構造が分かった経緯とか、PCRの原理とか。 学生の時、実験でPCR使ってたけどこういうことだったのか!と目から鱗。 こういうことちゃんと理解した上で研究するべきだったなと。 遺伝子ノックアウトとノックインの話も生物って良くできてるなって思った。 学生時代に読みたかった。
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SAKU
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 久しぶりに昔読んだ本を読むシリーズ。本書を読んだのも、もう10年以上前だろうか。タイトルにあるとおり、生物と無生物を分けるものは何かという命題のもと、ウイルスの話から始まり、著者の研究者としての足跡を振り返りつつ、生殖、代謝などの専門的な話も交えて進められていく。印象的だったのは、マウスを使った実験で、ある遺伝子を完全に無くしたマウスは問題なく生きているのに、その遺伝子を一部欠失させたマウスは生命活動に異常をきたして途中で死んでしまったということ。何にしても生命の奥深さは計り知れない。
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 ナルコ
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正直いってわたしの頭では本書の科学的な内容はほぼ理解できていない。ただ、それでも作者のあまりに美しい自然や景色の語り口調に引き込まれて読みきることができた。9章は冒頭から特にその詩的な文章を浴びることができる。淡々としながらも、美しい景色をありありと想像させてくれる。エピローグにある子供時代の苦々しい蝶の記憶は、想像するだけで恐ろしいのに、どうしてこんなに美しく感じてしまうのだろうか。ここまで難しくなくていいから、この作者のもう少しエッセイよりの作品があれば読んでみたい。
冬将軍

ナルコさん、私も著者の文章の美しさと優しさに魅せられたひとりです。『ナチュラリスト-生命を愛でる人』はよりエッセイ風で、何よりも福岡伸一ハカセの昔話や新訳された『ドリトル先生航海記』の紹介があったりで、読み易いと思います。

10/17 14:28
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ひろま
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気づきの多い本でした。難しいけど。動的平衡。生物とは部品を組み合わせてできる機械ではなく「流れ」なんだと。もっと万人にアピールしてほしい話だと思いました。人生観や世界観が変わる人が多いんじゃないでしょうか。
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びな
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本当に文章が美しい。 生命体を砂の城に例えて一粒ずつは入れ替わっていても全体の形を保つというのも素敵な表現だし、いろんな実験や思考の内容を素人にもわかりやすく心を砕いているのがわかり、私のような理系音痴にも響く仕上がりになっている。 エピローグのアオスジアゲハと孵化中のトカゲの話は小学校の教科書に載せてほしい。ちょっとヘルマン・ヘッセを彷彿とさせる。もっと多くの子どもたちに読んでほしい。
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Aórato
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後半の、筆者が実際に関わった研究の話になってからがグッと面白くなった。それまでは生物史のお勉強という感じ。結局GP2はどうなったのだろう…?現在の研究を追いかけるしかないということか。 文学冊子の連載作品ということもあり仕方ないのだろうが、各章冒頭の文学的なくだりは正直読み飛ばしてしまった。タイトルの「生物と無生物のあいだ」の解明に至る話ではなかったので、そこも「思てたんと違う」ポイントだった。
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トンボ公園
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正直専門用語の部分は言ってることが分からないことが多かったが、膵臓と脂肪細胞の相補性のくだりは自分の腹を見ながら納得できたし、痩せるためには血糖値を急激に上げないことが大事だと言う意味がイメージできた。 また、受精卵からプリオンを完全に失ったマウスは健康体として生きられるが、一部を欠損させたプリオンを植え付けられると途端に生命維持が難しくなる点は、生命というものの危ういバランスを認識できた。
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しましま
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ずっと積読してたけど、大阪関西万博に著者プロデュースのパビリオン(いのち動的平衡館)があると知って急いで読んだ。少し難しかったけど面白かった。DNAの2本の鎖がそれぞれ分かれ、型となって片割れを複製するという仕組みがしっくり理解できた。他にも曖昧だった知識が色々深まって良かった。生命って…すごい。無事パビリオンにも行け、良い体験だった。
流石全次郎

関西在住の息子のアパートを拠点に妻と息子は関西万博へ。「いのち動的平衡館」にも行けたと報告を受けました。でもこの本を読んだのは私だけ。私はといえば自宅に一人、気ままな独身生活を過ごしました。

09/25 19:21
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小倉俊太朗
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小胞体が細胞の中で内の内を形成している。動的平衡の流れに存在する。DNAはヌクレオチドからなる。ヌクレオチドが構成単位。タンパク質はアミノ酸。4、20。ウイルスが気になる。複製機能を持ちながら結晶化できるとはなんなのか?前半は面白かったが後半はあまり面白くない。タンパク質の相補性。ミクロに見れば幾何学的な問題になるのか?原子に対して生命は大きすぎる。
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とんかつラバー
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もっと難しくて専門的な本かと思ったら脳筋の私にも面白く読めた。内側の内側は外側。生命ってすごい。読み物として面白く、著者が海外で生活している時の苦労や孤独に読み入ってしまう。DNAのらせん構造を発見したとしてノーベル賞を取ったやつら、女性研究者の発見を盗んでいたのひどすぎる。亡くなった人にノーベル賞を贈れないのは仕方ないがフランクリン女史の功績はもっと一般人に知られるべき
とんかつラバー

クリックとワトソンはフランクリン女史の研究資料を盗み出し、らせん構造の発見者としてノーベル賞を受賞したが、その後自己賛美した本を出して脚光を浴びた。それ以前もウィルキンス博士が地道な研究結果を発表していたが当時はあまり評価されなかった。研究の世界もYouTuberみたいな声のでかいやつが幅を利かせるのか?日本で偉人扱いの野口英世だが当時も今も海外では山師みたいな評価

09/13 13:58
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佳月
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ネタバレ生命ってすごい。今この瞬間にも、欠落に対応して分解や合成を繰り返すことでバランスをとっている。刻々と状況が変化している中でも、私たちが何事もなく過ごせているのはすごいことなんだなあ。 例えや文章がわかりやすくて、動的平衡は「決して逆戻りのできない営みであり、同時に、どの瞬間でもすでに完成された仕組み」であることがよくわかった。 自分の言いたいことを伝えるために一つずつ文章を重ねていくスタイルは論文と同じだけど、より詩的で読みやすかった。
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KEI
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大阪万博シグネチャープログラムのプロデュースを務める著者。予約がとりやすいパビリオンだったの(今は無理)で予習のため読む。動的平衡と、生命は自己複製するシステムがキーワード。生物医学の歴史と自身の来歴を交えた基本エッセイなのかな。文章がうまい。
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ふゆざくら
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「動的平衡」の概念を提唱した福岡氏による一冊。動的平衡に直接かかわっていそうな章だけ読了。人間を構成する分子が数ヶ月でほとんど入れ替わるという事実には驚いた。それを説明する砂のメタファーが美しかった。
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けいてぃ
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高校の生物の教科書で学習した既知のことであるはずなのに、こんなにも生物はダイナミックでロマンに溢れているのかと感じさせてもらった。分子生物学の面白さ、研究者の心情、科学史の背景にあるドラマ、いろんな側面からの読み方ができると思う。 自分自身が効率よく生き延びる術として、必要なものは持たないという側面と敢えて重複機能を兼ね備えるという絶妙なバランスの中で私たちは生物として存在している。
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どれみ
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読む前に思っていた、生命に対する畏敬の念は、読後も変わらず。「神秘な世界」が、適する言葉だと思った。けど、細胞レベルではダイナミック。ギャップがあるから、惹かれてしまう。
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中嶋YN
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再読。本著の要諦(ネタバレ?)はプロローグに既に書かれている。ルドルフ・シェーンハイマーというユダヤ人科学者が、生命とは「動的平衡」にある流れであることを発見した。生物を無生物から区別するものは何か?それは、生命を構成するパーツがダイナミックな流れの中に成り立っていることである。途中、細胞生物学の専門的な説明は難しくて流し読みしてしまったが、間違いなくまた読み返したいと思わせる名著である。
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パダワン
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これはどういうジャンルになるのだろう?自伝でありながら、生物学の歴史あり。生命の不思議さを、文系人間にはすぐに理解できない詳細な学術的説明で語るテキスト。 所々図解に助けられながらなんとか大枠理解したと思う。 想像しうる物理法則を超える生命の面白さよ。 2007年初版ということはコロナ前。あのパンデミックのために随分ワクチンやPCRやらRNAやらのことを知る機会があった。福岡伸一さんはコロナについてどうお考えだったのだろう?と調べると「ポストコロナの生命哲学」という本を発見。とりあえず積む📚
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はち
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ネタバレ「生命とはたまたま密度の高い物質の淀み」のように捉えた。固定された実体はなく、変化と関係性の中でゆるい秩序により保たれている。技術が進歩して、DNAや遺伝子まで情報として見えると「固定された実体」としてのイメージが強くて、それが生命を「操作的」感覚で捉えてしまう一因になっているんだなと思う。要は人間が「生命というシステムを操作できる」と考えてしまう。ただ福岡さんも体験したように特定の遺伝子をノックアウトしても「動的平衡」によって何らかの形で補完され、生命が成り立つ。この柔軟性に強い驚きがあり本質を感じた。
はち

内容が面白いだけに、文学的な表現はここまで要らなかったのではと思ってしまった。あと、本書に出てくる「動的平衡」っていう考え方が仏教の「諸行無常」と共通性が高くて、仏陀が内省によって生命の本質に辿り着いたんだとしたら本当どういうことなの?って聞いてみたい。

08/11 18:03
はち

でも結局本質に近づけば近づくほど「生物と無生物のあいだ」は曖昧なんだなぁ。

08/11 18:05
3件のコメントを全て見る
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Ko
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気になってしまうぐらい文章が上手い。そして内容は、しっかりしている。昔、マッチングアプリで一度だけ会った小説家志望の女性が「文章が上手い理系はチート」と言っていた。その意味が、よく分かった。
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ち
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時間がまた設計図の一部である私たち、時間とともに設計図は組み立ち、一度組まれたものの逆戻りはかなわない。動的な平衡。秩序をいかに。エントロピー100%は死。先に進めていく力は何処から。命は不思議。
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WESTRIVER
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★★★
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けい
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現代の寺田寅彦。パビリオンは、生物?
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しじまいずみ
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難しかったけども研究職の難しさ、生き物の細胞などの色々なお話を聞けた一冊だった。
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も
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ネタバレ研究で滞在した80年代のアメリカに、まだ戦争の足跡を色濃く残す子ども時代の日本の郊外の自然など、その場所に連れて行かれたような感覚になる、秀逸な情景描写に引き込まれた。どこか切なくも美しさが感じられた。 そして、難解ながらも、我々生物の内部で展開される、かくも緻密な仕組みに驚異を感じずにはいられなかった。自分の身体でありながら、中で起こっていることは何も知らないアンバランスの不思議にも思いを馳せた。
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ふううん
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正直、難しかった。中学までの生物の知識だからなのか(高校は物理選択)、それとも単に私の頭が悪いだけなのか。まあ、後者だろうね。動的平衡と内部の内部は外部の話が特に理解できなかった。ここのレビューを見ると、ほとんどの人が面白かったと書いているので、すごいな。ポスドクの苦労話は面白かった
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jam
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前書きが秀逸. 少年福岡伸一が野山を駆け回り虫を追いかけていた描写や、膵臓を欠損させたノックアウトマウスの実験の話、その実験結果は、マウスは問題なく成長し落胆.しかし、同時にそこにこそ「生命の本質・ダイナミズム」を見出した回想話. 人物背景や学者のリアルな苦悩、大きめの問題提起…冒頭から引き込まれる書き出しに、ワクワクして一気に引き込まれ、そのまま一気読み. 「動的平衡」にも触れられていて、大阪万博の「いのち動的平衡館」を見たばかりの自分にとって積んでおいて、発光した一冊. (★★★★☆)
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Pakuchan
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面白かった。生命に時間という概念が組み込まれていて、機械と異なる点であるという指摘が的を得ている
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訪問者
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第12章 細胞膜のダイナミズムの冒頭「ニューヨークの振動」におけるニューヨークの詩的で幻想的な、それでいてリアルな触感を覚える描写の素晴らしさ。タンパク質GP2を巡る上質なミステリーを読むような興奮。感嘆しつつ読了。流石に講談社現代新書発行部数歴代3位を誇るだけのことはある名著。
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りふじん
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もっと早く読むべきだったかなあ 研究対象としての生物のおもしろさが詰まっている
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Ryo
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生命活動の記述以外に人間にできることはないという終わり方が刺さった。医療で寿命を延ばしたところで大きな流れが変わったわけではないし、逆に何も起こっていないように見えても、大きな流れが緩衝したにすぎない。学問的発見を順にたどって解説してくれる系の本だった。
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Kooya
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第1回新書大賞受賞作。「生命とは何か?」という問いに対し、先人達の業績や筆者自身の研究生活を振り返りながらその答えを模索している。題名通り生物学の本だが、随所に哲学的な趣を感じさせる文章が散りばめられており、門外漢が読んでも結構頭に入りやすい。加えて研究をはじめ学問に取り組む際の心構えにも先人達の言葉を通じて触れており、印象的だった。(コメント欄へ続く)
Kooya

また、本書は「生命とは動的平衡にある流れである」と定義し、原子が絶え間なく流れ続ける中でも内部の相補性によって平衡状態を維持できると述べている。即ち生体は、内部に溜まり得る潜在的な廃物を身体の外に排出し、新しい部品に素早く入れ替えることで、正常な生命活動を維持する。このことは、社内の風通しを改善し、健全な企業活動の推進を促す内部通報窓口と役割が似ている点で組織論にも応用できそうな考えだと感じた。

06/23 13:43
0255文字
merci
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ネタバレ動的平衡とは「ゆく川の流れは絶えずして~」だという。絶えず動いていること、固体、液体、気体の違いは速度であること。こうした考えかたには、ワクワクしてしまう。しかし、理論負荷性の問題。分子生物学は専門性が高く、相応の理論や知識がないと理解が難しいことは察しがつく。かみ砕いてあることを期待して。プロローグは井上陽水さんの「少年時代」の世界。本編でもDNA発見に至る愚直な実験態度、解析の際のグレーな情報入手法など、人間臭いドラマを織り交ぜながら、著者の現在の研究活動につなげている。情緒性もあり面白く読めた。
0255文字
くう
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明日に備えて。
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mattukaikai
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難しかったがなんとか完読   *機会には時間がない、生物には時間がある *形の相補性が成立しなければ少しずつずらした線で全体としてバランスを保った平衡状態をもたらす。しかし形の相補性が成立しないことに気づかずに形づくられていくと、取り返しがつかずやがて全体の形までを不安定なものにしうる。
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Rikuto Yamada
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筆者の経験談から、生物研究者の様子や細胞やDNAの面白さがよくわかるとても良い本でした
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ま
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シュレーディンガーの問「なぜ原子はそんなに小さいのか」とその答えが面白かった。p143『生命現象に参加する粒子が少なければ、平均的なふるまいから外れる粒子の寄与、つまり誤差率が高くなる。粒子の数が増えれば増えるほど平方根の法則によって誤差率は急数に低下させうる。生命現象に必要な秩序の精度を上げるためにこそ、「原子はそんなに小さい」、つまり「生物はこんなに大きい」必要があるのだ。』 生物が原子に比べてこれほど大きいからこそ、私たちは絶え間なく移動する原子の瞬間的な集合であるにも関わらず、
ま

外界と隔てられた存在と錯覚してしまうのかも。

06/08 17:30
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RAIDENGAWARA
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ネタバレ生物の細胞のミクロの実験のお話が柱としてあったと思うのですが、実験は共同で行うことがあるそうで、そうすると、研究者間の上下関係や、同業の他の研究者らとの競争等の人間模様があるそうです。私は「走れメロス」を読んでいるときのような、張り詰めた空気のような、急かされるような、そんな感覚を抱きながらドキドキしながら読ませていただきました。私は高校理科で生物を選択しなかったので、本書の細胞とかタンパク質のこととかは何も理解できませんでしたが、読み物としてはドキドキワクワクで大変面白かったと思いました。
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Lee Dragon
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この本を読んだ翌年に私はロザリンドフランクリンの孫弟子の研究室に入ることになる。そして、その年の春にフランクリンの弟子が来日し、ラボで花見をしながらフランクリンについての話を聞くことが出来た。そして12年の時を経て、この本を再読するに至る。理由は大阪万博である。福岡さんの展示を見て、生命の定義として動的平衡という概念を提唱している。 研究室を出た後、当時よりも高い解像度でタンパク質の動きをイメージ出来た自分と、生命の謎に迫るというワクワクするようなことをかつてしていた自分を思い出した。
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ああああ
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★★★★★ 難しい日本語をたくさんご存じですね。
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