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神戸 ――戦災と震災 (ちくま新書 1832)

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ネタバレ2024年の本。
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そうたそ
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★★★★☆ 昔は京都、今は滋賀に住んでいるが、神戸という地には意外とそれほど行ったことがない。大阪にはしょっちゅう行っているというのに。だが、本書を読んで思うに、確かに神戸という地は災害と復興と共に歴史を重ねてきた街のように思う。本書は、戦災と震災という視点から神戸という街の近現代を振り返る都市史であるが、当然災害の後には復興、あるいは都市開発があるわけであり、幾度の苦難とともに、いかに神戸が発展してきたかを振り返ることができる一冊となっている。図版も豊富で、コンパクトにまとまっている、おすすめの書。
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チャーリイ
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神戸は阪神大水害(1938年)、神戸大空襲(45年)、阪神・淡路大震災(95年)と三度にわたり傷つき、その度に復興・再生へ尽力してきた街です。 本書は、主に明治開港以来の神戸の歴史をたどった本ですが、「三つの災厄」(陳舜臣)による断絶のみならず、災厄の前後の連続性に着目して書かれているのが特徴的です。 https://note.com/charlieinthefog/n/n44c93716dec9
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バーニング
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明治から令和まで約150年間の神戸の変遷を、既存の資料をフル活用して振り返った一冊。アーキビストである著者は戦争や震災といった大文字の神戸の歴史だけではなく、実際に息づいた人々の記録を収集して記録することにも強い関心があるように感じた。故に最終的にBE KOBEのコンセプトやシビックプライドの話に収斂させ、実際に生活する人々にとって神戸とはどのような街でありたいか/あるべきかの議論や実践の紹介で締めくくっている。個人的に面白かったのは戦後闇市が安全で楽しい場所であった、という複数のエピソードの紹介の箇所。
バーニング

当時の大学生にとっては闇市は遊びに行くような場所であった話や、漁師が魚を闇市に持って来たあとに一杯ひっかけていい感じになってから帰る話など、歴史の中に息づく「生活感」を拾い上げるのが上手い著者なのだと思った。

12/19 11:34
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