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ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

感想・レビュー
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らすた
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たまたま見かけて借りた本。思ったより面白い「アタリ」でした。プーチンと今の政治に関する見識もとても興味深く、3年前のカザフが影響しているというのは目からうろこでした。盗聴の博物館、行ってみたいな~。
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このみ
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2022年2月ロシアがウクライナに軍事侵攻したタイミングで書かれた本。人々の考え方、暮らし、住まい、街並み、食文化といった視点でまずロシアを語り、最後の六章と七章でプーチン政権と国際情勢について。「我々が今、なぜこのような悲劇を目の当たりにしているのかを理解するための補助線になればよい、というのが本書にかけた願い」とのこと。「民族としてのロシア人であることとロシア国民であることはイコールではない」多民族国家。日本の四五倍の広大な国土を持ちながらGDPは日本の三分の一以下。それでも「大国」として在る矜持。
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ハイドゥ
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ロシア人には嫌悪感はないが国としての振る舞いには頭に来ることもある。けど国同士の不信の連鎖はどうにかなるものではないのだろうな。
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帯長襷
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audible。確かにロシア人のことはよく知らないなーと思いながら聴く。天邪鬼なところがある国民性なんやな。人を信用しないけど親切にはする、丁寧なようで大雑把なKGBの諜報行動。ウクライナ侵攻以降は西側の制裁が厳しいけど、それまでは日本製品も含めてけっこう西側諸国の製品が普及していたとかも。あと時代ごとに集合住宅の建物が違って分かるのも面白い。スターリンカ、フルシチョフカ、今だとプーチンカ。ウクライナにもまったく同じ形式の住宅があって、それが攻撃されている映像があったという話が悲しい状況だな
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kakoboo
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仕事でロシア人とやり取りすることはありませんが、こういう小ネタが詰まっている作品は面白いですね。花屋の話や地下が多いこと、ゴミ問題等ロシアあるあるもさることながら、近代になるにつれてテキーラで仕事をする。といった風潮、らしさが減っているのは寂しい部分もありますね。異文化理解、相手の尊重、難しいことかもしれませんが、こういうところから学んでいきたい限りです。
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髭剃粉
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ネタバレウクライナ侵攻後に書かれた本。それでもロシアの興味深さをニュートラルに伝えようとしている作者の思いを感じる。話に地名が出てくるから、せっかくなら地図に書けばいいのに。「ロシア人は他人を信用しない」と強調するが、どうやってロシア人の配偶者を口説き落としたんだろう?
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mahiro
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★★★☆☆
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七草
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とても面白く、目から鱗が落ちた。ロシアといえばプーチン大統領のウクライナ侵攻が強烈過ぎておそロシアなのだが、実際のロシア人は、「伝統的に他人に笑顔を見せることを嫌う」「突然話しかけてくる」「全くの他者に対してとてつもなく親切」「花好き」らしい。厳しい気候や、歴史的に専制的な政治体制を背景に、身内びいきや賄賂が横行している、とも。日本人には理解できない考え方や行動、憎めない点も多々あり、いろいろ笑えるエピソードも。でもやはり近年のプー氏の闇は深く、ロシアで彼を批判したら命がいくつあっても足りないと思った。
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かたくりこ
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ネタバレ2019年頃までのロシアがどんな感じなのか、政府や人柄、街の雰囲気の観点からそれなりに緩い文体で書かれた本 男は男らしく、女は女らしくとか内の人間には親身になるとか、理屈ではない感じは憎めないお国柄に繋がるなぁと思った 別荘で人脈広げるとか、俺には厳しい 北朝鮮のことを小国ながら(ロシアの定義で)主権的で頑張ってる国やな、という分析をしているという話が面白かった ロシア(プーチン?)の目指す理想の国に近い北朝鮮にシンパシー感じるのもわかる 他国の文化は自国には理解が難しく、やはり世界は広い
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Οὖτις
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ロシアの街角の点描から、次第にプーチン帝国が浮かび上がってくる。
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ようはん
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ソ連崩壊から現在までのロシアを主に生活・文化の面から解説した内容。読んでみて日本と比べ色々とアバウトな気質に感じるロシア人とロシアという国であるが、何だかんだでプーチン政権の一時代は日本や欧米先進国の文化生活の水準に近づいてはいた感。今後のウクライナ戦争とプーチン政権の行方次第ではソ連時代に逆戻りしてしまうのか。
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Seahorse
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Audibleで。楽しかったと言って良いのかわからないけど、楽しかった。どっかの国で引退した独裁者がひどい目にあったとは知らなかった。そりゃプーチン、辞められん。
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修子
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書評か何かで知った本です。著者さんはロシア軍事の研究をされてきた方で、ロシアに住んでいたこともあるそう。ロシア人は見知らぬ人を非常に警戒する一方、「身内」と認めた人にはとことん親切にするそう。その辺りからコネや賄賂につながるみたいです。あとは「ルールです」と言われると破りたくなるとか、男性らしさ女性らしさというのを大切にするけど、「女性らしさ」が日本と全く違い、外見=化粧の方に走るので、国際的な要職についている女性もかなりの厚化粧の人もいる(いた)とか。サラッと読めるけど、興味深かったです。
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やや
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ロシア人の日常を感じることができた。似た政治体制の中国について描かれたものと似たところと違う部分があるのは民族の違いなのかもしれない。盗聴は当然。国民に未公開の地下通路など国家権力の強度は日本と段違い。後半に描かれている国際関係やプーチンの価値感が国際政治の動向を理解するのに役立つ。
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けろ
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ネタバレロシア人庶民の暮らしぶりが読みやすく書かれている本ではあったが、個人的にロシア人と国家に対する印象は変わることはなかった。・ロシア人は特にロシア人を信用しない。他者に対する不信と信頼が同居している ・大国だが、国力は弱い ・汚職は宿痾としてある ・恐怖政治、盗聴、暗殺 ・ロシア人は自分たちは容易に統治されないぞと思っているが、同時に独裁的なリーダーを頂かねばならないと思っている ・お人好しで親切な面もあり、森好き。花屋は24時間営業
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𓍯𓊃𓄿𓅱𓄿
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ネタバレ★身内贔屓過ぎて隣人に鍵を預けちゃうロシア人。★「ロシアには賄賂などない。あるのは良好な人間関係だけだ」★@空港「俺はトヨタのランドクルーザーに乗ってるんだが、お前買わないか?」★容易に統治できない我々意識→強い調停者を求める。★電話が聞き取りづらいので大声で話してると、盗聴してたKGBにうるさい!と怒鳴られる。★上品なサンクトペテルブルク、大きな田舎のモスクワ。★アメリカに敵視されて何となく嬉しそうなロシア。★ウクライナ侵攻→ポスト×2冷戦秩序を作り出そうとしてる?(1/2)
𓍯𓊃𓄿𓅱𓄿

★花屋の多いロシア。24時間営業多し、何故?→「...夜中に奥さんと喧嘩したらどうやって仲直りするのさ?」★ウクライナには正教が3つあるがモスクワ総主教庁の影響下→14年の侵攻を受けてコンスタンティノープル総主教庁(トルコ)が独立承認→ロシア新聞「大シスマだ!」●(感想)・地下街が面白そう。(2/2)

09/12 12:29
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もけうに
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色々な視点からロシアのことがわかり、読み易く面白かった。後半の2章を読むと、ロシア(というかプーチン)の考え方・国家観が少し理解できる。いや、「そういう考え方なのか」と思うだけで、理解も共感も出来ない。だが、その考え方に至る幹の部分が見える。ロシアの住宅&食事情も興味深い。
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さりー
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2年前(2022年)に出版された本だが、十分現代ロシアの理解を深めるのに役立つと思う。
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チャック
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今のロシアってどんなのかな? ロシア人の国民性がわかったくらいで、武器など軍事の関係の話は私には難しかった。 フランス人外交官と結婚しソ連(どんだけ古い話かって)に駐在経験のある友人から盗聴器の話を聞いていたので、やっぱりなと思った。 ロシア人自身が声をあげないと、この戦争は終わらないのかな。
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伯爵夫人
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我々が思っている以上におそロシア。考え方が根本的に違う。しかしKGBの小話など面白い。おすすめ。
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hine_bomb
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「嫌いになれない」と控えめながら好意を示しつつ、冷静にできるだけ公平に、先生がご存知のロシアをわかりやすくご教示くださる一冊。悲惨な結末しか思い描けず苦しいけれど、読んでよかった。
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ニコ
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(全く隠れず)盗聴しているKGBが、夫婦喧嘩で負けそうになった夫に「男のくせに情けない!」と説教した話で笑ってしまった。盗聴は嫌だけど、なんだそのエピソード😂
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新田新一
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ロシアの現在の姿を様々な角度から描いた一冊。非常に面白くて、ためになります。一章の「ロシアに暮らす人々」と六章の「大国ロシアの国際関係編」が特に興味深く読めました。知らない人は警戒して、打ち解けたらとことん親切にするというロシア人の人付き合いが面白いです。本書を読む限り、ロシア人は情の濃い人たちであると分かります。六章に書いてあることは、現在のウクライナの状態を理解するのに役立ちます。プーチン大統領は核による支配のような力を重視しており、それを持てない国は主権国家とはみなしません。(コメント欄へ続きます)
新田新一

ウクライナが悲惨な状況になっているのに、攻撃をやめないことには、プーチンの残虐な性格が反映されている気がします。若い女性や子供を攻撃するのは許されないことですね。プーチンがメルケルと会談したときに、メルケルが苦手な犬をけしかけたというニュースを知って、なんて嫌な男なのだろうと思ったことがあります。ロシアの人達は、動物好きなのですね。なんとなく分かる気がします。平和になったら、yominekoさんの故郷でもあるロシアに一度行ってみたいです。

07/10 09:16
yomineko@ヴィタリにゃん

新田新一さん、こんにちは~🌞あ!そのメルケルさんに犬をけしかけたお話、知っています!酷い悪魔な人、いや、人でなしですよね😡😡😡動物好きですよ~うちの田舎では飼っていなかったので、遊びに来た人がハスキー犬を2頭置いて行ってくれて(笑)それがオスメスだったので3頭子どもが生まれて5頭になりました🐶🐶🐶🐶🐶可愛かったですよ~ソリ引かせてましたが、あさっての方向に行くので祖母がビンディングスキー履いて「ストーーップ」と叫びつつ追いかけて来ました(笑)是非、美しい国、ロシアへ来てください😊

07/10 13:18
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るりねこ
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おとぎの国のロシア。本当のことは謎だらけで少し怖いような。わからないことが一番の問題。
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たろーたん
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「ロシア人がこの世で二番目に信用しないのはアメリカ人だ。一番は言わずもがな、同じロシア人さ」というブラックジョークがあるくらい、ロシア人は見知らぬ人を警戒するらしい。しかし、その代わり、一度身内扱いになるどこまでも親切にしてくれるそうだ。「困ったことがあったら何でも言え」となるらしい。ただ、身内に対して無限に良くしてくれることは、逆に身内扱いされたら最後、こちらも無限に良くしてあげないといけないことを意味するそうだ。冠婚葬祭、誕生日、日々の困りごとなどに最大限の献身が求められる。(続)
たろーたん

ロシアの男女間は極めて保守的で「男は男らしく、女は女らしく」が強く求められる。男は弱者に優しいというのが書いてあったが、女の場合は「控えめ」というよりも外見的な女性らしさが重要っぽい。ただ、保守的な割に、仕事を持っている女性が多く、男も浮気性っぽいところがあるので離婚率は高い。ちなみに、プーチン大統領も2013年にリュドミラ夫人と離婚して、元体操選手の国会議員アリーナ・カバエワと事実婚状態にあったらしい。

07/05 18:27
たろーたん

面白かったトリビアは、「ソ連のトイレにはなぜか便座がない」という話。これは誇張ではなく、ロシアのトイレには便座がないという場合が少なくない。新しいカフェやショッピングセンターにはあるが、大学とか科学アカデミーとかソ連っぽい場所には今でも便座がなかったりする。そのため、靴を履いたまま便器に乗ってしゃがむそうだ。女性の場合、ハイヒールだと大変らしい。

07/05 18:27
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zzz
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ロシア・ウクライナ戦争が続く中、世間では軍事侵攻を開始したロシアへの非難こそあれ、ロシアが隣国ウクライナへ攻め込むに至った背景や市井の人々が「特別軍事作戦」についてどう思っているかに焦点を当てた議論はあまりなかった気がする。特に「ロシアなりの正義」はあまり顧みられることがなく、ただプーチンに操られた話の通じない悪の国…そんな一方的なレッテル貼りで報じられることの多かったロシアへの理解を助ける書だと思う。勿論軍事侵攻を始めた方が悪いのは確かだが、それがイコールロシア国民の総意ではないことに留意しないとと思う
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やっこ
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ロシアの市井の人たちが戦争起こしてるわけではないけど、 ロシアと言う国のイメージはやっぱり怖い。 この本読んでもクレムリンに行ってみたいとは思わない。 どうも、信用できない。 それも致し方ないわ、 ロシア人が一番信用しないのがロシア人なんですもん。 それよりも、一番衝撃的だったのは、 小泉さんが落語をやっていたことがあるということだったかも(笑)
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Reading4Survive
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ロシア・ウクライナ戦争を機にメディア露出が増えたロシア軍事専門家の小泉悠さんによるロシアを違う視点で捉える本。 軍事などハードコアな面ではなく、ロシア人の奥さんを持ち、かつてはロシアで暮らしたこともある彼ならでは の日常のエピソードや文化、風習などが紹介されている。 時代錯誤な侵略戦争を始めた愚かな国でありながらも、そこで暮らすどこか憎めないロシア人に対する愛情が垣間見える。ロシア国民に戦争の責任が全くないとは言えないが、独裁者と国家と国民を切り離して考えるためには、このような側面を知ることは大事だろう。
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ymkk2
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こういう情勢だからこそ、ロシアの市井のこととかも知りたいと思っていたので積んでおいたものをようやく読めた。 情報番組に出演されている時もそうだけど、小泉先生が自分の専門外ことに言及する際の姿勢がとても好印象。
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迷人
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ロシア人とはいかなる人々で、ロシアではどんな生活が営まれているのか。なぜ西側の世界と相容れないのか。住まい、街並み、地下空間、食生活、国際関係などをテーマに具体的に解説する。プーチン権力の行方も論じる。/①モスクワ大学周辺をGoogleで見る。確かに建設中のままで放置されている謎のビル群があるな。②外国に安全保障を依存しているような国は「主権を制限」された状態、がプーチンの世界観。世界に本当の主権国家は多くないとし、その数少ない例外が中国とインド。③北方領土が返還されたら米軍基地を置くことを知っている。→
迷人

外務省の内部文書『日米地位協定の考え方』(1983年)④新刊コーナーにあったので借りたが、刊行は2022年5月(あとがきは同年3月)でウクライナ侵攻の直後。 2024-098

04/04 11:28
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ポール
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ロシアに住んだ実体験を基にロシア軍事研究者がロシア人について語る(奥さんはロシア人)。ロシア人の気質、住まい、食、歴史など、イメージと違う内容も含めて、とても分かりやすく書かれてる。大国への意識はプーチンだけでなく、多くのロシア人にとって譲れないものなのかもしれない。
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ジョバンニ
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ロシア生活経験者のみが知る得るリアルなロシアが興味深かった。
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Daiki
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筆者自身のロシアでの経験から語られるロシアとロシア人の気質。日本人からすれば全然違う部分もあるが、面白い。
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代理
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24時間花屋が営業してるとか、週末ダーチャ暮らしとか。ロシアの人は荒々しいロマンチストな気がする。ロシアという国の理解の一助として最適な本だと思う。
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アジャ
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ウクライナ戦争ですっかり有名になり、私も小泉さんの知識の凄さと、わかりやすい話ぶりにいつも楽しみにしています。プーチンの顔を見るのも腹立たしいし、この戦争に負けて昔のルーマニアの大統領夫妻のような末路を…何て言うのは馬鹿げているかも知れないが、いずれにしてもロシア国民の本音が知りたいところだ。
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ayano
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すっかり有名になった小泉先生の本。ロシアについては他の本とかで読んでて知ってることもあったが、語り口がおもしろい。確かに未知のとんでもない国だが、そんなロシアのおもしろいところや理由を紹介してくれている。最後の国際関係やプーチン考え方の分析が、なるほどと思った。ロシアはさっさと戦争終わり、というか国が変わって欲しいが、なかなか難しそう。
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バルジ
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あくまで庶民目線のロシア論で著者の実体験が散りばめられており楽しく読んだ。しかしロシア人とは不思議である。他人への強烈な猜疑心とお人好しを通り越したお節介が同居する。不信と信頼の渦巻く人間関係が垣間見えるが、後者になると家族以上の付き合いになるらしい。また情報機関のエピソードはアネクドートそのもの。盗聴を隠さないばかりか挙げ句には監視対象者に「うるさい」と怒るするKGB、夫婦喧嘩で夫に説教するKGB、と三谷幸喜作品を見ているかのようである。日本人の「常識」とは全く異なる「常識」で動くロシアを知る好著である
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むいむい
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小泉氏がテレビでたまに語る“ロシア人がもっとも恐れているのはロシア人”とか“ロシアはいつもちょっと危機的”、“経済制裁されてもなんとかなってしまう”という感覚を共有する助けになる一冊。全く同じ型の団地に住む国民同士が争い、冷戦時代の地下鉄シェルターが活躍している皮肉等、知らないとわからない悲劇を知れたのも良かった。それと同時に、モスクワ在住経験もある小泉氏のロシアに対する興味の尽きなさも文面から感じられる。 ロシア人の生活を知るとロシアの見かたがちょっと変わる。
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読人
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2022年ロシアのウクライナ侵攻からあまり間を置かずに出版された本。メディアでの小泉氏のコメントは大変分かりやすく参考になる内容が多いが、この本も非常に読みやすかった。あとがきの「かつて落語をやっていた」という記載をみてなるほどなぁと思った。六・七章のプーチンの世界観・国家観、権力観の洞察が白眉。本当はこの2章主体の書籍を読みたかった。
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neputa
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本書冒頭で著者は「理解することと賛同することは違います」と述べる。2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、様々な解説を見聞きするも「何故?」の問いが残ったまま。大きな出来事に直面すると、それを構成する要素まではなかなか気が回らない。先んじてバイアスが機能してしまい、詳細を分からないまま判断しがちだ。だがやはり点描に目を向け、理解する作業を怠ってはいつまでたっても靄は晴れない。本書を読んで改めて痛感した。風土、歴史、広大な各エリアでの人びとの営み。こうした一つ一つを愛情のこもった文でつづり →
neputa

最後に専門家として冷静な視点でもって今回の戦争やプーチンについて解説をまとめている。物事を理解する順番のお手本のような一冊でもあった。

01/28 22:38
neputa

私的なことだが90年代半ばに初めて訪れた外国はモスクワだった。別の目的地への乗り換えで仮入国し濃密な一泊二日だったことを覚えている。空港近くのホテルに泊まり売店で両替したルーブルを受け取ってもらえず、円かドルを寄こせと言われた。同部屋の方が風呂の水を溢れさせ部屋の外まで水浸しにし、青ざめてフロントに伝えたが「私は何も聞こえない」と返された。夜中に部屋の窓から眺めた真っ黒な白樺の森を今でも思い出す。雑にラップでくるんだサラミ、むき出しの黒パン2枚、激甘チョコレートを朝食として手渡された。懐かしい思い出。

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