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ひとつ火の粉の雪の中 (富士見ファンタジア文庫 40-1)

感想・レビュー
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けたじぃ
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修羅と鬼の子が旅する物語。イメージの奔流といえばよいのか、苦手なタイプの文章で読むのに苦労した。造語とかっこいいフレーズに溢れ、著者のセンスを感じるが、物語はわかりづらく独りよがりとも言える。ただ、この作品を書いたのが、応募時17歳、出版時19歳と聞くと、若さと才能があふれるすごい作品だなと驚くしか無い。和風ヒロイックファンタジーとして読み始めたが、読み終えたあとは幻想小説だったなと思う。とくに終盤の洋館のくだりが、不思議な印象で面白い。
0255文字
のれん
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人を食らう鬼、それを斬る鬼斬り、そして暗躍する神。全ての存在の境界が揺らぐことで、誰もが苦しむ苦痛多き世界。 戦記、伝奇ものらしさを携えながら、設定をぼやけさせ散文詩のような語りが印象的。 夢魔のように闘いに疲れ、十六夜のように理不尽に命を奪われ、天者地者のように支配への恐怖に取り憑かれても、世界は続いている。 今作で夜闇の無邪気さは清涼剤だけれど、それすら削れられていくのをぶち込んでくるのは凄まじい。 定めばかりの世界でも命があれば生きていける。海も空もその象徴だ。命は寂しくどこまでも在る。
のれん

作者は僅か17歳で今作を投稿し、推敲も重ねた本作を上梓したのは19歳の未成年というから驚きどころではない。 後のヤミ金融取り立て魔術師で業界屈指のラノベ作家になるとはいえ、デビュー作からこんなにも素晴らしい情景を描ける(しかも雰囲気も真逆)とは。 ものすごいし、これを発掘せしめた編集部もすごい。黎明期というのには後の時代から見ると浪漫を感じずにはいられない。

08/08 21:05
0255文字
シロツメ
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ネタバレあとがきを読むに応募当時の原稿からかなり変えているようだけど、当時のライトノベルの基準でもやや異端だったであろうこの作品を見出した編集サイドも根気よく直してデビュー作として形にした作者もどっちも凄い…。作風や設定にその後に書かれた作品と繋がるところもあるので、そういう意味でも楽しめた。ラストは晴れやかだけどしんみりしてしまう。
0255文字
紫
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再読。年食って細部のストーリーは失念してしまいがちなのですが、結末は覚えていてもやっぱり泣ける。基本的に鳳と夜闇の二人で進んでいくお話なのですが、脇役で一番印象深い(タイトルの数え歌を歌った)十六夜の出番がわずか十五ぺージ程度だったことに気づいてびっくり。それはともかく、いったい未成年でどうやってこんなシロモノが書けてしまえるの。ライトノベル史上に語り継がれてほしい大傑作であります。
0255文字
アッキー
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鬼を斬るために生きている修羅、鬼の血を引く少女の旅、その苦悩。暗闇に覆われて明けることがないような雰囲気。ときに激しい場面があって、でも感じるのは闇夜だけ。一から歌われる数え歌が二、三・・・と進むたびに生まれる緊張感。話の内容は最初から最後までよくわからなかったが、文章に独自のリズムがあって、それが生み出す物語の雰囲気を楽しむ話のようだった。
0255文字
funa1g
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ネタバレ一作目から秋田節の濃さよ。夜闇が世界をなぐさめるシーンが素晴らしく、今作の真骨頂ではないかと思った
0255文字
ろびん
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どこか物悲しいな……。
0255文字
オダ
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ヤバすぎる。これだけ死生観やら読ませてくる物を19歳で書いたって、何か色々と要らん事を考えてしまうな…。というかそれ言ったら初稿に至っては17歳であげてるわけで…。
0255文字
みやぎ
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オーフェンの作者のデビュー作。ライトノベルの割にライトとは言えない世界観だなあ。鳳がだんだん人間くさくなってくるのがよい。(最後鳳の呪文で赤いコンドルを思い出してしまった)
0255文字
夏野
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言葉の選び方がおもしろい。しかし10代で書いた作品とはすごいなぁ…
0255文字
紫
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第三回富士見ファンタジア長編小説大賞準入選作、十数年ぶりの再読。鬼の子の少女「夜闇」をめぐる悲しい物語。初読の際の衝撃を思い返しながら読みました。コメディ的な展開はなし、説明は極度に控えて、詩情たっぷりに紡がれていく圧倒的なイマジネーションにただただ脱帽。和風ファンタジーの大傑作であります。90年代ライトノベルの懐の広さを思いつつ、がらりと作風を変えた『魔術士オーフェン』シリーズがこの次からスタートしたという事実に業界の深淵を垣間見た気分に。それにしても投稿の時点で十七歳とは、秋田先生天才ですか。星5つ。
0255文字
燈真
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文章が独特で、荒廃した世界観がよく表現されている。鳳がどんどん人間くさくなっていくに比例して、夜闇はどんどん本来の姿を取り戻していく。必死で、ボロボロになって、生き様を証を示そうとしている様は心を動かした。決着がつく時間の長さに驚き。良かった。
0255文字
sino
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表紙とあらすじに惹かれて買ってみたもののいまいち合わなかった。でも最後の辺りは情景がイメージでき読んでて楽しかった。
0255文字
檻の中の象
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秋田禎信のデビュー作。ラノベを読み始めた初期に読んだ本が電子書籍化されたので再読。20年前の作品なのに、関係なく面白い。
0255文字
カレー
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オーフェンやエンジェル・ハウリングで感じた「世界」観は、デビュー当時からのものだったのですね…と、一人で納得。
0255文字
真塚なつき(マンガ以外)
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一つ、火の粉の雪の中。二つ、二人の血の泉。三つ、みそぎも血の中で。四つ、黄泉路の花畑。五つ、いつしか山の下。六つ、骸の丘の上。七つ、涙も血を吐いて。八つ、社を焰が舐める。九つ、今宵に彼が来て。十で、遠くへ逃げま・しょ・か……。
真塚なつき(マンガ以外)

十年ぶりくらいに再読したけど、「臓物結界」という言葉以外一切記憶になく、あまりに何も覚えてなくて驚いた。

02/05 04:03
0255文字
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
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鬼斬りの鳳は稲妻によって焼き払われた焦土の中心で5、6歳の少女が一人で泣いているのを見つけた。その少女の名は夜闇。終りの見えない二人の旅が今始まった・・。第3回ファンタジア長編小説大賞準入選作品。著者のデビュー作です。荒削りなところがありましたが、物語の雰囲気は好きです。全てを理解できたとは思いませんが、分からないなりにも最後まで読みとおすことができたのは、著者の力量と言えるかもしれませんね。他の著書も読んでみたいです。★★★
0255文字
つりはな
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数年ごとに読むんだけど毎回内容を忘れている。
0255文字
さぶお
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個人的にライトノベルを一冊読みたいと言われたら差し出したい逸品。あんまライトじゃないけど。秋田先生の熱い情動が注ぎ込まれてる感じ。大好き。
0255文字
Reino
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ベティ・ザ・キッドから興味を持って、デビュー作から読んでみよう、と思い読んでみたのですが、これもまた重い話だなー、と。和風ファンタジーは少し苦手なので読みにくい部分もありましたが、こういう話もいいな、となんとなく思ったり。次はオーフェンも読んでみようかな。
0255文字
あぽかる
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ちょっと小難しい感じだけど、雰囲気はすごくよかった。おっさんと幼女の組み合わせだなんて今じゃ考えられなそうだけど、でもこの組み合わせだからよかったなぁ。
0255文字
(▼皿▼)<デデンデンデン
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良かった。なるほど、東部編の雰囲気だ。ちょっと文学すぎて、疲れてしまった。
0255文字
yuimoke
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オーフェン東部編の雰囲気をコンパクトにして一冊につめたよな感じ。秋田さんらしくて好き。
0255文字
洪七公
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既読本
0255文字
みやしん
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(2021年・記)二十年以上前に読み、今も手元にある一冊。戯曲のようなオリエンタルファンタジーは当時大いに衝撃を受けた。
0255文字
煮
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私にとって本格的にライトノベルに嵌まる切っ掛けになった本の一つであり、何度読み返したか分からない位に好き。 後半部分が物足りない為何らかの形で補完が欲しいと思っていたら、新潮社版にて書き下ろしがあるらしいと此所で知る。 その内それも読んでみたい所。
0255文字
よしお
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エンハウ・東部編でへばってしまう、そんなわたしにおすすめのディープな秋田ワールド。いや、そんなにディープにも思えないのですが。構成に稚拙さが見え隠れしてますねw
よしお

しかしながら、「名を呼ばなかった」というところを、オーフェンにおける「神はいない。人は自立しない。だが」に照らし合わせると、かなり直球に書かれているなと思いました。

12/23 12:26
0255文字
天嶺こはく
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ラノベというには難解。けど、良い。
0255文字
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