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おくのほそ道を旅しよう (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
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真作
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有名どころだが「夏草や」と「荒海や」の句が好き、ざわっと来ることがある。行ったことのないところが多くて、いつか訪ねることができるだろうか。「甲の下のきりぎりす」の句は実盛よりも横溝ワールドを思い出してしまっていけない。
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ロビン
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芥川賞作家の田辺聖子さんと、編集者やカメラマンの4人連れが「奥の細道」の芭蕉の旅路を辿った旅行記。嵐山光三郎さんの描く、詩には厳しい一方世故に長け衆道の愛に身を焦がす芭蕉とは異なる、弟子たちや親類の面倒見の良い徳の高い芭蕉像が結ばれる。悲運に倒れた歴史の敗者を愛し、点取俳諧を嫌う点は間違いないようだが。芭蕉沼の恐るべき深さに、観念して沈むしかない思い。戸田如水という大垣藩の高官が芭蕉のことを日記に「心底はかりがたけれども、浮世を安くみなし、諂わず奢らざる有様なり」と記しているというのが印象的であった。
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優希
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『おくの細道』をお供に旅するエッセイ。慕っている芭蕉の旅路を歩むことで自由で渋くて楽しい古典へと誘われていきました。
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sansuke
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おくのほそ道の解説というよりかは本当におくのほそ道を旅するエッセイ。ただ、その場の風景とともに江戸時代の芭蕉達が感じたことにより思いを馳せることができる。
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maqiso
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『おくのほそ道』を読みながら旅をして当時を偲んだり田舎に泊まったりしている。松島と月山を見て、俳句に表せない絶景と言うのが面白い。どこも車で行けて芭蕉の句碑などがあるから、普通に観光してる感じなのも面白い。
0255文字
しゃむ・しゃむ
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歌枕を巡った芭蕉の旅を辿る旅。 短い文字数だからこそ、削ぎ落とされてしまう、共通認識。 同じ場所に立つことで、田辺先生はそれを拾おうとする。 今の時代なら地図とか写真でいっぱいの本だったんだろうな。あるともっと読んでいる我々も、芭蕉が歌ったものを想像しやすいと思う。 あと大垣は、お菓子の美味しい町です。 金蝶園饅頭や水まんじゅう、ぜひ食べて欲しかったなあ。
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azuki@コメント禁止
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芭蕉と共に旅をしている気分になれたが、写真や挿絵などがあれば更に楽しめたと思う。湯殿山にいつか行ってみたいと思った。
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きょん
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『奥の細道』を読んでみたくて、とりあえず入門っぽい本書を読んでみた。田辺聖子のエッセイが淡々としていて心地よい。東北旅行に行こうと思う。
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mariko
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19.4月岐阜大垣を旅した。 おくのほそ道のむすびの地だそうだ。 この本は旅行前に偶然みつけて大垣の部分だけ読んで行った。 田辺聖子さんが8回に分けておくのほそ道を通って書いた本。 彼女の旅行記を交えた芭蕉の「おくのほそ道」は分かりやすく、芭蕉の辿った所とその場所で作った句が読み説かれており、始めて全体を理解した。
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ソングライン
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深川を始点に東北、北陸を巡り大垣に終わる芭蕉のおくのほそ道の旅を、300年後の現代を生きる作者が3人の若者と共に旅した旅行記です。芭蕉の旅した当時から残る史跡を訪ねた感想に加え、芭蕉も思い浮かべたであろう歴史的背景、また当時出会った人物の紹介など、おくのほそ道の理解を容易にしてくれる内容満載です。名物や地酒の紹介も楽しませてくれます。
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おゆ
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陸奥に歌枕を訪ねる芭蕉と曾良。その足跡を辿る田辺さんの筆は、芭蕉が愛した西行の歌や奥州に残る義経の面影へと自在に行き来する。原典は原文と現代語訳を昨年読んだばかりだが、俳諧のほか故事や漢文などの素養がなければ味わうことの難しい作品だとの印象をまた新たにした。けれど本書は決して肩肘張るものではなく、語尾の切れ味鋭い編集者妖子さん、昼食は必ずトンカツ定食のカメラマン亀さんなど、同行者とのやりとりは軽やかで楽しい。田辺さんが引く「曾良日記」や地元に残る石碑を見るにつけ、芭蕉が端折った地元の人々との交歓を想う。
おゆ

第3回 江戸時代を知る「テーマ:俳諧(江戸前期)と松尾芭蕉」https://i.bookmeter.com/events/5022 参加しています。

03/25 15:44
おゆ

原文と現代語訳はこちらの本にて。https://i.bookmeter.com/books/355163

03/25 15:49
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Koji
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「奥の細道を読もう」ではなく「旅しよう」である。間怠っこしい解説抜きに、いきなり旅支度から始まる。僕らは準備不足でブツブツ言いながら、いつしか筆者の後に付いて歩き始め、みちのくの峻烈な自然を目にし、芭蕉の句に心打たれていく。圧巻は多賀城の壺の碑。山崩れ川流れて道あらたまり、石は埋もれて土に隠れ、木は老いて若木に代わる。千歳の時を経て触れた古人の心。芭蕉は旅の疲れを忘れ存命の悦びに涙する。筆者も目前のその気韻に快い戦慄を覚える。言霊の永遠性に命の儚さが際立つ。実物が放つ存在感。旅情ここに極まる。
都わすれ

kojiさん、こんばんは。「言霊の永遠性に命の儚さ」を読み取られた素晴らしいレヴューはさすがkojiさんですね!芭蕉も田辺さんも詩嚢を受け継ぎ旅情を文学に高められたのでしょう。奥の細道が時代を経ても愛される所以がここに在るのだと思います(*^^*)

10/02 20:54
Koji

都わすれさん、こんばんは。そうですね、田辺聖子はこの作品が愛される理由を紐解いてくれましたね。壺の碑のくだりに最も惹かれましたが、僕が一番好きなのは冒頭の旅支度です。準備のひとつひとつに無駄がない、芭蕉の流れるような動作は旅人ならではと感心し、不安と期待が高まる胸の内をシェアした気分になりました(^^)

10/02 21:50
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都わすれ
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「片雲の風にさそわれて漂泊の思ひやまず」死を覚悟し古人を偲び、みちのくの歌枕を巡る芭蕉。その背を追いつつ自然の美しさに感応し古人のロマンを追体験する芭蕉像に熱き眼差しを向け「いい男だなぁ、芭蕉は。」とつぶやく田辺さんの旅は、縦横無尽に古典への博識が冴える。時空を往来し、そばを食べ、温泉に浸る田辺さんが愛らしい。初秋の紺青の日本海の荒波に芭蕉の感傷の吐息と波の音に流人の嗚咽を聞く田辺さんの文章に芭蕉の端正で凛凛と響く文章の美しさが素晴らしい。風雅の道へ飛翔する魂と出会い軽やかに筆を運ぶ田辺さんの旅は楽しい。
jam

共に旅する都わすれさんの文章も冴え冴えとしてきれいです。

07/31 12:58
都わすれ

iamさん、ありがとうございます~!嬉しいです。お聖さんの芭蕉の旅も素晴らしく冴えていました。jamさんのいつもの素晴らしいレヴューもまた楽しみにしていますね(^^)/

07/31 13:24
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ダージリン
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奥の細道は一応読んだことがあるが、解説とトピックスがたっぷりと付け加えてあって実に面白かった。芭蕉の人物像は書く人によってまちまちだが、ここで書かれているような求道者のイメージはしっくりくる。これまで「奥の細道」は芭蕉にとって数ある旅の一つだと思っていたが、田辺さんが言う通り、東北へは特別な思い入れがあったのだろう。そう思うと見方が大分変わってくる。
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でろり~ん
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興味深く読みました。江戸の旅を昭和の道行として追体験する、というのは全行程ではないにしろありがちな企画かもしれないけれど、この作者の正直さは安心して読んでいける。何か不変なものを流転の世間の中に見つけ出す。作家とはそういうアンテナを大事にするものなんでしょうね。どこでも美味い食べ物に巡り合うわけではなく、不味いうどんや、ネタの少ない寿司屋の話は笑えました。もちろん、それは入った店がはずれだっただけのことで、その土地の名物であろうがなかろうが、美味いものはどこにでもあるんだろうけれど。俳句、分からんです。
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けいこ
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松尾芭蕉の人間性が少し分かって良かったです。ユーモア好きの優しい人だったんですね。
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ひでお
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芭蕉の奥の細道を読み解きながらたどる旅のエッセイ。。奥の細道が単なる紀行文ではなく、創作箇所が多いことは初めて知りました。書き出しのカッコよさは江戸時代の作品でも屈指ですね。本書は1989年の出版なので、すでに30年近く前です。今たどってみると、また違った味わいがあるかもしれません。
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たまゆら
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紀行
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おくのほそ道を旅しよう (角川ソフィア文庫)評価97感想・レビュー20