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心臓の科学史 -古代の「発見」から現代の最新医療まで-

感想・レビュー
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takao
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ふむ
0255文字
kiyochi
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他者の身体から移植された臓器は最初は拒絶されるが、この反応をしばらく抑えられれば、免疫系は移植された臓器を自己とみなし始める。 心臓移植が最終的に真の医療となり始めたのは、これらの甲虫と菌類が太古の時代に繰り広げたストーリーのおかげである。
0255文字
ちゅん
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心臓の解剖学的解明と、心臓分野の医療革新についての物語。後半は主に心臓の現代における病について。各々の立役者達自身もなかなか刺激的な印象。筆者の文章センスが良くて読みやすい。
0255文字
nikkui
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ネタバレ神秘の臓器である心臓にまつわる興味深い逸話が盛りだくさん。 古代ローマのガレノスから16世紀のヴェサリウスまでの全く進歩の無い暗黒時代、自分自身にカテーテルを入れたフォルスマン、原子力人工心臓の開発、ハトシェプスト女王のミイラのレントゲン、菌からスタチンを発見した遠藤、鳥類の心臓奇形から哺乳類との類似性を調査したタウシグ、マラリアに耐性を持つ代わりにコレステロールによる動脈硬化を発症するようになったヒトなど。心臓の歴史は思ったより新しい。
0255文字
Ryo Sogawa
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循環器、特に心臓を非常に広い角度から見た、とても面白い本でした。話題は、カテーテル、人工心臓、スタチン、先天性心疾患手術といった医療から、ヒト以外の種での心疾患、生物進化にまで及びますが、それがバラバラでなく、つながったストーリーになっているのが、印象的でした。
0255文字
hidek
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ネタバレ心臓には神が宿ると信じられてきた。この事や鼓動する臓器であることもあって、外科手術8000年の歴史で心臓手術が初めて公表されたのは1893年と最近の出来事だ。本書では心臓に初めてカテーテルを通したフォルスマンや人工心肺を作ったギボン、初めて心臓移植を行ったバーナードにスタチンを発見した遠藤らの逸話が紹介され、その治療の歴史が紐解かれる。心臓病の原因となるアテローム性動脈硬化はチンパンジーでは起きない。その理由は基礎研究から明らかになっており、今後の心臓病治療の進展において基礎研究の重要性も語られている。
0255文字
yuri9976
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ネタバレ人にとってかけがえの無い臓器である心臓の疾患や疾病を治すことは太古から現在も人類の課題であり、その経緯を個人的なエピソードから進化学にわたる幅広い角度からドラマチックに垣間見せてくれる、とてもスリリングな一冊。 心臓移植、人工心臓、バイパス、診断技術、モデリング、ダイエット、ミイラの心臓診断、進化生物学、免疫学等々、心臓を取り巻く医科学の流れを、饒舌に、時には変化球で切り込む語り口は、朝の通勤電車での眠さを吹き飛ばしてくれるのに十分な面白さでした。
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huchang
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2019年中に読んだ本。血やリアル医療ものがダメなのに買ってしまい、しばらく積んでおりました。実家の甥っ子にプレゼント兼書籍整理で手放す前に感想をば。程度によるが卒倒しそうなほど血の話が生々しいわけではない。心臓外科学の歴史が意外に新しいことやその理由がよく分かるいい本だった。『自分の体で実験したい』という本を思い出す。科学の発展は身体を張り、時に倫理的にまずいことも通り抜けて今があるのだなというのがよくわかる。だから身体を張れではない方向に科学が発展してきたことに、みんなもっと学ぼうぜ、と思う。
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