形式:単行本
出版社:祥伝社
形式:文庫
形式:Kindle版
→のようではあるが、天涯孤独の身で密命を帯びた小平太ではあったが、子どもたちや楓らの暮らしに接する中、楓の寂寥に思いを致し心が通じ合った二人であれば、その終着は物語に良い情感を添えている。だが、第四巻のハイライトは、前巻から続く全ての禍根である前藩主を、暗君の暴虐に手向かいいたすと斬り下げた家老:小島兵衛のその場での切腹という覚悟のほどであろう。民百姓の上に立つ者としての自覚なき凡庸な主にも使えなければならぬ武士としての悲哀は深く、潔いとだけでは済ますことを拒絶してもいるようだ。
よみたいです~葉室さん。登録させてくださいね。
エッちゃん様✿ぜひ読んでみて下さい(^^)
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