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いせ ひでこ(6)柴田 よしき(6)司馬 遼太郎(5)高田 在子(4)あさの あつこ(4)村山 由佳(4)ブレイディ みかこ(3)増山 実(3)伽古屋 圭市(3)坂井 希久子(3)14%いせ ひでこ14%柴田 よしき12%司馬 遼太郎9%高田 在子9%あさの あつこ9%村山 由佳7%ブレイディ みかこ7%増山 実7%伽古屋 圭市7%坂井 希久子著者グラフ上位10名
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大和桜289
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ネタバレこのところ「お勝手のあん」シリーズを追っかけていて、気づけば本書の返却日が迫っていた。初読み作家作品で気をせきたてられて読み進めた。金沢の花柳界を舞台にそこで生きる芸子をはじめとする女たちの姿を、個性・情感豊かに描き出した作品だった。花柳界など縁もなく、加賀百万石の遺風を残す地域文化・風土にも疎く、土地勘にも乏しいのだが、金沢弁なのか石川弁なのかも分からないなりに、その響きを想像しつつ、苛烈な環境下でも生き抜こうとする女たちの群像には、たしかな情感が底流し烈風のような気迫すらを感じる作品にしあがっていた。
大和桜289

金沢という街には三度ほど行ったことはありお城の周辺や茶屋街などかなり歩いたが、しょせんは通り過ぎただけだった。お城を間に挟んで南に犀川、北に浅野川というこの二河川が、一度も相容れぬまま海まで流れ着くという由来からそれをおとこ川、おんな川とよびそれを踏まえて書名と聞くとなるほどなと引きこまれた。表紙絵はダブルヒロインの芸子、朱鷺とトンボと思われが、対照的ともいうべき個性ながら息のあった二人の舞い姿は想像するだに情感に富む。新幹線の開通で観光客が増えたと聞いているが、金沢の街に新たな魅力が添えられたかな。

04/25 06:13
0255文字
大和桜289
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当シリーズは基本、品川の旅籠「紅屋」のお勝手下働きとして拾われたあんが、まっすぐひたむきに女料理人に立ち向かう姿を描いたものなので、板長:政一の調理人としての心構えや教えに食らいついてゆくあんの姿が印象的なのだが、大事件とか話柄の大転換には欠けるので、大旦那以下お店の皆さんに係わる話や新たな登場人物に係わる話は目先も変わって面白みがある。とりわけ本巻では若女将のおゆうさまとその異母妹で今は相模屋で女郎勤めをする桔梗の姉話柄とあんと幕府天文方の息子:山路一郎の恋話が時代物としての情感を添えていて趣深かった。
0255文字
大和桜289
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シリーズ第六巻。安静四年の年が明けあんは深川から品川に戻った。改装なった「紅屋」は大旦那の配慮で、調理場も広くなりおまけに奉公人向けの内湯まで整備された。そこに新たに調理場の下働きの小僧:とめ吉を迎え入れ、あんも一段と張り切ろうというものだ。だが本巻の話柄は、良いこと悪いことの出入りに富み、頁を繰る手が早くなる。幕府天文方の山路一郎、新しいお勝手女中のおやす、相模屋の桔梗など新たな登場人物も登場し、あんの環境に上がり下がりはあるものの、調理人としての意欲は揺るぎなく人を使う立場へと順調に向かっている。
0255文字
大和桜289
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本書は2016年5月に発行されたものだが、1982年に別会社から発行されたものの復刻改定販とのこと。文・谷川俊太郎、絵・三輪滋とのことで表紙絵を見たときはおばぁちゃんがおかんむりなのかな程度に受け止めてよみはじめたら、子ども(孫)にとっては、その昔はお父さんのお母さんとして生き生きと光り輝いて見えた人が、老いて顔も手足もしわだらけになり、話していることもまねで宇宙人と交信しているように見えるというなかなか辛辣というか信実を素直に語ったものだった。おばぁちゃんでこれならおじいちゃんならどうなることだろう。
0255文字
大和桜289
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シリーズ第五巻。幕末も安政年間に入って大地震など災害続きで、品川宿も高波にのまれて大きな被害を受け、「紅屋」も建物はかろうじて残ったが建て替えを余儀なくされた。あんもこの建て替え中の二か月は仕事もなくなるからと、深川の煮売屋を手伝うことになった。旅籠の料理人と江戸深川の煮売屋の調理や商売には大きな差もあるが、それもまた学びに変えてまっすぐに取り組む様子は、まさに転んでもただではおきないあんの本領発揮だ。そして、新たに関係を築くことになった登場人物たちもみなユニークで、この先の展開に期待が持ていいかんじだ。
大和桜289

本シリーズにちょこっと顔を出す登場人物が、今の時代の歴史からすればきっとあの人だとわかるのだが、あえてぼかしてあるあたりがなかなかにうまい手だ。当時は身分社会であり、歴史的人物に邂逅していたからと人間的交流を深めることはごく稀であったろう。で、一方その人物の話柄を書き出せばきりもなくなり、物語の展開スピードを遅らせるしかなかったであろうことを勘案すると、あえて言及せず後でこそっと語りをいれておくあたりの加減がうまい工夫だと思える。でも、あんは結構そんな人に出会っていますね。

04/22 07:07
0255文字
大和桜289
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赤羽には行ったことが無い。その地名だけは知っている。その街が形成された歴史、経緯も知らない。酒飲みの聖地でもないだろうが、歩けば独特の香り、飲み食いの薫りだけでなく体臭すらも取り込んでその街独自の香りがあるような土地かとのイメージを持っていた。そこにこの書名で坂井さんはどんな物語を紡ぐのか、と読む前から独り脳内で盛り上がっていた。この種の飲み屋街はいろいろな人が寄り集まって、お店も街も独自の文化圏で好き嫌いははっきり出るが、カウンターを挟んでお店側と常連客達が形成する協働空間に馴染めるか否かが全てかもだ。
麻呂まゆっ! @たまに麻呂兵衛3号

赤羽は、関東のおでんのコア層にはおなじみの「ちくわぶ」(ちくわに似せて形成された小麦粉を発酵した練り物) の聖地。私も本場でいただいてみたいのですが、ここは午前中からお酒をたしなんでいるとのうわさが( ̄▽ ̄;)

04/21 18:33
0255文字
大和桜289
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ネタバレシリーズ第四巻。登場人物の人柄や関係性が際立ち物語は豊かな展開期に入った。勘平の芝健心塾への旅立ち、おちよのは妊娠と悪阻と、あんも悩ましくため息をつきがちだが、いろいろあるのが人生だ。だが、出会うべき人や事件の都度、あんはそれを乗り越え新たな力を得て、調理の工夫につなげていける稀有な才能の持ち主だ。その素直さひたむきさが物語の展開を推進して読んでいても心地よい。蘭方医の幸安先生、お小夜の亭主・十草屋清兵衛、品川の船頭・辰三そして「紅屋」の大旦那以下ぶれない面々、女調理人をめざす姿は今日的問題ですらある。
0255文字
大和桜289
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著者の既刊「百歳までの読書術」を見つけ読んだのは2016年1月だった。以来この先の自分の読書生活を考える上で著者は恰好の後ろ姿目標だったが、老後読書問題に係る三部作のうち「最後の読書」「かれが最後に書いた本」がまだ読めてないうちに、本書を図書館の新着棚に見つけてしまった。本書はスタジオジブリの雑誌「熱風」に2022年12月号~2023年11月号に「もうじき死ぬ人」の表題で掲載されたものをタイトル変更して単行本化されたもの。もうじき死ぬ人の「お祭り読書」という自己規定しつつ、気鋭研究者六名の作品を取り上げ→
大和桜289

→た紹介解説「生きるための読書」には、先達としての深い思いと新たな読書領域が提起され、そして、「静かなアナーキズム」ではアナーキズムの系譜と鶴見俊介氏の論を介してアナーキズムをベースにした運動論の可能性を巡る考察も面白かった。なお、気鋭研究者の著作として取り上げられたのは次の六冊。①伊藤亜妙「目の見えない人は世界をどうみているのか」、②斎藤幸平『人新世の「資本論」』、③森田真生「数学する身体」、④小川さやか「チョンキンマンションのボスは知っている」、⑤千葉雅也「勉強の哲学」、⑥藤原辰史「歴史の屑拾い」。

04/19 07:06
0255文字

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大和桜289
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2025年3月の読書メーター 読んだ本の数:38冊 読んだページ数:7785ページ ナイス数:1812ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/304927/summary/monthly/2025/3
宵待草

大和桜さん おはようございます。 毎月、良書のご紹介! & 読みたくなるレビュー!を感謝です!🍀 38冊とは!😲 素晴らしいですね!🌟 4月も沢山お読みに成られるのでしょうね、、、読みたい本を積むばかりの私は、見習いたいと思います!✨ 何時も、有り難うございます!🙋 宵待草

04/05 08:29
  • もんらっしぇ
  • 大和桜289
大和桜289

宵待草さん、おはようございます。お便りありがとうございます。宵待草さんの旺盛な行動力からのレポートと写真を楽しみとして、私もその活力を見習わなくては勇気づけられております。読書量に関しては、難解な正法眼蔵にほとほと手を焼いて知恵熱状態のため、楽しく読みやすい本、大人も絵本をというお薦めに従い、読むジャンルを少し意識して変更しているだけです。今後ともよろしくお願いいたします。

04/05 10:21
  • もんらっしぇ
  • 宵待草
0255文字
大和桜289
新着
[2025年3月の読書]正法眼蔵は遅々たる歩み。みなさんの書評を参考にして、ついつい楽しい本に手が伸びた三月だった。温かくなってきて図書館にせっせっと通うことにしよう。当月も宜しくお願いします。お薦めの本は、「おきざりにしたかなしみは」「もゆる椿」「神々への美宝」 読んだ本の数:38冊 読んだページ数:7785ページ ナイス数:1812ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/304927/summary/monthly/2025/3
0255文字

読んだ本
5104

読んでる本
1

積読本
19

読みたい本
545

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/11(4488日経過)
記録初日
2013/01/11(4488日経過)
読んだ本
5104冊(1日平均1.14冊)
読んだページ
1317138ページ(1日平均293ページ)
感想・レビュー
5042件(投稿率98.8%)
本棚
0棚
性別
現住所
奈良県
自己紹介

読書メーター13年目に入りました。

読メの皆さんの書評やメッセージを励みに、
毎日の生活に持続的な読書時間を組み込む
生活習慣は定着できました。

ランダムな読書から古典作品や系列的な読書への
移行が積年の課題ではありましたが、本年からは
その切り替えに注力し、読書生活の充実を期して
おります。

また、読書生活を基軸にして、残された時間と
なんでもない普通のことを大切にし、日々を
健やかに穏かに丁寧に過ごすことで、
日々の充実を期して参りたいと祈念しています。

本年も宜しくお願い申し上げます。

◎2013(H25)年読メ登録以来に視野に入れた
 現代作家 
・ 2013年
  高田 郁、有川 浩、 村上春樹、
  原田マハ、三浦しをん、 重松 清、
  丸谷才一、朝井まかて

 ・2014(H26)年
  森沢昭夫、あさのあつこ、瀬尾まいこ、
  村山由佳、葉室 麟、池永 陽、
  村山早紀、藤岡陽子、青山文平

 ・2015(H27)年
  上橋菜穂子、山本甲士、西 加奈子、
  大島真寿美 大崎 梢、吉田篤弘、
  佐藤多佳子、宮下奈都、内田洋子、
  湯本香樹実

 ・2016(H28)
  熊谷達也、梨木香歩、山口恵以子
  森 浩美、西條奈加、辻村深月

 ・2017(H29)年
  近藤史恵、垣谷美雨、岸本葉子、片岡義男

 ・2018(H30)年
  千早 茜 ほしおさなえ 寺地はるな

 ・2019(R1)年
  桜木紫乃

 ・2020(R2)年
  吉村 昭 宮本 輝 伊吹有喜 瀧羽麻子
 
・2021(R3)年
  吉田修一

・2022(R4)年
  伊予原新 青山美智子

 ・2023、2024年
  特になし

◎現代作家作品への注力12年間から一旦切り上げ
 2025年からは古典作及び系列的な読書に戻す

◎読メ記録による年間読書量
 ・2013年  324冊   86,738頁
 ・2014   430   118,720
 ・2015   435   120,319
 ・2016   468   127,051
 ・2017   459   119,710
 ・2018   438   112,242
 ・2019   452   107,246
 ・2020   407   103,799
 ・2021   403   102,478
 ・2022   392   100,612
 ・2023   377    96,998
 ・2024   412    98,121





    

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