形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:学芸出版社
住宅と商店が徒歩20分圏内。図書館と病院も一緒にお願いします♪ 子育て期間と老後に、地域に知り合いがいるって安心です。
きょうさん、大丈夫。環境と住民ファーストが街づくりの基本。ブロック毎に歩道の幅から1階はガラス多様で中を見通せる商店、中層階に会社や施設、高層階に住宅。二酸化炭素排出量が減っているのに住民は増え、税収アップと好循環の羨ましいような街です。
都市開発が産業であること。そのブランディングとノウハウの輸出によりポートランドに富をもたらすものであることも力を入れて記述されている。おそらく、この本自体も日本向けのパンフレットの役割を担うことを期待して書かれたのだろうけれど、SDGs等が資本主義内部の話であること(お金儲けの方法の話であること)と同様に、この本に書かれたポートランドのエコやサステナブルがビジネスの話でもあるということを確実に、かつ肯定的に理解できる人が世の中にどれほどいるのだろうか?という気分にもなった。
都市境界線がしっかり定められていて郊外化を防いでいる、公共交通が便利、コンパクトなので自転車移動が盛ん、自転車インフラも整備、再開発の際に市民参加のワークショップが盛ん、都市再生と経済開発を担うポートランド市開発局(PDC)の存在、起業カルチャーとPCDによるビジネス支援、環境都市としてブランド化、などのキーワードがあると思います。「環境都市」アピールは日本の「京都」も本気で取り組めば、世界の環境モデル都市として根付かせることもできたかもしれませんが、そうはなっていないですね。
日本では「柏の葉スマートシティ」(つくばエキスプレス沿線)がポートランド流の街づくりを参考に作られているそうです。どのような街なのか、一度行ってみたいなと思いました。
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